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本好き公式外CP

ほんずきこうしきがいかぷ

「本好き公式外CP」とは、小説『本好きの下剋上』の二次創作作品のうち、設定を公式と大幅に変更したつもりでかいた作品に「原作と違う」などの苦情を言われたくない場合に二次創作作者自身が付けるタグとして、2018年4月に提案されたタグです。
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当項目で提案されているタグは、タグの意味・用途を変更することが提案されています。 新たな意味の提案や議論は、コメント欄にてどうぞ。


なお、カップリングを分ける専用のタグなどが今すぐに欲しい場合は、自ら提案・新設することで、既存タグのユーザーを巻き込むことなく、他者の提案したタグを乗っ取るようなこともなく、見た目も意味も用途も好みな理想のタグを得ることができます。


概要と現状(2022年5月)

「本好き公式外CP」とは、小説『本好きの下剋上』の二次創作作品のうち、設定を公式と大幅に変更したつもりでかいた作品に「原作と違う」などの苦情を言われたくない場合に二次創作作者自身が付けるタグとして、2018年4月に提案されたタグです。


当時の状況に合わせた特殊なもので、タグの見た目とは違い、カップリングを公式かどうかに分けることが目的のタグではありません。

カップリングを分けることをおすすめしている提案でもありません。

が、2022年現在、誤解を招き続けていると考えられる状況です。


タグの見た目からは主旨がわかりにくい点。

発案から4年もの時間が経過し、本好きの下剋上という作品をとりまく環境やpixivの機能などにも変化があった点。

後述の問題。

などなど、さまざまな点を念頭に置き、当タグがトラブル予防の手段として現在でも現実的であるか、メリットとデメリットの比率は望ましいのか、など再考することは有用であると考えられます。


経緯(2018年4月)

 原作のweb連載終了後、pixivに本好きの下剋上の二次創作が増える中で、BLやGL、パラレルワールドもの、クロスオーバー、逆行、オリキャラなど、原作と大幅に異なる展開の作品が出てきました。

 その中でも、特に、主人公CPであるフェルディナンドとマインが酷い目に合う作品や、他のキャラクターとくっつく作品に対して、原作にこだわるファンが、作品の取り下げを執拗に要求したり、原作タグを外すように呼び掛けたりする行動を起こし、当該作品の作者の反発や撤退が相次ぎました。

 腐向け、厳しめなどのタグをつけ、キャプションで注意をしていても「検索に引っかかるのが許せない」「地雷作品が多すぎてミュートでは避けきれない」という読み手の意見と、「原作タグを外しては、新規の人が探せない」「コメントやメッセージで叩かれるのが嫌だ」という二次創作者の意見の中で、一つの妥協案として生まれたのがこのタグです。


 成長中のジャンルでもあり、試験的な運用になるかもしれません。

 ですが、多くの二次創作者とその読み手が、快適に作品を楽しめる一助になればと思います。


使用方法(2018年4月)

二次創作者の方へ

・公式に無いCPだからと言って、必ずしもつける必要はありません。

・原作至上主義の読者の目に触れて、苦情を申し立てられたくない、と思う場合の自衛にお使いください。

・原作タグ『本好きの下剋上』及び、腐向け 百合 厳しめ 捏造 オリキャラ フェルマイなど、他のタグと併記可能です。

読者の方へ

・公式に沿わない二次創作を読みたくない場合は、『本好き公式外CP』のタグをミュートあるいは、マイナス検索してください。

・プロフィールあるいは、シリーズ1作目などで作者本人の要望がある場合を除いて、他者の作品にこのタグをつけないでください。

・このタグをつけるよう、作者に強要しないでください。

・このタグが付いている作品に関する「原作と違う、公式タグを外してください」「地雷です、見たくなかった」などの苦情は受け付けません。


提案とは逆に、押し付けに使われてしまった当タグ(2022年5月/改稿9月)

当タグは、提案者が繰り返し「本人が付けるタグ」「強要はしないでください」と書いている通り、『公式設定にそっているかどうかも、タグを付けるかどうかも、判断するのは本人であるべき』として提案されています。


言い換えれば、公式外なのかどうか、タグをつけるかどうかを、他者が選んだり、決めつけたり、押し付けたりしてはいけないとしているのです。


これは当然なされるべき配慮と言えるでしょう。


異なる視点の意見を取り入れようとして作られたタグですから、一方的な決めつけ・押し付けに使われては意味がありません。


また、『本好きの下剋上』は、長く、情報量が多く、情報が増え続けている作品ですから、「公式」としてイメージする内容の個人差も非常に大きくなっています。


ファン一人一人の中に『自分にとっての公式』が存在することが、特に顕著と言える作品なのです。


二次創作を目にして「公式と違う」と感じるかどうかは人それぞれであり、違うと感じる人もそうでない人もいて当たり前。


他人の作品やカップリングに対して「公式と違う」というのは、個人の見解の押し付けになり得るものです。


当タグはそういった押し付けなども回避しよう、という方向性のものですから、当タグこそが『これとこれは公式外』などと決めつけることになっては逆効果です。


二次創作をかいた本人が「原作とは設定を変えたつもりでかいた」と自称する形をとるならば、誰かに公式感を押し付けることにはなりません。『本人がつける』という条件によって、当タグの存在こそが「公式感」や「公式判定という行為」の押し付けと化してしまうことを避けているのです。


