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概要

ちばあきお原作『キャプテン』に登場する架空の中学校

野球部の歴代キャプテンが主人公となる。

正式名称は、墨谷第二中学校だが、作中では墨谷二中と呼ばれることが多い。

なお、アニメでは、校門の表札に縦書きで「墨谷第2中学校」とアラビア数字での表記になっている(生徒手帳などには「墨谷第二中学校」と漢数字になっている)。

谷口以降のキャプテンは全員が墨谷高校に進学した(ただし丸井のみ後述の理由で1年秋に編入している)。


谷口キャプテン期までは一年生軽視の傾向が強く、「一年生の体力ではレギュラーの練習について来れない」と決め付け、9月を過ぎるまでは試合に出さない方針を取っており、一年生ながら抜きん出た実力を持ったイガラシに対してもレギュラー陣ほぼ全員が(普段のイガラシの不遜な態度もあって)反対していたが、次戦の相手が地区予選決勝戦常連の金成中だったこともあり、谷口の英断によってイガラシをレギュラーに登用した事を皮切りにそれも薄まり、学年関係無しに実力主義の部へと変化していった。

原作ではイガラシ世代が引退するまでは、連載当時の時代背景やキャプテンが事実上監督を兼任していた影響からか、学年を問わずキャプテンに対しては敬語を使うことが不文律となっていた(小説版では同級生がキャプテンに対等な口調を用いる場面がほとんど)。


歴代キャプテン

初代谷口タカオ

ポジション三塁手投手右翼手(京成高校戦途中出場時のみ)

青葉学院中学校から墨谷二中に転校。

2軍選手だったことを言い出せずにいたが、大工を営む父の助言で猛特訓を重ねて実力をつけ、努力と熱意を見込まれてキャプテンを任される。

最終成績は地区予選準優勝。

青葉との再戦(小説では地区予選決勝戦)で無理がたたって指に再起不能の重傷を負い、「選手としてプレーすることは不可能」と診断を受け、続編のプレイボールでは墨谷高校に進学後、一時期サッカー部に入るが、野球への情熱を捨てきれずに転部する。のちにキャプテンとなり、弱小に甘んじていた墨谷高校野球部を強豪校に躍進させた。

コージィ城倉氏による『2』では予備校に通学しながら任期付きで墨谷高校野球部の監督を務める。


二代目丸井(キャプテン・プレイボール)

ポジション 二塁手遊撃手(墨谷高校OBとの親善試合のみ)

谷口の一学年後輩。

チームのために人知れず影で努力を重ねる谷口を尊敬し、彼の影響を最も強く受けている。

谷口の引退後にキャプテンを任され、選抜野球大会出場校との練習試合提案や合宿などで実力向上に貢献した。

短気な面もあり時には手が出てしまうことも多いが、上下関係を重んじる性格で、上級生を立てることを忘れず下級生には厳しくも熱心に指導を行ったり、卒業後も後輩達の応援に行っている。その結果、実力を過信しがちだった初期のイガラシや近藤、墨谷高校入学当初の井口源次が選手としても、人間的にも大きく成長するきっかけを与えた。

最高成績は地区大会優勝。

青葉学院を決勝戦で延長18回の死闘の末に制し、地区大会で優勝するが、この試合で殆どの選手が負傷し、全国大会に出場できる状態ではなくなったため、全国中学校野球大会は棄権せざるを得なくなった

(青葉学院との再試合戦で勝利し、事実上の全国制覇を成し遂げた谷口の影響を受け、越境入学してまで墨谷二中の野球部に入部する生徒も居り、キャプテン就任当初は多くの新入部員で溢れかえるほど選手層が厚かったが、殆どの部員が選抜出場の全36校との練習試合全勝のための強化合宿に絶えきれずに脱落して退部したため、かつての弱小時代と同じく選手層の薄い部員数に陥ったことが原因と思われる)。

小説版では全国大会に出場することはできたが、原作と同じ理由で全力を出しきれず初戦で敗退した。

引退後は谷口を追って墨谷高校を受験するも不合格になったため、一旦は朝日高校に入学。

軟式野球部に入って練習を続けながら編入できる機会を待ち、その年の秋に墨谷高校に編入し、谷口のいる野球部(硬式)に入部した。

谷口の一学年後輩ではあるが、谷口は2年生の途中で転入して野球部に入部しているため、丸井は谷口が入部した時点で既に墨谷二中の野球部にいた人物なので学年では谷口の後輩だが、墨谷二中の野球部員としては丸井の方が先輩にあたる。

『2』では谷口から墨谷高校野球部のキャプテンを引き継ぐ。


三代目:イガラシ

ポジション 投手、二塁手、三塁手、遊撃手(高校以降)

谷口の二学年後輩で、丸井の一学年後輩。

作中では数少ない天才肌の実力者で、一年生にして異例のレギュラーを勝ち取った。

その反面、谷口以上に勝利のためにはどんな努力や犠牲もいとわない考えから生意気な発言や態度も多かったが、谷口や丸井の真摯な努力に動かされて精神的にも成長し、丸井の引退後にキャプテンを任される。

