作品スタッフ
原作 | タツノコプロ企画室 |
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製作 | 吉田竜夫 |
企画 | 鳥海尽三 柳川茂 |
総監督 | 笹川ひろし |
キャラクターデザイン | 天野嘉孝 |
美術監督・メカニックデザイン | 中村光毅 |
美術担当 | 岡田和夫 野々宮恒男 |
脚本 | 鳥海尽三 山本優 滝三郎 他 |
演出 | 笹川ひろし 布川郁司(布川ゆうじ) 他 |
作画監督 | 田中英二 窪秀己 |
音楽 | 山本正之 |
プロデューサー | 柴田勝 永井昌嗣 |
制作 | タツノコプロ フジテレビ |
制作担当 | 横尾潔 鎌田正治(最終話のみ) 他 |
放映期間 | 昭和50年(1975年)10月4日~昭和51年(1976年)12月25日 |
放送回数 | 65回(全61話 うち再放送の回数が4回) |
声の出演 |
あらすじだペッチャ!
世界的科学者・木江田博士はタイムボカンの試験運転中にどこかの時代に置き去りにされてしまった。
現代に戻ってきたのは宇宙一高い宝石「ダイナモンド」を首にぶら下げていたオウムのペラ助のみ。
助手の丹平と博士の孫娘・淳子は、行方不明になった博士を探すため
ペラ助の不確かな証言とダイナモンドを手掛かりにタイムボカンでの冒険に出掛けるが
ダイナモンドをねらう悪党・マージョ一味に付け狙われる事に
登場人物だペッチャ!
丹平(CV:太田淑子)
木江田博士の助手で、明るく正義感の強い少年。
機械いじりが得意で、第11話「インカの宝みつけたペッチャ」で、マージョ達のメカコンドルのネジを外して空中分解させたり、第15話「打ち出の小づちを振るペッチャ」で、メカ鬼の体内に侵入して誤作動を起こすよう工作を仕掛けたりした。
運動神経も抜群で、第13話「大沈没!アトランティスだペッチャ」で、アトランティスの兵士相手に素手で戦ったり、第42話「アパッチ谷の秘密だペッチャ」で、タイムボカンを包囲しているアパッチ族の注意を集めるため、馬に乗って追いかけてくるアパッチ族相手に走って逃げ回るなどの活躍を見せた。
常に青いヘルメットをかぶっていて、最後までそれを外す事はなかった。
淳子(CV:岡本茉利 横沢啓子/よこざわけい子)
木江田博士の孫娘で、普段は博士の研究所で丹平たちの世話をしている心優しい少女。
第5話「原始人はやさしいペッチャ」で、怪我をした原始人たちの手当をして彼らの協力を得たり、第35話「フランケン!がまんだペッチャ」で、人間不信で荒れていたフランケンの心を開くなどの活躍を見せた。
その一方でタイムボカンを操縦して丹平たちのサポートをしたり、ペラ助の曖昧な証言をもとに時代を特定する博学さも持つ。
容姿も素晴らしいらしく、第12話「モナリザの秘密だペッチャ」で、モデルがいなくなって困っていたレオナルド・ダ・ヴィンチに、モナリザのモデルになるよう頼まれたり、第26話「それ行けやれ行け宝島だペッチャ」で、人工知能を搭載したマージョ達のアシカメカの心をその容姿で改心させたりもした。
ヘルメットを外す事はほとんどなかったが、第8話「大登場!ジンギスカンだペッチャ」と、先述の第12話でヘルメットを外している。
34話~36話の間だけ声が代わったのは、1975年公開の映画「同胞(はらから)」が翌1976年5月19~29日のモスクワの映画祭で出品される事になり、岡本茉利が出演者の一人として映画祭等に参加したためだったらしい。
チョロ坊(CV:桂玲子)
木江田博士の研究所にいるロボット。口から火炎を吐き、手足を伸ばす事が出来るが
背中のゼンマイが切れると移動が出来なくなる。
マージョ達の屋敷に侵入して情報を探ったり、メカを操作して丹平たちをアシストする。
シュークリームを食べる事が出来るのに、第44話「サルカニ合戦だペッチャ」で、ロボットだからおにぎりが食べられないという矛盾した描写がある。
シリーズ序盤は、食いしん坊で出まかせばかり言うペラ助と仲が悪かったが、中盤以降は仲良くなりマージョ達の情報入手のため一緒に行動することがある。
当該記事を参照するペッチャ。
