概要
『スポーン』の代表的なヴィランである地獄の悪魔。
魔王マレボルギア(メルボージャ)から直々に名を受け、歴代ヘルスポーンを監視し導く役として現世に派遣されている。
しかし、地獄生まれの生粋の悪魔として『人間あがりであるヘルスポーンの世話役』という立場に対しては不満を持っている。そのため、一応の仕事はするものの、邪魔をする事もしばし。
当初はマフィアやギャングの大物を次々に惨殺し、その犯人をスポーンだと思わせて抗争を起こさせた(そうする事で悪人の魂をより多く収穫し、自らの手柄にしようともしていた)。
しかし、マレボルギアの怒りを買い、一時期その魔力及び変身能力を封じられた。
そのような経緯もあり、スポーン=アル・シモンズとは敵対している。
ただし、悪魔サンスカーのような共通の敵が現れた時には、一時的に敵対を解き、スポーンに助言をしている。
3本の大きな角とひょろ長い身体と手足を持ち、口から吐く地獄の炎は単なる火炎放射を凌駕する凄まじい破壊力を持つ。その造形は中世の民話などに出てくる、ドラゴンのモデルである(ただし、よく見たらあまり似てはいないが)。
人間の臓物が好物で、子供より大人の方が好みらしい。曰く「ガキの臓物は青臭くっていけねえ」。
普段は小太りで短躯なピエロ「クラウン」となり、下水道やダウンタウンなどに潜み暗躍している。
クラウンはバイオレーターの人間態であり、中世においてもこの姿になって人間社会に紛れ込んでいた(服も自分の皮膚を変化させたものであり、時代ごとのファッションに合わせている)。本物のクラウン=道化師として、王族や貴族社会にも紛れ込み、その動向も見張っていた事もあった。クラウンの状態ではほとんどの能力及び戦闘能力は無くなり、魔力による攻撃も出来ないが、それでもギャング相手に奮闘し何人かを血祭りにあげた事がある。
残虐にして極悪、かつ下品な性格だが、どこか人間臭く愛嬌がある。
1巻だけではあるが彼を主人公としたサイドストーリーも創刊された。ストーリーはなんとあのアラン・ムーア。アル・シモンズへの嫌がらせが過ぎてマレボルキアから悪魔の能力を取り上げられてしまい、能力を使えなくなったバイオレーターの元に四人の異母兄弟『フレビアック家』が復讐に来るが、最終的に人間の傭兵である「アドマニッシャー(訓戒者)」がフレビアックを地獄に追い返すという内容である。
他メディア展開
実写版
- SPAWN THE MOVIE
基本的に原作準拠。
クラウンの演者がジョン・レグイザモで、日本語吹替が富田耕生。
本作におけるメインヴィランであり、終盤ではスポーンに首を切り落とされて敗北した。
関連タグ
バーティブレイカー、バンダライザー:バイオレーターの兄弟達。
グレムリン:どことなく見た目が似ているクリーチャー。