繰り返しますが、「これとこれは公式外」などと決めつけるようなことは肯定はされていません。


それ以前の、『公式判定をするかしないか』を含めて、個人個人の判断にゆだねられています。


決めつけ・押し付けの助長になってしまっては意味がないからです。


しかし、2021年に、pixiv百科事典にて、当タグをカップリング用語に分類したり、「当タグにふさわしいのはこれとこれ」と選んで発表したりするユーザーが出てしまいました。


当タグは「公式とは設定を変えてかいた作品」に使えるものです。用途をカップリングに限定したタグではありませんから、カップリング専用記事の子記事とし、カップリング用語として扱うのは、タグの意向にそっていません。


pixiv百科事典の一部の項目にだけ当タグを関連タグとして書き込む……「公式外CPタグにふさわしい項目は、これとこれ」と選んで、示してしまうことも、当タグの提案にそぐわない行為です。


(当タグは「全ての本好きの下剋上の二次創作が使用を検討して良い」性質のものですから、公平にタグの紹介を行うつもりであったならば、あらゆる本好きの下剋上関係の項目に書き込みを行っていたことでしょう。)


当タグの意向は何重にも無視され、回避するべき『見解の押し付け』に利用された、という実例ができてしまいました。


当タグが存在することによって『そういう分け方をして良いのだ』と誤解をしてしまい、良かれと思って行ったのかも知れませんが、提案とは逆の方向に向かってしまっています。


こういった『公式感の押し付けは当然』のような動きを受けて、「活動しにくい」といった声もあがっています。


「多くの二次創作者とその読み手が快適に楽しめるように」と提案されたタグが、うまく理解されず押し付けに利用され、活動しにくさの元にもなってしまったのです。

当タグはその点では「失敗した」と言っても過言ではない状況に陥っていると言えるのではないでしょうか。


補足

『本好きの下剋上』は、web版も書籍版も「原作」と呼ばれることのある作品で、書籍化にあたって設定の追加や変更がなされていることが多々あります。「原作」と呼ばれる範囲にすら、何通りかの設定や解釈が存在するのです。


それに加えて、ふぁんぶっく、原作者の活動報告、Twitterなど、作品の外にも作品世界の情報があり、コミカライズやアニメなどに独自の設定も存在しています。


非常に多く広く存在する作品の情報。中には『手に入れにくい、見つけにくい』情報もあります。


(書籍版の購入者の一部しか読むことのできない特典SSに、本編には書かれなかったあのキャラの恋の話があったり……「貴族視点で見ればこれも恋愛アピールだったのか」などと、繰り返し読むことで気がつくことも。)


そんな作品情報を、どこまで目にしたのか。どこまで覚えていて、サッと思い出せるのか。これだけでも、個人差はあって当然と考えられるでしょう。


それに加えて『どの情報を選び、自分にとっての公式とするのか』にも個人差があります。


「書籍版の本文と挿絵だけが公式、web版や原作者の雑談や漫画やアニメは参考にしない」と考える人がいても、「原作者の意向に近いと感じられるものは全て公式」と考える人がいても、正しいも間違いもないのです。


自分の公式感が正しいと思い込み、安易に他者の二次創作に対して公式判定を口にするような行為こそ、原作の作品世界の広さや深さ、他の読者のことなどを軽んじているとも言えるでしょう。


さらに、公式CP・公式外CPという俗語を使うならば、『なにをもってCPとするのか』にも個人差が出てきます。


pixiv百科事典の公式カップリングの項目(2022年5月24日時点の内容)から条件を借りるならば、「相思相愛であることが判明している二人」となりますが。


「相思相愛」「判明」といった言葉からイメージすることも、人それぞれでしょう。


また、相思相愛を条件とするならば、公式CP扱いは「この二人のキャラの間にあるのは恋愛感情だ」と決めつけることにもつながります。


決めつけや押し付けなしにCPを定義・分類するのは、非常に難しいと言えるでしょう。


ついでに補足しておきますと……いわゆるオタク層全体では、ほぼ同じ範囲を示し、かつ、マイナスのニュアンスが強い、『非公式CP』という造語が使われているケースが圧倒的に多いです。公式外CPは「珍しい言い方」であり、意図があって別の言い方を選んだことは一目でわかります。それでありながら非公式CPと変わらない扱いをされている(せっかく言葉を作ってもらったのに気づきも配慮もないような)ケースも散見されるのが現状です。