木江田博士(CV:槐柳二)
過去や未来はもちろん、死後の世界にまで行けるタイムマシン・タイムボカンを完成させた世界的科学者。
タイムボカンの試験運転中にペラ助にタイムボカンを乗り逃げされて元の時代に帰れなくなる。
第27話「木江田博士を発見だペッチャ」で、昆虫人に捕まりドタバッタンで彼らの時代に拉致されそうになるも、一瞬の隙を見てドタバッタンを操作し現代に不時着し無事帰還する事が出来た。
研究所に戻った後は昆虫人が残したドタバッタンの改良、クワガッタンの開発をしたうえ、ダイナモンドのある時代を探す冒険に参加する。但し、体調不良(34話では風邪、45話では麻疹)、学会に出席(42話)、緊急事態への対策への強力、突然のタイムスリップして怪我をした来訪者治療(46話)や実験で影響を受けた生き物の世話(55話)、高齢など一部回では研究所を留守にすることもある。
友人に友田博士、コンペータ博士がいる。
マージョ(CV:小原乃梨子)
加工するとウラン以上の爆発力がある宇宙一高い宝石・ダイナモンドを狙う悪党。
メカの天才グロッキーと怪力ワルサーを子分にしたがえ
自身の財産をつぎ込み丹平達の後を追う。
「スカポンタン」のセリフの登場は第5話から。
彼らのメカが大破するとドクロ型のキノコ雲が上がるのは
マージョが吐き出すキセルの煙が元ネタだと思われる。
シリーズ後半からは、グロッキーと夫婦漫才のような掛け合いをしたり
第52話「人魚姫を助けるペッチャ」で「東村山音頭」を熱唱したり、当時連載されていたどおくまん原作
「花の応援団」の顔ネタまでやるお笑いキャラに。
グロッキー(CV:八奈見乗児)
マージョの子分で、メカの天才。
木江田博士の所へスパイとして潜り込み、タイムボカンの技術を盗み出した後
タイムガイコッツを開発。61種類+金角・銀角メカを製作して丹平達を苦しめた。25話で丹平達を倒して番組を乗っ取った時の為のタイムガイコッツ(当時はタイムガイコツと書かれていた)のオープニングをワルサーと共に勝手に作ったことがある。
マージョに気があったようで度々求婚を迫る。
悪役なのに視聴者を意識したメタ発言などをして笑いを取るタイムボカンシリーズの顔。
後にヤッターマンで「ポチッとな」になる「ブチュっとな」は、八奈見乗児氏のアドリブだったという。
ワルサー(CV:立壁和也/たてかべ和也)
怪力がウリのマージョの子分。
グロッキーとメカの開発をしたり、木江田博士の研究所に侵入して諜報活動をするなどの
活躍も見せる。力自慢だがマージョとグロッキーの見せ場が多かったため、あまり出番がなかった不憫なキャラで後のたてかべキャラにも受け継がれた。
ちなみにワルサーの関西弁はたてかべ和也氏のアドリブから生まれたらしい。
登場するメカだペッチャ!
タイムボカン1 タイムメカブトン
シリーズ前半に活躍したカブトムシ型のタイムマシン。
後半の使用頻度はドタバッタンとほぼ折半。
詳細はメカブトンで
タイムボカン2 タイムドタバッタン
シリーズ後半にメインで活躍したショウリョウバッタ型のタイムマシン。
詳細はドタバッタンで
タイムボカン3 タイムクワガッタン
シリーズ後半に活躍したクワガタムシ型のタイムマシン。
しかし扱いは不憫。
詳細はクワガッタンで
テントウキ
メカブトンに搭載されているテントウムシ型の小型飛行機
サブメカの中では最も活躍シーンが多い
機体下部についているノズルで空を飛び、
タイヤの付いた筒状のパーツを出して地上を走行
斑点状のハッチからマジックハンド等、様々な武器を取り出して戦う
(キャノピーの開閉もマジックハンドで行う)
メカブトンに連結されている時は、メカブトンの操縦席から直接操作する事もできる
タイムボカンのパイロットフィルムでは
「タンマータンク(タンマー号)」という名前のメインメカとして活躍していた
(OPや第1話にはその頃のフィルムが流用されている)
ヤゴマリン
メカブトンに格納されているヤゴ型の潜水艇
丸鋸を装備して敵を攻撃し、海中移動の他、空を飛ぶ事もできる
第6話と第13話の二度しか活躍シーンがなかった
ヘリボタル
ドタバッタン上部のハッチに格納されているホタル型のヘリコプター
