概要
2020年にパンデミックを起こした新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の流行による社会・経済的影響のこと。
『コロナ渦(か・うず)』ともいう人もいる。ニュースなどでは『コロナ禍』で統一されているが、『禍(わざわい)の渦中』という意味合いでは間違いというよりは、表記ゆれのような位置付けだろう。コロナ鍋(なべ)と読むのは流石に意図的な誤読だろう。
- 緊急事態宣言発令に伴う外出自粛
- 飛沫感染を防ぐべく大型イベントを自粛
- 自粛ムード。かつての昭和天皇重篤時、阪神淡路大震災や東日本大震災発生後以上となっている。
- 飲食店の多くが営業を自粛、あるいは営業時間の短縮を実施
- 外出が減った結果、企業の中には売上が落ちた所が増加し、景気が後退
- 交通関係では利用者減に伴う減便。特に空港が深刻。特に空港では国際便の発着を成田国際空港及び関西国際空港に制限し、入国拒否も実施
…などが起こっている。
この影響で多くの店舗が閉店となり、特に海外旅行客や団体客を当て込んでいた宿泊施設は大きな打撃を受けた。
飲食店も多数が閉店。
コロナワクチンや治療薬の新規開発の進展、治療法の進歩や変異株の変化も手伝い、2021年後半ごろからは自粛も段階的に解除されつつあり「対策をしつつイベントや旅行を楽しもう」という方針にシフトしつつある。
しかし世界の国の中には経済的な行き詰まりや国民の不満を抑えきれず、十分な対策が行き渡らないうちに規制緩和に踏み切った国も多くあり、結果的に収束は伸び伸びになっている、
『禍を転じて福と為す』はあったか?
しかし、この状況を機としてさまざまな社会の変革も起こっている。
芸能系ではロケやライブの仕事の中止の代替としてyoutubeやツイキャスなどでの配信コンテンツ強化が進められ、音楽系ではライブ配信事業のZAIKOが躍進。
芸能人youtuberの急増にもつながった。
一般企業でもテレワーク推進により東京都からの転出が増加、地方移住の推進が期待されている。
採用面接でもオンライン面接が継続され、「一次二次面接をオンラインで、最終選考を対面で」というハイブリッド形式もある。
医療系や科学系の学術集会ではオンライン開催の動きも進み、規制緩和に伴い大型の学会では現地開催と配信のハイブリット開催を続けるところもある。
特に医療系では「夫婦とも同業者で小さい子供がいる」「患者の対応が立て込んでいて現地参加が困難」な医師がオンライン参加できるメリットが大きくなっている。
従業員の健康管理の厳格化も進み、「発熱している社員を出勤させる」事業所への風当たりは厳しくなっている。
厳しいと言われている業種内でもさまざまな工夫で逆に店舗を増やす躍進をした会社もあり、各企業の底力の差を見せつけたとも言える。
コロナ禍を題材とした作品
音楽系ではコロナ禍と戦う人を励ます作品や自粛時期の悲喜交々を描写した楽曲が発表された。
漫画やドラマのフィクションでも、感染対策のリモートワークやマスク生活を下敷きにした設定の作品がある。
ただ作中でコロナ禍を反映させた作品は意外と少ない。扱いが難しいのと登場人物がマスクだらけだと絵的にも映えなくなるからであろうか。
音楽
- 自粛して(財部亮治):ゴールデンボンバーの「女々しくて」の替え歌。後に鬼龍院翔による本家カバー版替え歌も発表された。
- Hang in there(D):「コロナウイルスと戦う人々への応援歌」として作られた。
- インダハウス(般若):コロナ禍初期の自粛期に作られた歌。
漫画
- 極限夫婦(きづきあきら/サトウナンキ):Season1では「感染対策によるリモート移行により、主人公の夫の嘘と浮気が発覚」、Season3では「夫がコロナ禍で職場をリストラされたのがきっかけで妻が夫や義実家に反旗を翻していく」という展開がある。
- 明日、私は誰かのカノジョ(をのひなお):コロナ禍のホストクラブを前提とした話がある。
- コウノドリ(鈴ノ木ユウ):コロナ禍の産婦人科医療を描いた特別編「新型コロナウイルス編」が描かれた。
- ママごめん、私コロナ禍にホスト通ってる。(朝賀庵)過干渉の母を持つ社会人の娘がホストにはまる展開。
- ゴッドハンド輝(山本航暉)特別編「沈黙のコロナ2020」が描かれた。本編で重要な立場を担っていた、ある人物のCOVID-19による最期と、その遺志を継ぎ不屈と再起を図る主人公たちはじめ医者たちの物語が描かれた。