概要
コパは、ライオンキングのある絵本作品とその関連シリーズに登場する雄の子ライオン。
アニメ映画と実写版でのシンバとナラの最初の子(実写版では雄)は便宜的に「フラッフィー」と監督達が呼んでおり、コパとは別の子である。
コパの最も有名な経歴は、ドイツで発売されたオーディオブック「Friends for Life」における雌のハイエナのアサンテとの関係である。
ここで説明しなければならないのは、コパと彼が登場する世界線は厳密には公式ではないという事である。コパおよび「A Tale of Two Brothers」の世界線は、ディズニー側や作者自らが公式でないと発表していて、シンバズ・プライドの製作陣が当時コパの存在を知らなかったとも判明している。コパがシンバズ・プライドやライオンガードに登場しないのもこれが理由である。
しかし、絵本や小説等、実際に商品化されて発売されている事からも公式の別の世界線と捉えて問題ない。そして、後述の通り、カイオンとジャスィリの関係はコパとアサンテの関係に類似していて、狭義の意味での公式とも深い縁がある。
そして、世界線が判明した事により、コパに長らくつきまとっていた死亡説も否定された。つまり、コパがビタニを好きだったとか、ジラがコパを殺したというのも創作である。
- つまりライオンキングシリーズは、アニメの公式の世界線、コパや「Tales of Two Brothers」の世界線、そして実写版の世界線と、少なくとも3つから4つの世界線が存在する マルチバースである。アハディ・ウル・ムファサ・スカー等に関する幾つかのストーリーにも関係しており、例えばアハディは狭義の公式だと黒い毛並みだがコパの世界線では赤茶の毛並みであり、スカーが傷を負った理由は、狭義の公式だとコブラによるものだが、コパの世界線ではバッファローに負わされた傷である。なお、アハディが傷をつけたというのは創作である。
カイオンとの関連性
アニメの狭義の公式の世界線(の一つ?)におけるシンバとナラの息子のカイオンは、コパとの類似性が強い。カイオンの毛並みはコパと似ている。
そして何より、ハイエナの雌との友情を育み、種族の壁を超えた愛を抱くという点である。アサンテは、スカーの死の直後にプライドランドに戻った最初のハイエナであり、互いに助け合う等コパと友情を培った。ある時、コパがアサンテを両親に紹介する事を提案した。だがアサンテは「ハイエナの自分はライオン達には受け入れられないだろうから、自分達も別れるべき」だとコパに告げた。コパは嫌がるが、アサンテの気持ちを受け入れざるを得なかった。重苦しい雰囲気で二名は別れたが、お互いにやはり諦められず、再び一緒になった。そして、コパは両親にアサンテを紹介する事を強く望み、不安になったアサンテを励まし、自分達なら種族の限界を超えられる、自分達がやらなければ古い慣習は変わらないと促して共にプライドロックへと向かった。
それから二十数年後、ライオンガードにおけるカイオンとジャスィリの関係はコパとアサンテの関係とかなり類似しており、出会いも完全に類似しており、各組の深い絆を悪役が利用しようとするのも類似している。
そして、シンバとナラ、キアラとコブ、を思わせる経験を経て二名の間には愛が生まれ始めていると思わしい。また、カイオンとジャスィリは原語版では「アサンテ」という言葉を使う。スワヒリ語で「ありがとう」を意味する。