概要
一定の職業を持たない荒くれ者、無頼漢や遊び人を指す言葉で、 ごろつきや破落戸とも書く。
語源は「ゴロゴロ転がる」を意味する「ゴロ」に擬音語や擬態語に付く接尾語の「ツキ」が加わったものである。漢字で破落戸と書くのは、落ちぶれた家柄を示す中国語の破落戸にこの読みを当てはめたからである。
自分勝手な性格の人物が多く、周りよりも自分が楽しければ良いと思っているのが大半である。
注意して言う事を聞く者も中にはいるが、一筋縄では中々上手くいかない為、極力避けた方が良いだろう。出なければ身に安全の保障が効かないからである。
恐喝、暴行、窃盗や強盗、カツアゲ、麻薬売り、最悪な場合殺人などゴロツキは所々渡り歩くならず者であるからだ。
いつも意味も無く外でうろうろしたり、金になる話や裏話など探っていたりしている。
第三者からみたゴロツキ
定職に就いている者でも日頃からの行いによってはゴロツキに見える事もある。
金使いが荒かったり、遊び呆け仕事を二の次にしたり、ギャンブル、酒や女、麻薬などに溺れていたりと、生活態度やマナーなどを第三者が見て、街を歩く姿を見られ比較し、始めてゴロツキと呼ばれるか呼ばれないかに決まっていく。
要は、しっかり者にゴロツキはいないと言う事だ。
これを機に今までの自分を振り返ってみよう。
海外のゴロツキ
あとゴロツキが出没する場所は、治安の悪い国、戦争が絶えない国や、貧しい国など、どれも環境に恵まれてない所が多い。
そしてストリート育ちのゴロツキもおり、生きていく上で犯罪に手を染めている人間もいる程だ。
ゴロツキとは人の生い立ちにより、様々な人生があり決して綺麗事では片付けられない。
言えば、国が育てた裏の人間なのである。
我々は戦争や貧困の本当の意味を知れてないでいる為、彼らの事を知らない人が多い。
フィクション作品のゴロツキ
フィクション作品でのゴロツキは悪党や小悪党などダークサイドが多く、幹部やしたっぱや噛ませ犬のような扱いである。
倒された時慌てながら、下っ端が主に用いる覚えてろよやこれで勝ったと思うなよなどが有名である。
悪党だけが取り柄ではなく他にも、ゴロツキを中心に始まる物語や、『鉄コン筋クリート』や『フェアリーテイル』などの作品ではゴロツキから改心したりなどのキャラクターもいる。
今までの自分を捨てて、新しい目標を立てたり、正しくあろうとする人物(大抵は主人公)の仲間になろうとし、第二の人生として歩み出す(元ゴロツキとなる)と、ファンが付きやすい。
最初はやはり、以前は敵だった事から周囲の人々から嫌がられるが、それでも頑張る姿に魅力が生まれる。そして作品内でも第二の人生が認められ、受け容れられていく。
なお魅力を持たせるという意味では改心・更生させるだけが全てではなく、ネタキャラ・三枚目の方向に持っていくなどのやり方もある。
該当キャラクターの一例
- 宝町のホームレス クロ:『鉄コン筋クリート』
元ゴロツキの例
- ブルックリンの悪魔と呼ばれた トンプソン姉妹:『ソウルイーター』『ソウルイーターノット!』