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概要

1995年に地球を制圧した惑星間国家。もしくは、その国が抱える異星人の混成軍。

ザール星間帝国とも呼ばれる。

宇宙を支配していたエリオス帝国の友好国の一つだったが、物語開始から50年前、楯剣人の祖父にあたるパルミオン皇帝の治世の乱れに乗じて突如反乱を起こし、帝国を滅ぼした。以後は、エリオスに代わって宇宙を支配すべく様々な惑星を侵略していく。


その横暴さ故に劇中反ザールの抵抗勢力が度々登場するが、ザール台頭はエリオス統治の乱れがあった隙を突かれたものであり、そもそもその誕生にエリオスの闇が関わっていることから、絶対悪ともいえない存在である。


月面裏に地球攻撃の前線基地があったが第28話でダルタニアスの攻撃により放棄、以後終盤まで移動要塞で直接地球まで攻め込んでくるようになる。


構成員

司令官クロッペンと支配者であるドルメン大帝については各項参照

地球侵略軍

ノバ

クロッペンのそばについている黒豹で、彼の不興を買ったものを処刑する役目。

クロッペンのペットのようだが実はドルメンからの監視役らしく、第26話にてドルメンから叱責を受けたクロッペンに牙を向けたため、ベムボーグ・ジャガーボーグに改造され、ベラリオスと渡り合うも最後は自爆させられた。


プロザルス将軍

CV:飯塚昭三

恐竜型宇宙人軍団。ティラノサウルスに髪の毛が生えたような姿をしている。


ボイダー将軍

CV:西村知道

岩石型宇宙人。

短気で怒りっぽい性格だがおべっかを使ったりとプロザルスとカブトを足して2で割ったような存在で、あまりぱっとしない。

指揮下のベムボーグ・ダムダが月面基地のハッチに足を挟まれた際に「敵は取ってやるからな」と言って自爆させたことがあり、これを配下に思い入れがあるのか、見捨てたと見るか意見が分かれるところである。

クロッペン失脚後はネシアが後任に就いたことをよしとせず、「葉っぱ」と罵り、その座を奪おうと目論む。功を焦ってクロッペンと剣人の決闘の場に乱入するが失敗。クロッペンが現れた際に抹殺しようとしたが、逆に返り討ちに遭い殺された。

彼の戦艦はクロッペンに乗っ取られたが、この後カブト将軍に撃沈させられた。


カブト将軍

CV:黒部鉄(現:屋良有作

昆虫型宇宙人。

第2話から登場、殺された前任に替わりに指揮を担当する。

クロッペンにおべっかを使ったり、前任同様戦う相手に怖気づいたりするため、しばしばクロッペンから叱責される。(処刑されなかったのが不思議なくらいである)

それでも楯隼人とクロッペンに重傷を負わせたという功績を上げ、最後はツインボーグ・ブロンゾルに乗り込み、ダルタニアスを追い詰めるも力及ばず戦死。

ドルメンを除いてザール側のキャスト陣が主人側との兼役があるため、EDでクレジットされているのは彼だけである。


ミズカ将軍

CV:緒方賢一

水生生物型宇宙人。

ロボットのボディのカプセル状になった頭部に入っている一つ目のクラゲのような生命体が本体。本体の収まった頭部は分離可能である。

陰湿な性格で知略を駆使する。

クラゲのような外見通りにフニャフニャした、頼りない声が特徴。他の将軍たちに比べ、喜怒哀楽が激しく表情豊かである。

最初にベムボーグを送り込んできたのは彼である。

最後はザール星に攻め込んできたダルタニアスに戦艦で挑むも、乗艦を火炎十文字斬りで叩き斬られ爆死する。


ネシア将軍

CV:沢田和子

植物型宇宙人。植物の花びらのような髪をした女性の姿をしている。

自分の体を株分けして分身を作る事も可能で、部下を変装させ潜入作戦を行うなど陰湿な搦め手の戦い方が多い。

後に失脚したクロッペンに替わり総司令官となるが、ボイダーや他の将軍達からは反発され、司令官としての器に欠けるヒステリー気味且ついいかげんな指令を出すばかりで失敗が続き、敵側となったクロッペンからも見下される有様だった。

最終決戦まで生き残るが、ザール要塞ヘラを破壊されてしまい、ドルメンに謝罪の言葉を述べた直後に爆発に巻き込まれ戦死した。


ザール軍兵士

各将軍と同族の宇宙人達。

クロッペン配下の親衛隊は人間型で、クロッペンが失脚した際には全員手のひらを反して楯剣人側に付こうとするも断られ、自分達でツインボーグを繰り出す不届き者ばかりである。


