槇島沙織
まきしまさおり
槇島沙織として
沙織バジーナとしての彼女はあくまで本来の自分を隠すための作り上げた性格に過ぎず、槇島沙織としての彼女はかなりの恥ずかしがりや且つ人見知りであり性格も清楚なお嬢様といった感じ。
そんな彼女が変わるきっかけとなったのは病弱だった頃に複雑な関係の姉・香織に彼女の作ったサークル『小さな楽園(プリティ・ガーデン)』のメンバーと出会ったことである。当初はただ姉に連れてこられるだけで積極的に交流しようとはしなかったがそんな中でメンバーの一人・来栖彼方から積極的に話しかけられ徐々に沙織自身も心を開いていき、段々とサークルメンバーと遊ぶことが彼女にとって一番幸せな時間となっていった。
だがそんな幸せは長くは続かずある日、香織の結婚が決まり海外で暮らすようになってしまった。最初はメンバーが一人欠けるくらいであると楽観していた沙織だった。だが実際香織はメンバー達を繋ぎとめていた鎖のような存在であり、彼女が抜けたことでサークルは変わっていってしまい遂には沙織一人を残して事実上の自然消滅となってしまった。
怒った沙織はサークルがバラバラになった原因は香織にあると考え、外国まで姉を問い詰めに行くが香織からは『あのサークルで結局お前はなにもしなかった。あいつらにとってお前は最後まで友達の妹でしかなかった』という事実は突きつけられ何も言い返せないまま日本へと帰国。
その後もサークル部屋へと足を運んでいたが空しさが残るだけであった。そんなある日、彼方が部屋の合鍵を返しに久しぶりに部屋を訪れる。彼方自身も作家として本格的なデビューが決まり部屋に来ることはできなくなっていた。その中で沙織は姉を見返すという目的も兼ねて新しいサークルを作ることを彼方の励ましもあり決心する。みんなが自分にしてくれたように今度は自分が仲間に楽しいものを見せてあげたい。そして免許皆伝の奥義書として彼方曰く『人生を変える魔法のメガネ』と称した瓶底眼鏡を貰う。
そして沙織はその眼鏡を付け、彼方と同じような服装を纏い、SNSで知り合った高坂京介、高坂桐乃、五更瑠璃と言った仲間達との出会いを果たし現在に至る。