概要
演:和久井映見
「佐々木倫子」の漫画『動物のお医者さん』の登場キャラクター。
この漫画のヒロイン的ポジションに位置するキャラクターだと思われるが、ハムテルや二階堂との恋愛要素は全話通して皆無であった。
作者はメインキャラの誰にも恋人が居ないのは不自然だと指摘されるまで気づかなかったらしい。
獣医学部公衆衛生学講座に所属している院生。後に就職するが大学での研究は続けている。
非常にマイペースな性格で、当漫画では漆原教授と1、2を争えるほどの変わり者。
動作や喋りが遅く、彼女の吹き出しのみ波線で描かれている。一応速く喋る事も可能ではあるが、「口は動くけど頭が追い付かない」らしい。
好きな事は血液検査の後に器具を掃除する事。
検査で水っぽいところと餅っぽいところに分かれた血液の餅っぽいところをペッタペッタと掃除するのが好き…らしい。
動物のことも好きだが、マイペースな性格が災いして動物に嫌われやすい。
緩慢な動作ながら次の行動に予測がつかないからだと言われている。
体温計で測れないほど平熱が低い、傷んだものを食べても腹を壊さない、逆に何の変哲もないビタミン剤でアトピーを起こす、不機嫌だと静電気を発生させる、季節の変わり目に親知らずが伸び出すなど、人間離れした体質の持ち主。
冷水に浸かるとどこまでも体温が下がり続ける(普通人間のような恒温動物の体温はあるラインを超えると上昇へ向かう)事から、実は変温動物なのではないかとも言われている。
痛覚も非常に鈍く、常人なら激痛が走るはずの急性盲腸炎にも破裂寸前になるまで気づかなかった。
またパリダちゃん(梅毒の病原体の愛称。学名のTreponema pallidumが由来)の実験の際、うっかり指を切っていたが片付けにかかるまで気付かなかった事がある。
幸い感染はしていなかったものの、この時は流石の彼女も青ざめたような顔で先生に報告するが「プライベートで感染してるんじゃないんかね」とセクハラを食らったあげく、同じ講座の男子生徒達に梅毒の検査を依頼されまくり、怒った菱沼は男子生徒達に検査結果が陽性であるとウソをついてまわった。
後日訂正したものの、このことで多くの人に恨まれているのではないかと菱沼は思っている。
言動も中身も風変りだが見た目は美人でスタイルも良いため、恋愛絡みっぽいエピソードがたびたび描かれており、多少強引ながら男子高校生に告白させるエピソードもあった。
そこまで話を持っていきながら、菱沼は男子高校生をふってしまう。
その理由は1972年に開催された札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」を歌えなかったから。
1972年時点で男子高校生は生まれてすらおらず、菱沼はテーマソングを丸暗記できる年齢であった。
もったいないと思いつつも年の差故に話にならないと菱沼は判断したのである。
実写ドラマ版では要潤演じる二階堂が初めて見たときに一目ぼれするような描写があったが、それ以降は特に掘り下げられていない。
扉絵などで主人公達が連載当時一世を風靡した金子功系を着ていたりするが、作中でも彼女は衣装持ちであり、私服コレクションは一部例外を除きお洒落である。