先代昆虫軍団将軍

CV:西村知道

1話のみ登場したカブト将軍の前任。文献によっては「バルス将軍」と呼称される。

クワガタの大顎のような立派な角が頭部についている。

アトラウスとガンパーの出現にベラリオスおよびダルタニアスの存在を想像して「先が思いやられる」と弱腰な態度を見せたため、クロッペンに「戦わずして怖気づく者はザールに不要」とノバにかみ殺された。


魚類将軍

CV:黒部鉄

第1、2話のみ登場した司令官で、半魚人の様な姿をしている。



その他

ナミール博士

CV:小野丈夫

元エリオス帝国の生体学者だったが保身のためザールについた裏切り者。

第33、40、41話に登場。

クロッペンと結託、楯隼人がクローンでクロッペンこそがハーリン本人であると語り、ガスゴンによって集められた銀河の勇士達を混乱させた。

エリオスの暗部を知っているためドルメンには信頼されておらず、秘密が明らかにされることを危険視したドルメンの命でクロッペンにより抹殺されてしまうが、自分がいずれ殺されることを察しており、その直前にメッセージビデオを地球に送り、そこからクロッペンの真実が明らかにされた。


スリマ将軍

CV:木原正二郎

ガスコンに召集された反ザールの将軍の一人で、ガニム星出身の実力者。

しかし、クロッペンが本物のハーリン王子だと聞くや真っ先にガスコンを裏切り、ザールに取り入って高い地位に就こうと企むなど、実態は卑劣な小悪党。他の実力者達がガスコンの説得を受け入れたり、クローンに偏見はあれどそれ以上にクロッペンへの不信感からザールを拒絶するなど最低限の良識を見せたのに対し、最後まで保身を優先した為、愚かさが際立っている。

クロッペンよりツインボーグ・バロームを借り、キャティーヌを人質(実は結託していた)に、ダルタニアスを倒そうとして反撃に遭い、乗艦ごと葬り去られた。

自分では上手く立ち回っていると思っていたが、クロッペンは捨て駒としか見ていなかった。


キャティーヌ

CV:渋沢詩子

第30~34話に登場した宇宙の名門プロキシア王国の王女。(ザールの者ではないが組したのでここに表記)

剣人がエリオスの皇帝候補という事で彼の妃になるべく接近し、一方で剣人の仲間達を好く思っておらず賎民として見下し、特に白鳥早苗を「剣人が自分の方を見てくれないのは彼女のせい」としてなじる。

護身用ロボに搭乗しベムボーグ相手に剣人と一緒に戦おうとするも、剣人の心を確かめるためわざと敵に捕まったりと剣人の足を引っ張り続けた。脱出の際ボイダーの部下を人質に取りボイダーを銃で撃つなど非常に強気。

ハーリンにクローン疑惑がかかった際にあっさり切り捨てた上に、保身のためスリマ将軍と結託して暗殺計画まで立てたため剣人の怒りを買うが、最終的にはガスコンの言葉を思い出した剣人の広い心で許された。見逃された事が余程意外だったのか、ジュデラと共に困惑した様子を見せた場面を最後に物語から退場した。


ジュデラ

CV:鈴木れい子

第30、32、34話に登場したキャティーヌの乳母。

キャティーヌを将来の皇帝の妻・妃にしようとし、自身はアール博士と結婚することを夢見ている。わざと敵に捕まれとキャティーヌに進言するなど、キャティーヌを妃にするために躍起になっており手段は選ばない。

