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「馬鹿なの?アホなの?」

「ありがとう……」


概要

フリーホラーゲーム-奈落-の登場人物の1人である。

作中ではその性格や行いからプレイヤーからのヘイトを買いやすいキャラクターでもある。詳細は後述の項目を参照。


プロフィール

本名はエマ・S・ホワイト(Emma S White)であり、大貴族ホワイト家の娘である。

種族人間
性別女性

容姿

黒髪のストレートのロングヘアーに鮮やかな緑色の瞳が特徴的な美少女。

服装は白のブラウスに黒のスカートを着用している。

その見た目の良さは彼女の通う学校でも話題が絶えないほどであり、名家の生まれという事も相まって非常に周囲の注目を集めやすい。


人物像

容姿の良さとは一転し、性格は非常に腹黒く、常にそれとなく誰かの悪口を言ったり、自身に逆らわなそうな人物を見つけてはイジメの標的にしたりと、かなり悪質な行いをする。

また、猫を被るのが上手であり、一見すると社交的で馴染みやすい為、学校では彼女の正体に気付く人物はほとんどいない。


奈落(ネタバレ注意)





















全ての事の発端である、『奈落』と噂される謎の施設に肝試しに行こうと提案した張本人である。

自身を含めたオリバー、ルーカスの3人の他に誰かもう1人誘おうとなった時に、エンリを誘うことを提案したのも彼女である。エンリを誘った理由は『逆らわなさそうで利用できそう』という腹黒さを前面に押し出した理由から。

また、施設内部の様子を誰か1人だけで確認しに行こうとなった時に、話の流れでオリバーが行こうとしたのを止め、代わりにエンリ1人で確認に行かせた。

エンリを1人行かせる事に成功したのは、エマ本人が施設の様子の確認に1人向かうように会話の主導権を握った上で、エンリが頼み事などを断れない性格なのを知った上でやったことである。


その後、エンリが1人で施設内部の様子を確認しに行った直後に、背後から殺人鬼が現れる描写がされ、直接的な描写がされていないものの、エンリを除いてオリバー、ルーカスと共に死亡したものと思われていた。




奈落2(ネタバレ注意)





















奈落2の冒頭にて前作-奈落-の施設前のやり取りの回想から始まる。

前作と違う点として、やり取り内での思っていることがテキストに表示されており、内心ではエンリに対しての嫌がらせを楽しむ悪辣な姿が映し出されるという、初っ端からプレイヤーからのヘイトを買うような描写がされるところから始まる。


そして、エンリが施設内部の様子を見に行った直後に殺人鬼の襲撃に会い、傍にいたルーカスが惨殺される光景を目の当たりにする。突然の出来事にパニックに陥った彼女は殺人鬼の攻撃を間一髪で避けた後、その場にいた他の仲間を置き去りにして逃走し、生き延びていた事実が判明した。


その後、彼女は即座に王都の兵士に助けを求めたが、兵士達はなぜか一切動かなかった。

また、大貴族である実父からもこの件は忘れるようにと釘を刺され、突然かつ不可解な出来事の連続に、何が何だか分からなくなった彼女は学校を1か月休み、全てを忘れようとした。




  • 作中での様子

作中では前作同様に学校では変わらず、取り巻き達と一緒に他人の悪口に花を咲かせるといった様子を見せる。

しかし、ある出来事をきっかけに彼女は再び事件に巻き込まれ、主人公であるエーベルに間一髪のところを助けてもらった。


エーベルに助けてもらった直後は、彼に感謝しつつも毒を吐き、直前での出来事から疑心暗鬼になり、エーベルを人心掌握して利用しようとしていた。しかし、エーベルのエスパー染みた心情の読み取りという能力に対して無駄だと分かり、彼に対して試行錯誤しながら毒を吐き続けた。

ここまでの様子だと、とことん救いようのない人物に思えるが、彼女とのやり取りを続けると思わぬ一面を見ることができる。


  • エマの本心

彼女がエーベルに対して毒を吐き続けた理由の一端として、作中の様子から本性を知られてかつ、毒を吐き続けても態度を一切変えないエーベルに対して、単にエーベルに構ってもらいたい事が判明する。

その後、エーベルとのやり取りの一環で試しに「お礼に後でデートしてあげる」と言い放ち、それが本当のことだと看破されて双方が驚くというやり取りを見せる。(何イチャついてんねん

謎の施設内に設置された昇降機に乗った際には、初めて乗った事に対して無邪気に興奮したり、エーベルとの会話を心の底から楽しんだりしていた。また、化物の襲撃を受けてエーベルが囮役として行動した際には、逃げるように促されているにもかかわらず、逃げるかどうか迷うといった様子を見せた。


  • エマの精神状態

そんな彼女だが、前作での惨劇は現在でもトラウマとしてしっかり残っており、少しでも触れられると途端に顔を青褪めさせて、無理矢理話を中断させようとしてくるほどに心に深い傷を負っていた。特にルーカスを目の前で殺され、仲間を置き去りにしたこと、エンリへの酷い仕打ちに対して深い罪悪感を抱いていた。

また、同梱のテキストによると、学校での彼女の態度は自分自身を騙す演技であり、一種の現実逃避に近いものであることが判明する。

なお、作中でエンリに救出された際には、エンリの生存および変わった姿に対して激しく動揺していた。

その後、休憩の際に前作での出来事をエーベルに説明し、エンリへ謝罪した後に制裁を覚悟していたが、エンリ本人が許すどころか恨んですらいないという事実を知り、エンリに対して感謝の言葉を述べた。なお、事の顛末を知ったエーベルからは「エンリはエマを一発殴っても良い」と言われた。


  • 作中での扱い

そんなエマの本編での扱いは酷いの一言に尽きる。まるでプレイヤーの意思を代弁、もしくは因果応報と言わんばかりに酷い目に会う。

物語序盤では暴行未遂にあった上に蜘蛛型の魔獣に食い殺されかけ、エーベルとはぐれた後には化物に追い回された痕跡が確認できたり、別種の蜘蛛型の魔獣に糸でグルグル巻きに捕獲され、保存食にされたりして発狂寸前にまで追い込まれていた。

更にとどめと言わんばかりに黒幕からは"どうでもいい存在"と言われた挙句に玩具として扱われる等、散々な目にあっている。

ここまで来ると序盤のヘイトよりも哀れみの方が強くなってくるまであるが、前作のエンリへの仕打ちや第一印象の酷さから、むしろこれでスッキリしたという意見も見受けられる。




余談

エマの立ち絵に関しての裏話で制作者nama氏と某氏との会話で意外な事実が発覚する。

元々、奈落は制作経緯からエンリ以外の立ち絵が用意されてなかったが、人気が出てきた影響で-奈落-【Version 】1.30からエマ、オリバー、ルーカスの立ち絵が用意されたが、某氏からは「エマのイラストを用意するのはやめておけ」と注意を受けていた。理由としては"確実に玩具にされる"という事からだったが、奈落2制作決定に伴って結局用意されたという経緯があった。


紳士淑女の諸君がこれをどう受け止めるかは各々の判断に任せさせていただく。

なお、制作者nama氏は奈落2での扱いから察せる通りノリノリである模様。




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外部リンク


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エンリ(奈落) 腹黒 美少女 黒髪 奈落(フリーゲーム)

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