概要
ナイトキャップは、次の意味で使われる。
被り物のナイトキャップ
現在は髪を乱さないための使用が主目的で、頭周りにぴったりとフィットした鍔なしの帽子である。
ただし広義には就寝中に被る帽子は全てナイトキャップである。
童話「赤ずきん」に登場する主人公の祖母とそれに化けた狼が着用しているが、日本ではこれがナイトキャップであると知られていることは少ない。
歴史
古くはシラミ防止の目的があった。暖房が普及するまでは防寒に使用されることもあった。
近世において正装では鬘(かつら)をかぶるようになると、自宅で鬘を外した後の短髪を隠すためにナイトキャップが普及した。
伝統的なナイトキャップは、男性用と女性用でデザインが異なる。
男性用
上下に長い円錐状で、先にポンポンの飾りが付いている。サンタクロースの帽子「サンタ帽」として有名である。
女性で被っている人も多いが、長い髪がしまいづらいと思われる。
女性用
ネット、ニット、チュールなど柔らかい布が使われ、フリルで飾られている。メイドさんのモブキャップの形(丸いドアノブカバーにも例えられる)に似ていて、サンリオキャラクターのママの帽子として使われることが多く、ミセスクロースもこの帽子を被ることが多い。
お酒のナイトキャップ
とくにカクテルの一分野の名称として通用される。
量が少なめ(ショートカクテル)であること、甘いものが多いことが特徴である。