当タグの抱える問題(2022年5月/追記9月)

タグの主旨が誤解されやすい

前述の通り、カップリング専用タグと誤解されました。


強要・押し付けなどを避けるためのタグであるのにもかかわらず、個人の見解の押し付けにも使われました。


見た目の印象が悪い

当タグは、珍しい言い方がタグ化しているものですから、一目見ただけで「過去になんらかのトラブルがあったのだ」と、伝わる人には伝わります。


荒れたジャンルなのかと警戒することはあっても、良い気分になる可能性は低いでしょう。


『本好き独自設定多め』程度の名称であったなら、ここまで剣呑にはならなかったかも知れません。


時間経過・状況変化への考慮が薄く、負担が続く

2022年現在、『本好きの下剋上』は、書籍版の刊行、番外編の連載、コミカライズの連載などが続いています。これからも作品の世界は広がり、情報は増えて行くでしょう。


『二次創作の発表時に当タグを使ったが、その後に増えた情報によって、当タグにはふさわしくないと考えるようになった』……こういう状況も、当たり前に想定できます。


俗に言う『公式化』の状態などですね。


そうなった場合、タグを使っていた二次創作者はタグの変更という作業と向き合うことになりますが、ほとんどの人は日常生活の間に時間を用意して創作を行っているのですから、タグの変更作業も簡単なことではありません。


予期できないタイミングで発生する作業に対応するか、心にもないタグをつけ続けるか、どういう対応を選ぶにしろ、負担は小さくはないでしょう。


当タグは「できるだけ全員のために」と提案されたタグではありますが、二次創作者の負担が特に永続的である点はいなめません。


(わかりやすいように公式化の話を書きましたが、もちろん逆もあります。たとえば、初キスのシチュエーションが原作者によって公表されたならば、それ以前に発表された初キスの二次創作のほとんどが『公式外設定』になった、ととらえる人もいるかも知れません。)


(読み手の負担もないわけではありません。いわゆる公式化などが起こった場合、二次創作作品の内容は全く変わらないにもかかわらずタグの有無が変わる可能性があり、作品検索の方法を刷新しなければ検索結果に希望の視界が得られなくなる可能性などがあります。)


(2022年9月追記)実際に起きた問題・補足

pixiv百科事典の各項目への公式外CPタグの書き込みは、『ファンの間で公式CPと呼ばれていることが珍しくないCPのページ』にも行われました。


公式CPと呼ぶ層、公式外CPと呼ばせたい層、どちらも存在するCPは確かにあるのです。


『どちらに分類しても、絶対に反対意見がある』

『CPの公式判定をしようとしなければ、何も起こらない』


こういうCPがあることも、判断材料として書いておきます。


このケースの後日談も参考として。


公式外CPタグが書き込まれた記事を、当該CPで実際に活動しているユーザーが編集。「公式ともそうでないとも言い切れない根拠」を明記した上で公式外CPタグを削除しましたところ、再度タグだけが加筆されました。


タグ削除の根拠が説明されているにもかかわらず、加筆時にはなんの根拠も示されていませんでした。


また、公式外CPタグを多数書き込んだユーザーは、婚約していても恋愛ではなさそうなCPを公式外CPとする一方で、「2人の間に懸想は微塵もなく」と書きながら公式CPタグを付けたりもしており、公式扱いをする条件がCPによってコロコロ変わっていました。


『なんの根拠もなく、条件を好き勝手に変えていても、押し通して良いタグ』だと。

そのように認識されているタグだということです。


2022年、「当タグをCP公式判定専用タグに変えるべき」のような主張と共に当記事が編集されたさいも、『判定の根拠のあいまいさの指摘』や『タグのデメリット』にあたる部分が優先的に削除されていました。


記事復旧によせて(2022年9月)

タグの意味を変えたいという要望により大きく記事が改変されていましたが、当項目の成り立ちを考慮し、すでにタグを付けているユーザーが「話が違う」などとならないよう、提案に至る経緯の説明、補足説明などの記事を復旧しました。


当項目は『提案』を兼ねている性質上、単なる私設辞書の項目と同じようには扱えません。


タグの意味を勝手に変えてしまったり、もともとの提案や経緯の部分を消してしまったら、「元の説明文がなければタグを付けなかった」ユーザーなどは「話が違う」となるでしょう。

タグに対して好意的な感情を抱けなくても経緯と用途の説明があったから黙認してきた、静かな協力層への配慮という面から考えても、急に一方的に前提を変えてしまうことがプラスに作用するとは考えられません。


タグに協力してきたユーザーを無視/軽視するのが本意でないならば、経緯などを消すべきではないでしょう。


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