投手としては抜群のコントロールセンスを持つが、球質が軽いという弱点を抱えており、当人もそれを自覚して近藤に任せる時は任せている。

就任直後は春の選抜大会出場とチーム全体のレベルアップを急ぐあまり、授業以外のほとんどを練習に費やすスケジュールを強行して怪我人を出してしまい一部のPTAを敵に回したばかりか特訓が新聞にも報じられてしまう(小説版では舞台設定が現代に移ったことが反映され、SNSでも炎上を招いてしまった)。

そんな中で練習中にレギュラーの一人が大怪我を負い、それが決定打となり春の選抜大会辞退、並びに正規の活動時間以外の練習禁止を余儀なくされたが、それらを乗り越えて実力をつけ、全国中学野球大会を制した。

なぜか苗字がカタカナ書きである(通常は「五十嵐」という漢字表記が在るはずだが、彼の場合はカタカナ書きが正式表記となっている)。

卒業後は谷口達と同じく墨谷高校に進学し、投打の柱として活躍を見せている。


四代目近藤茂一

谷口の三学年後輩で、丸井の二学年後輩、イガラシの一学年後輩。

谷口の卒業と入れ替わりで墨谷ニ中に入学したため、谷口が応援で駆け付けた時に僅かに居合わせたのを除き、谷口との接点は無い。

関西の出身で、関西弁を話す。豪速球と強打を併せ持つ二刀流投手だが、当初は上下関係に疎く空気を読まない言動を取ることが多かったため、丸井から体罰を受けたりチームメイトを怒らせてしまうこともしばしばあった。しかし過酷な合宿を乗り切ったり怪我を承知でチームのために完投にこだわるなど、ここ1番の場面では根性を発揮するなど精神面でも成長を見せている。

イガラシの勇退後にキャプテンを引き継ぎ、アマチュア野球の経験者である父親の助言を元にチームの層を厚くする方針に転換。『2』からは自身の家庭教師になった墨谷高校サッカー部の元キャプテン・相木や彼の元チームメイトである今野の助言を取り入れて、練習時間よりも密度や効率を上げる練習法を採用。それによって学習時間も確保し、試合と勉強の両方で成果を上げることができた(ただし、牧野を含めたチームメイトやOBである丸井からはそれまでの練習第一の方針から大きく転換したことで当初は批判を受けていた)。


先代

谷口の一学年先輩で、丸井の二学年先輩、イガラシの三学年先輩、近藤の四学年先輩。

谷口が墨谷二中に編入し、野球部に入部した当時のキャプテン。

谷口が青葉学院から編入してきたというだけで有能な人材だと勘違いする野球部員たちの中でただ1人、谷口が補欠選手だったことを見抜く洞察力を持つ。

谷口が人知れず過酷な努力をしていることを知っており、その不屈の精神と、努力することの大切さを知っている谷口の努力と人柄を評価し、谷口を自身の後継キャプテンに抜擢する。

谷口にとって恩人とも言える存在であり、谷口に大きな影響を与えた人物ではあるものの、谷口がキャプテン就任に相応しい人物に成長するまでの過程を描くために登場するゲストキャラであるため、氏名は設定されておらず、歴代キャプテンにも数えられていない。

(小説版では今井という姓が与えられている)

イガラシは自身の卒業と入れ替わりで入学し、近藤は更にその1年後の入学であるため、イガラシや近藤との接点や面識は無い。

遵って、歴代キャプテンで彼の存在を知っているのは谷口と丸井のみである。

卒業後は谷口の回想シーン以外では一切登場しないため、卒業後も野球を続けているかは不明。

同輩や後輩から絶大な信頼を得るほどの人格者であるが、谷口世代以降の後輩たちが活躍する大会に応援に駆け付けることは最後まで無かった。

また、彼ほどの人物がキャプテンを務めているにも拘わらず、なぜ墨谷二中が弱小校だったのかは不明。

なお、声を演じた村田光広はその後も某何かの役で出演していることが幾つかのエピソードのエンディングの際にテロップで確認できる。


その他の部員


ここではチームの中心として活躍した部員を中心に述べる。

松下(まつした)

谷口の同級生で、イガラシがコンバートするまではチームのエースを務めていた。

投手としては平均的かつ地区予選レベルで、イガラシからは「遅くて軽い球」、青葉学院監督からは「スローボール」と酷評されていた。

それでも打たせて取るピッチングで奮戦し、決勝まで勝ち進み、墨谷を支えてきた。

初戦の江田川中学戦では井口の弱点を突く形で逆転の口火を切るヒットを打った。

青葉戦直前に手を負傷し、谷口にピッチングの基本を教えたことがあり、上達の早さに舌を巻いた。

プレイボールでは城東高校に進学し、一年生の時に地区予選の2回戦で谷口要する墨谷高校と対戦した。

『2』では谷口と同じ予備校のクラスメイトになり、後に母校野球部の臨時コーチになる。

小山(こやま)

谷口の同級生で、彼のキャプテン就任後は副キャプテンとして彼を補佐した。帽子を逆さにかぶっている。

初期から丸井や松下とともに谷口をサポートした。彼がキャプテンシーを発揮してからは青葉対策に犠牲を厭わない練習方法を行った際に耐えかねて他の部員達と抗議しようとしたが居残り特訓を続ける姿を見て考えを改める。青葉との再試合(小説版では地区予選決勝)終盤では彼とバッテリーを組んだ。

加藤 正男(かとう まさお)

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