『求めたのは、21グラムの魂と君の言葉』
概要
2009年に早逝した伊藤計劃の草稿を基に、生前親交の深かった円城塔が遺族の承諾を得て完成させた長編小説である。
死者の肉体に魂の代わりとなる霊素をインストールし、屍者を労働力として活用する技術が発達した19世紀末が舞台のスチームパンクSF。
登場人物の名前は実在の著名人や、有名な創作物のキャラクターから取られている。
ノイタミナによる「Project Itoh」第一弾として、2015年10月に劇場アニメが公開された。
映画版キャッチコピーは
『君を取り戻す、禁忌の技術』
『求めたのは、21グラムの魂と君の言葉』
劇場アニメ版では、原作では生前ワトソンとは関わりのなかったフライデーが、ワトソンとフライデーが旧友どうしであったとされるなど、いくつかの改変が見られる。
登場人物
ジョン・H・ワトソン(CV:細谷佳正)
本作の主人公。 ロンドン大学医学部生。「ウォルシンガム機関」の諜報員として、「ヴィクターの手記」を求め世界中を旅する青年。
ワトソンの行動と言葉を全て書き記す記録係として旅に同行する青年型屍者。
フレデリック・ギュスターヴ・バーナビー(CV:楠大典)
ワトソンの旅に同行するイギリス陸軍大尉の大男。戦闘要員。
アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ(CV:三木眞一郎)
ロシア人僧侶。「ヴィクターの手記」を手に入れ、新型屍者を作り出した。
ニコライ・クラソートキン(CV:山下大輝)
ロシアの諜報員。アリョーシャ(カラマーゾフ)の友人であり、彼の元へワトソンを導く。
米国のPMC「ピンカートン」に所属する謎めいた美女。
大日本帝国陸軍将校。ワトソンの大里化学潜入を手助けする。