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ハードコア(映画)

はーどこあ

「ハードコア」(原題:Hardcore Henry)とは、2015年に公開された全編主観のロシアとアメリカの共同制作SFアクション映画。
目次 [非表示]

あらすじ

近未来。主人公であるヘンリーはロシア高空に存する研究施設で目を覚ます。

極度の重傷を負い、記憶を失っていた彼はエステルという自分の妻を名乗る女性によってサイボーグ手術が施され、切断された手足の修復などが行われていた。


失った声帯の修復が行われようとしていた矢先、研究所がエイカンという念力を扱える男と重武装した彼の部下たちによって襲撃され、ヘンリーはエステルと共に地上に脱出するも、待ち構えていたエイカンの部下によってエステルは拉致され、自分は追われる身となる。


声帯を失っており、声すら出せず訳もわからない状況で彼はジミーという男に窮地を救われる。

エイカンの部下の追撃によってジミーはすぐに死亡してしまうが、直ぐに全く性格の違うジミーが現れ、ヘンリーをサポートする。

ジミーは過去にエイカンの元で働いていたが、そのエイカンの手によって全身麻痺の後遺症が残るほどの重傷を負い、復讐のために自分のクローンを量産していたのだった。


ジミーの話でエイカンが死人をサイボーグに改造して量産することで世界を牛耳ろうと目論んでいたことを知ったヘンリーはジミーと協力し、エステルを奪回するためにエイカン一味に戦いを挑む。

概要

R15指定。映画史上他に類を見ない全編主人公の主観視点で作られた映画である。

トロント国際映画祭の「ミッドナイト・マッドネス」にてプレミア上映が行われ、みごと観客賞を受賞した。


この映画の監督であるイリヤ・ナイシュラー氏はBad Motherfuckerという楽曲のPV映像にて本映画と同じ手法の全編主観の映像を撮ったところ、Yutubeでの2000万回以上再生(現在は4000万)され大ヒットとなったために、紆余曲折を経て本作を制作するに至った。


Call of Duty」等に代表されるFPS(ファースト・パーソン・シューティング)ゲームのオマージュやパルクールなどをふんだんに散りばめた映画であり、好きな人にはたまらない映画となっているが、全編主観であるため酔う人は酔うため、酔いやすい人は注意。


本作はGoPro Hero 3を主役の役者の頭にブレないように固定して撮影している。

日本では2017年に公開された。邦題は単に「ハードコア」となっているが原題は主人公の名前が入った「Hardcore Henry」である。


ちなみに有名な銀行強盗FPSである「PAYDAY2」とコラボし、今作のキャラクターであるジミーが参戦した。

キャラクター

  • ヘンリー

本作の主人公。顎が陥没するほどの極度の重傷を負ったため、ロシアの高空に存在する研究施設で目を覚ます。

記憶を失っており、自分の妻を名乗るエステルによって体を改造された。

ほとんど改造は完了しており、あとは声帯をプログラムするだけだったがその直後にエイカンによって襲撃され、喋れないままエステルと共に地上に逃げるがエステルは誘拐され、ジミーによって助けられ、妻を取り戻す為戦うことになる。

前述のとおり身体のあちこちを改造(サイボーグ化)しており、常人をはるかに超える身体能力を持つほか、様々な武器や格闘術を使いこなし、複数人の敵を相手の裏をかいてたった一人で殲滅するなど、その戦闘力は極めて高い。

ヘンリーは顔が映らないという特性上、演じたスタントマンは複数人おり、その中には今作の監督もいる。

「主人公」「喋れない」「顔が映らない」など、FPSゲームでいうところの「プレイヤー(=あなた)」を強く意識した存在である。


  • エステル(演 ヘイリー・ベネット)

重症を負ったヘンリーを改造した研究者でヘンリーの妻を名乗る女。

セクシーな美女で、優秀な科学者でもある。

研究施設を強襲してきたエイカンの手によって攫われたが………?


  • ジミー(演 シャールト・コプリー)

エイカン一味から逃れようとするヘンリーを手助けする謎の男で、ある意味では本作におけるもう一人の主人公

駐車場でヘンリーと出会い、彼を助けたがその直後に頭を撃たれ射殺された………と思いきや、何故か次は浮浪者としてジミーの目の前に現れ、火炎放射器で体を焼かれ死亡………と思ったら、次は売春宿でヤク中として登場して死亡したりと所謂FPSゲームの「リスポーン」を体現したかのような人物。

その正体はエイカンによって下半身不随にされた元部下の研究員であり、その後自身の細胞から培養した自身の分身体たるクローンを様々な役職や性格にし、頭に付けたVRゴーグルのような機械を使って培養した肉体を操り、下半身不随の自分の体から疑似的に解放されていた。不死身のような演出がされていたのも「本体が死んでいない為」だからであった。

その後紆余曲折を経て自分の本体が狙われるハメになり、ヘンリーと手を組むことになる。

上述の通り様々な人格のジミーが登場し、上述以外にはギリースーツを着たマクミラン大尉のようなスナイパーのジミー、ロシア軍の大佐なジミー、パンクロックなジミーやヒッピーなジミーなどが登場する。

ヘンリーも(文字通りに)生死を共にした彼のことは信用に足る人物だと判断しているようで、抜群のコンビネーションで共に敵を迎え撃ったり、コミカルでノリの良い一面も見せている。

ちなみに、ジミー役のシャールト・コプリー氏自身がカメレオン俳優と呼ばれるほど様々な演技ができる役者であるため、どの役も違和感なくこなしている。

VRゴーグルを使って何度も生き返る仮初の肉体を使っている、という点ではFPSのゲーマーのメタ的な体現と言えよう。

PAYDAY2にてプレイヤーキャラとしてヤク中ジミーが登場している。


  • エイカン(ダニーラ・コズロフスキー)

フォースのような超能力や念動力が使える本作のヴィラン。

表の顔は国を代表する大企業の「エイカンインク」の社長であり、重武装の私兵を多数抱え、さまざまな分野で暗躍する筋金入りの悪党。

性根が腐りきった冷酷残忍な性格で、おまけに品性下劣で嫌味ったらしく陰険と、その能力とは対照的に人間性という面では最低最悪のろくでなし。

エイカンインク社の経営の傍ら、死体を蘇生させて自分に都合良く動く兵隊として用いるなど、狂気的な行動を嬉々として行っており、ゆくゆくはロシアを牛耳るという野望がある。

ちなみに、なぜ超常的な力が使えるのかは作中では一切説明されない。

なにしろ「こまけぇこたぁいいんだよ!!」を地で行くのが本作の味なので、そんなどうでもいいことを気にするのは野暮というものなのだろう。


  • ヘンリーの父(ティム・ロス)

度々ヘンリーのフラッシュバックで現れ、彼を罵倒したり鼓舞したりする父親。

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