スタイリッシュ盗撮
すたいりっしゅとうさつ
※スタイリッシュでも犯罪です。
概要
まず、盗撮には手持ちカメラによるものと設置カメラによるものとがあるが、設置されただけのカメラがスタイリッシュ足りえるはずがないため、あなたは必然的にカメラを手にし、現場へと繰り出さなければならない。
次に、映像か静止画かの話になるが、スタイリッシュであるなら大きな動きを必要とするわけで、像がぶれてしまうであろう映像撮影はお勧めしない。
一瞬にすべてを懸けよう。
最後に、一切の躊躇を捨てるべし。
スタイリッシュな行動は人の目をひきつけやすい。しかし、たとえ自然を装って盗撮に臨んだとしても、第三者の目には不自然な挙動を発見され、盗撮犯であることが露見してしまうかもしれない。
だったら、むしろ何かのパフォーマンスかと思わせるくらい、大胆に。
軽いフットワークで被写体に近づき、洗練された身体の動きと撮影行為を一体化させ、カメラのシャッター音をかき消す。
そして周囲があっけに取られているわずかな時間に、現場を去る。
そこまでしてようやく「スタイリッシュ盗撮」は完成する。
蝶のように舞い、蜂のように撮る。