沖波(駆逐艦)

おきなみ

旧日本海軍の駆逐艦。夕雲型14番艦の1代のみ。

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夕雲型駆逐艦の14番艦。

Wikipedia：沖波 (駆逐艦)参照

艦これ攻略Wiki：沖波参照

艦暦

1942年

8月5日起工

1943年

7月18日進水
12月10日竣工。舞鶴鎮守府籍となる。第11水雷戦隊に編入

1944年

1月29日、岸波と共に、燃料欠乏に苦しむ雲鷹隊救援に向かう。
2月5日、雲鷹隊に合流
2月7日、横須賀で燃料補給を終えた高雄、潮、曙、初霜が再合流。雲鷹隊は同日夜、横須賀に到着した
2月10日、長波だけになっていた第31駆逐隊に岸波、朝霜とともに編入
2月26日、宇品から第29師団乗船の船団を護衛してグアムへ向かう
2月29日、米潜水艦トラウトが船団を攻撃。崎戸丸が沈没し、安芸丸が航行不能となった。トラウトは朝霜が撃沈する
3月20日、館山から東松3号特別船団を護衛してトラック泊地へ向かう
4月14日、リンガ泊地に進出
5月19日、タウイタウイ泊地に進出
6月9日、タウイタウイ泊地で対潜掃蕩作戦に従事中の谷風が米潜水艦ハーダーに攻撃され轟沈した。沖波は谷風乗組員の救助に出動
6月10日、渾作戦攻撃部隊(大和、武蔵、能代、島風、沖波)はタウイタウイ泊地から出撃。直後に米潜水艦ハーダーに発見された。日本艦隊もハーダーの潜望鏡を発見し、沖波が対潜攻撃に向かった。ハーダーからの魚雷をぎりぎりで回避し、爆雷を投下したが逃げられた
6月12日、攻撃部隊はバチャン泊地に到着し、第五戦隊などと合流、渾作戦開始を待ったが、米軍のマリアナ諸島襲来で作戦中止となった
6月13日、大和、武蔵、妙高、羽黒、能代、島風、朝雲、山雲、野分と共にバチャン泊地を出撃
6月19日、マリアナ沖海戦では前衛部隊に所属
6月22日、中城湾から宿毛湾泊地を経て横須賀へ向かう。宿毛湾泊地から先は摩耶を護衛
7月9日、臼杵湾から第四戦隊を護衛してリンガ泊地へ向かう
10月18日、リンガ泊地から出撃
10月24日、レイテ沖海戦
10月25日、サマール島沖海戦において米軍機の攻撃により鈴谷が大破炎上。沖波が乗組員救助にあたった。救援を行っているうちに本隊と遠く離れてしまい、日没をもって救助活動を中止。深夜単艦でサンベルナルジノ海峡を通過した
10月26日、本隊を追う沖波はミンドロ島東方で米軍機の空襲を受け損傷。その後、セミララ島に座礁した早霜を発見し、横付して給油を開始。2隻の目前で藤波が空襲を受けて轟沈した。沖波と早霜へも攻撃の矛先が向けられ、沖波は横付を離れ退避し、コロン湾へ向かった
10月27日、コロン湾で熊野(サマール島沖海戦で艦首喪失)と合流し、マニラへ向かった
10月31日、多号作戦第2次輸送部隊に編入され、レイテ島オルモック湾に向かう
11月1日、第2次輸送部隊はオルモック湾に到着して揚陸作業を開始したが、米軍機の空襲で能登丸が沈没、潮が損傷した
11月4日、第2次輸送部隊はマニラに帰投
11月5日、マニラ湾への空襲により那智が沈没し、沖波も損傷
11月13日、マニラ湾は米空母艦載機の大規模な空襲を受け(マニラ湾大空襲)、停泊中の日本軍艦船が次々と大破着底した。沖波も火災発生。陸岸に移動して消火に成功したが、浸水により着底した。生き残った朝霜、霞、初霜、潮、竹はブルネイへ脱出
11月15日、朝霜が第2駆逐隊に転出、浜波が編入され第31駆逐隊は岸波、長波、沖波、浜波となった。岸波以外は沈没か大破着底状態で、書類上の存在だった

1945年

1月10日、除籍

戦後

1946年7月に米軍により撮影されたマニラ湾の写真のいくつかにおいて、沈没艦船の残骸の中に本艦のそれが確認されており、これらの写真によると、本艦は岸に近い位置で着底していた
1955～56年にかけて、マニラ湾空襲で着底した日本艦のうち、秋霜、曙、木曾は浮揚解体が行われたが、沖波については解体時期が定かではない。一説には自然風化により海没したともいわれる

諸元

全長	119.3m
全幅	10.8m
排水量	基準：2077t　公試：2520t
機関出力	5万2000馬力
速力	35.0ノット
航続距離	5000マイル/18ノット
乗員	225名
兵装	50口径12.7cm連装砲塔×3基　25mm連装機銃×2基　61cm四連装魚雷発射管×2基　両舷用爆雷投射機×1基　手動式爆雷投下台×4基　水圧式爆雷投下台×2基