クワガッタン同様、機体の翅を回転させて飛行
後ろのライトを点灯させて、主に捜索や救助のために活動した
タイムボカンのメカ全般に付いているTマークのエンブレムが
なぜかこのメカにだけ付いていない
シャクトリン
ドタバッタンに格納されている尺取虫型の工作用メカ
機体を伸縮させて高い所によじ登り、トリモチ状の接着剤を使って
ドタバッタンに仕掛けられた爆弾の撤去作業にあたった
ビーチクリン
クワガッタンに搭載されている蜂型の小型飛行メカ
通常は背面のカタパルトデッキに待機している
ロボットアームでクワガッタンに取り付けられていたミサイル誘導装置を取り外したり
ドリル状の針で蟹をいじめていた猿を懲らしめた
ヤゴマリンと同じく二度しか出番がなかった
ダンゴロリン
クワガッタンに格納されたダンゴムシ型の小型タンク
前方のドリルで地面や岩盤を掘り進み
機体を丸めて体当たりをする
テントウキ同様ハッチから武器を出して攻撃する事もできる
木江田博士の元に助手として潜り込んで技術を盗み出したグロッキーが開発した小型のタイムマシン
これに装甲を施し、61種類のメカを作って丹平たちを相手に戦った
メカが爆破されても大気圏に突入してもタイムガイコッツだけは壊れなかったが
最終回でマージョの屋敷に落下した際に真っ二つになってあっさり壊れた
腕時計型のリモコンで遠隔操作をする事もできる
タイムボカン4 タイムアンコウ
次作の昭和版38話であるメカにタイムマシン機能を追設して誕生。
改造担当した2人が何故タイムボカンの作り方を知っていたのかは謎。
企画から番組放映まで
「ミニカーのような乗り物が出てくる作品を作ろう」という吉田竜夫の案の元、米映画「グレートレース」をモチーフに、善玉と悪玉が競争する15分のパイロットフィルムが作られた
(「タンマー大混戦」「ちょちょいのタンマー」「すっとびタンマー号」など、タイトルに関して複数の記述がある)
しかし「ギャグものかシリアスかがよく分からない」という理由でスポンサーが見つからず、作品は一旦お蔵入りする事になった
(期間については一年半という記述と三年という記述がある)
後にタカトクトイスがスポンサーに就くことになり、タカトクトイス側の注文を取り入れて作り直す事になった
主な変更点は以下の通り(全てタカトクトイスの注文だったかは不明)
- タイトルの変更
- 主人公「ゴロ」「マリ」の名前とデザインを変更
- 淳子の前身「マリ」の弟(チョロ市)をロボットのチョロ坊に変更
- メインメカをメカブトンにし、タンマー号をサブメカに降格
- 5人組だった悪玉チームを3人に減らす|
放映当初は視聴率が振るわず、「シリアスな内容にしたほうがいいんじゃないか」という意見も出たのだが、次第にギャグものとして理解されるようになり、視聴率も上昇(最高視聴率26.3%)、結果、半年で終わらせるつもりが、「もう半年やろう」→「もう3ヶ月いけるんじゃない?」とばかりに寿命が延び、最終的には1年3ヶ月にわたって放送された。当初の冒険の目的の一つだった木江田博士との再会が第27話で実現したのは半年で終了する予定だったからである。
リメイク
備考だペッチャ!
ヤッターマンに登場するドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーは、当初マージョたち3人が次作『ヤッターマン』で貰った新しい役という設定だったが、1993年11月26日に出たOVA「タイムボカン王道復古・チキチキ・ウゴウゴ・ホゲホゲマシーン猛レース」で、それぞれ独立したキャラになってしまい、以降の作品でもその設定を引き継ぐ事になった。
- 当然だが遥か後に放送された作品で登場する三悪の子孫達の設定にも影響が及んでいる。
- 「王道復古」は歴代三悪が主役となっている。
- 何故か主人公側の木江田博士がマージョ達の馬主(オーナー)とされている。
- 丹平と淳子は観客として登場するがボイス無し。仮にボイス有の場合、2話のネタバレ(敵の声が丹平&淳子と同じ)に直結しかねなかった。
関連イラストだペッチャ!
動画だペッチャ!
タイムボカン 第1話「発進! タイムボカンだペッチャ」