前鬼(ダークギャザリング)
ぜんき
概要
陰陽師が使役する式神の1体で、太陽の力を帯びた怪物のような姿の巨躯の男性霊。ある理由(後述)により螢多朗に宿っているが、現状では螢多朗が任意で呼び出すことはできず、命の危機が迫った場合に勝手に出現する。
戦闘能力
螢多朗の命の危機が迫った時に、螢多朗の体力を吸って降霊する。この体力の吸収は螢多朗曰く「突然、全力で走ったくらいに息苦しくなる」そうだ。
輝く鉈のような大剣で敵を切り刻み、高熱で焼き尽くす攻撃を行う。倒した霊はそのまま貪り食ってしまうため霊の収集には使いづらい。
卒業生相当の力を持っていると推定されている。
また、螢多朗を形代としているために前鬼と後鬼が受けたダメージは螢多朗にフィードバックされるが、自動修復人形のおかげで
経歴
京都編にて、晴明神社を訪れた際に謎の神主が夜宵に渡した『占事略決・外典』。それに挟められる形で後鬼と共に螢多朗と接触し、その身に宿ることとなった。
そして、Tトンネルの霊との戦いで螢多朗の命の危機を察し、初めて降霊する。降霊後はTトンネルの霊を一撃で葬り去る強さを見せた。
この時点での前鬼・後鬼の降霊条件が単に「螢多朗の危機」だと判断していた夜宵は、F公園の霊戦にて式神の降霊を作戦の一部に組み込むも、螢多朗が命の危機に合わなかったため、前鬼が出てくることは無かった*1。
シシムラ様戦では、螢多朗がシシムラ様に耳栓を外されそうになった瞬間に降霊。螢多朗に覆い被さっていたシシムラ様を一瞬でバラバラに切り刻んだ。一度危機が去ったため消えるも、黒阿修羅が敗北(したように見えた)後にシシムラ様を使役する神霊の手が螢多朗に触れたために再び降霊。炎を操る能力を使い神霊を苦しめ、本体が無事だった黒阿修羅の攻撃にトドメを任せた。(ちなみにこの時神霊のついでに前鬼も頭を消し飛ばされていたが、自動修復人形のおかげで無事だった。)
流石に短時間で2回召喚した際の負担は大きかったようで、螢多朗の体はロクに動けないほどの反動を受けていた。
その他
*1 前鬼の降霊条件である「命の危機」はあくまで肉体に関する条件であるため、魂を直接人形に閉じ込めるF公園の霊現象には反応しなかったのだと思われる。