概要
大まかに言えば、微生物が異常に増えた事で水が錆びたような赤に変色する現象の事。
水道水が赤く染まる「赤水」はパイプが錆びてそれが流れ出すせい。
発生原因はハッキリしておらず、生活排水や工業廃水から栄養を得た微生物が一気に増殖する、養殖場での撒き餌をやり過ぎたなど複数考えられている。
また、赤「潮」という名称ではあるものの、状況によっては河川等でも発生する。
微生物の中にノクチルカという夜光虫が含まれていると、夜になると発光することがある。
赤潮化した微生物によって海中の酸素は一気に減り、この影響で魚介類の生物は酸素が足りなくなって呼吸ができなくなる。さらにエラ呼吸をした際に大量の微生物がエラに入り込む事で窒息死を引き起こしたり、渦鞭毛藻のような有毒の微生物が混ざると毒によって死亡してしまう。
これにより漁業や水産業に大きな損害を与え、深刻な問題となっている。
おまけにかなりの悪臭を生じるためその点でも忌むべき現象。
青潮
大量発生したプランクトンの死骸が分解された際に生じる硫黄(硫化水素)が水中に巻き上げられ、白濁する現象。青潮というがあまり青くない。
硫黄を含むのでやたらと臭い上、硫化水素によって魚介類の大量死を引き起こすため、それがさらに腐敗して悪臭や汚染につながるという恐ろしいループが出来上がる。
一応、ある程度の時間があれば自浄作用で収まるが、水産業に打撃となるため忌むべき事態には変わりない。
関連タグ
アオコ:富栄養化で藻類が大発生した状態。青粉。