キャティーヌ共々計画に加担したため同じく剣人の怒りを買うも最終的には許されたが、キャティーヌ同様に明確な罰を受けた描写は無い。


メカニック

ベムボーグ

様々な宇宙生物をサイボーグに改造した戦闘用改造兵器

脳改造を施しているため自我は抑えられている。例外としてベラリオスのつがいだったメライアンがいる。

クロッペン専用のパイロット搭乗型であるデスタークもベムボーグだが、宇宙生物ベースかは不明。

なお、第7話でベムボーグ・ゲルゾムに寄生していた寄生獣ガガンも本来違うにもかかわらずテロップではベムボーグにされていた。

グレートマジンガー』の戦闘獣のように所属ごとに明確なモチーフ分けされてはいないが、指揮下にある将軍の見た目に近いモチーフになる事が多い。


ツインボーグ

第29話から登場する、2体以上のベムボーグが合体して誕生するサイボーグ兵器。例外もあるが、2体以上の生物が合体しているデザインとなっている。

第1号ユニトゲラスこそダルタニアスを苦しめたが、それ以降は番組後半のドラマの関係であっさり倒されたり、名称不明だったりと雑な扱いになりやすい。

デスターク2号機及び3号機やドルメン専用ロボ(2体登場、いずれも名称不明)もツインボーグなのかは不明。


監視ロボット

第1、2話に登場した一つ目の量産型ロボット。

監視塔として各地に設置されていたが、攻撃の意思ありと見なした者があると変形して起動する。

第1話でアトラウスとガンパーに1体が倒されると魚類将軍の命令でアダルス基地に向けて集結したが、第2話ですべて一掃された。


余談

エリオス帝国を滅ぼしたザールだが、クローンを「生体部品」と蔑視する価値観は継承していた。

物語中盤~終盤でのクローンを巡る騒動で、クローンを人間扱いしない彼らの醜悪さが胸が悪くなるレベルで描写されたが、実はクロッペンこそがクローンであり、それどころか大帝であるドルメン自身もクローンで、戦いの目的が迫害した者達に対する復讐だったという真相がエリオスの闇と共に明かされた。

つまり、ザールとは「生体部品」と見下していたクローンに国を乗っ取られた挙句に騙され、復讐の道具として利用されていた道化の集団だったのである。この皮肉極まりない事実が判明した時、既に地球侵略軍は壊滅状態で将軍達も全員戦死しており、とんだ死体蹴りとなった。とはいえ、他方面に配置されたり、抵抗勢力に降伏して生存した将兵もいるだろうから、その者達が計り知れないショックを受けたのは間違い無い。

また、上述の通り、プロキシア王国のキャティーヌ達は生存していて、描写こそされてはいないが後で真相を知ったのは確実と思われる。その時、彼女達もまた大きな衝撃を受け、裏切りを後悔した事は想像に難くないが、地球人やクローンに対する偏見が間違っていた事を認識し、本当の意味で反省したのかは定かでは無い。ただ、剣人達の前に二度と現れなかった様子から、ぬけぬけと顔を出せるほど恥知らずにはなれなかった模様。

戦いが終わった後、ハーリンによって銀河共和国連邦の発足が決定するが、騙されていたとは言え、ザールの将兵の生き残りや、プロキシア王国を含めザール側への寝返りで信用を失った者達がその後の世界で前途多難な道を歩む事になるのは間違い無いだろう。


クロスオーバー作品


超電磁大戦シリーズ

第一作『超電磁大戦ビクトリーファイブ』では、後半にて所謂「未来ロボの世界」という並行世界から迷い込んだ楯剣人一行が、過去に戦った敵として名前だけの登場。


第二作『ゴッドバード』では、後半にて葵豹馬たちが生まれた所謂「超電磁ロボの世界」にも存在していたことが明らかとなる。

かつては銀河中央に栄えて、その要(かなめ)となっていたが、本編開始時には既に邪神ワーバラオ(本作のラスボス)に滅ぼされていた。それゆえ、「超電磁ロボの世界」では1995年になってもザールが地球に攻めてくることはなく、この世界の楯剣人も平穏な青少年期を過ごしていた。その反面、ザール滅亡後の銀河中央は、その後釜を巡って惑星間戦争が頻発していることが終盤にて言及された。

ワーバラオがザールを滅ぼした具体的な時期や動機について、作中では明言されていない。


スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦D』では、『六神合体ゴッドマーズ』や『UFOロボ グレンダイザー』と世界観が統合されており、「ギシン星間帝国の一部であるザール星団」という設定。支配者は『六神合体ゴッドマーズ』に出てきたズール皇帝で、ザール星団出身者で構成された「ザール艦隊」が、ベガ艦隊と競合しながら地球に攻めてくる。


スーパーロボット大戦GC(XO)』では独立した勢力で、グラドス軍、ポセイダル軍と共に星間連合を組みガディソードムゲ・ゾルバドス帝国ジャーク帝国からなる異次元同盟とは対立関係にある。


スーパーロボット大戦DD』では原作通りの巨大勢力として登場。所属する第10世界には他に邪魔大王国が存在しているが、その正体は知らない模様。


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未来ロボダルタニアス

エリオス帝国

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