概要
アジイチによる漫画作品。
ギャルとオタク女子の友達未満から始まり、徐々に心の距離を縮めていくガールズラブストーリー。
略称は『でき姫』、英題は『Failed Princesses』。
2018年4月にストーリアダッシュで連載が開始され、2021年8月6日に完結。
単行本全6巻のほか、単行本未収録の幕間や後日談が描かれている未収録作品集(電子版のみ)や同人誌『でき姫のうすい本』がある。
ストーリー
(公式サイトより)
容姿端麗で校内の人気者の藤白七姫。同じクラスの地味な黒川奏。
誰よりも可愛くありたいと思う藤白にとって、垢抜けなくてみっともない黒川は目障りな存在だった。
そんなある日、藤白の付き合っていた彼氏の二股が発覚してしまい...!?
登場人物
- 藤白七姫 (ふじしろ ななき)
主人公。17歳で高校2年生。容姿端麗でプロポーション抜群の女子高生。自分に絶対的な自信を持つナルシスト。自慢の美貌を保つために日々全力を尽くしており、雑誌のモデルを務めたこともある。
しかし付き合っていた彼氏に二股された挙げ句こっぴどくフラれてしまい、しかもいつもダサくてみっともないと蔑んでいる奏に一部始終を見られてしまう。
奏にバカにされるかと身構えるが、逆に慰めの言葉をかけてもらい立ち直る。お礼にと、お洒落に無頓着で地味な奏を可愛く変身させるが、そんな奏にときめきを感じてしまう。
それ以来、奏を遊びに誘うなど積極的にアプローチをかけ始める。その一方、それまで付き合いのあった友人達とは疎遠になっていく。
奏を「黒川」と呼び、自分のことを「藤白」と呼ばせる。美容師をやっている兄がいる。
- 黒川奏 (くろかわ かなで)
もう一人の主人公。七姫のクラスメイトで、地味で目立たずボーイズラブをこよなく愛する腐女子。七姫は大嫌いなタイプで苦手意識を持つ一方、煌びやかさに憧れを抱いてもいる。
失恋し傷心している七姫を励ましたのを機に七姫に気に入られてしまい、最初は嫌々遊びに連れ回される。「服を買いに行くための服がない」ほど身だしなみに無頓着だったが、七姫にお洒落をする楽しさを教わってからは気を遣うようになる。
徐々に七姫に惹かれていくが、幼稚園時代のあるトラウマが原因でなかなか自信を持つことができず、自分のことが大嫌い。そんな自分では七姫と釣り合わないと考えている。
- 青田泉 (あおた いずみ)
七姫の親友で、中性的な顔立ちのイケメン女子だが七姫に負けず劣らずナイスバディ。物事を冷静に客観視することに優れており、いろんな出来事によく一喜一憂する七姫を事あるごとにフォローしている。
しかし自分自身のことになると溜め込んでしまうタイプでもあり、実は七姫を恋愛対象として見てしまっていることを誰にも話せずにいる。
- 赤沢いろは (あかざわ いろは)
2学期が始まってから1週間というタイミングで転校してきた、天真爛漫な関西弁娘。奏の幼馴染でオタク仲間。奏を「黒ちゃん」と呼んで慕っている。小学4年生の時に大阪に引っ越してしまったが、7年ぶりに戻ってくる。
昔、好きだった漫画を継母に捨てられ落ち込んでいるときに励ましてくれた奏を「天使」と尊敬している。
紆余曲折あり、奏、七姫、泉との4人組グループが形成されるが、そのムードメーカーを担っている。
- 緑川美樹 (みどりかわ みき)
七姫の友人で大ファン。七姫と真帆、泉と共に仲良しギャル4人組グループを形成していた。ところが七姫が奏の肩を持ったことで口論となる。憧れていた七姫の心変わりに失望し、ほぼ絶交状態となってしまう。
- 水上真帆 (みずかみ まほ)
美樹の幼馴染。美樹と七姫が絶交状態となってしまってからも変わらず美樹の傍に寄り添い続けている。
余談
登場人物の名字には色に関する文字が使用されている。
光の三原色や色の三原色、それらを混ぜ合わせた色を念頭に入れながらストーリーを追ってみても面白いかもしれない。
関連タグ
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