赤潮
あかしお
微生物が大量に集まって水の色が赤くなる現象。
概要
大まかに言えば、微生物が異常に増えた事で水が錆びたような赤に変色する現象の事を言う。
発生原因はハッキリしておらず、生活排水や工業廃水から栄養を得た微生物が一気に増殖する、養殖場での撒き餌をやり過ぎたなど複数考えられている。
また、赤「潮」という名称ではあるものの、状況によっては河川等でも発生する。
微生物の中にノクチルカという夜光虫が含まれていると、夜になると発光することがある。
赤潮化した微生物によって海中の酸素は一気に減り、この影響で魚介類の生物は酸素が足りなくなって呼吸ができなくなる。
さらにエラ呼吸をした際に大量の微生物がエラに入り込む事で窒息死を引き起こしたり、渦鞭毛藻のような有毒の微生物が混ざると毒によって死亡してしまう。
これにより漁業や水産業に大きな損害を与え、深刻な問題となっている。
似たような現象として、同じく大量発生したプランクトンの死骸が分解された際に生じる青潮がある。