概要
オオバコ科クワガタソウ属の越年草。旧来の分類ではゴマノハグサ科に属した。
日本では外来種。道端やあぜ道によく生えている雑草として知られる。秋に発芽し、越冬したのち春に1cm程度の青い花を咲かせる。草丈は10cmから20cm程度。別名瑠璃唐草・天人唐草。鮮やかな青い花弁が美しく、春の野草の中ではハコベと並んでよく知られた種の一つである。
現在、在来種であるイヌノフグリの生育数が大幅に減少し、絶滅危惧種にまでなっているが、その一端には生育域が重なる本種であるオオイヌノフグリが進出したことが原因のひとつとして考えられている。
大きい犬の○○?
名前にあるふぐりとは、睾丸のことである。種子の形が犬のそれに似ていることから付けられたものであるため、さぞかし似ているのかと思えば、実はそれほど似ていない。
というのも、似ているのは別種であるイヌノフグリ(婆婆納)のほうであり、オオイヌノフグリはイヌノフグリに似た大型の植物というだけだったりする。
なので厳密には「大きい犬」のフグリではなく大きい「イヌノフグリ」ということになる。