概要
愛知県清須市西枇杷島町川口にある名鉄名古屋本線の駅(NH39)。
1914年1月23日に開業し、1920年には、現犬山線の下小田井駅との間に下砂杁信号場を設置して当駅との間のデルタ線を形成。1944年からは一時、旅客営業を休止して貨物駅になっていたこともあった。
1949年8月1日、枇杷島橋駅を統合して旅客営業を再開。このとき待避線がつくられ2面5線となったが、ホームは全長80m、最大全幅4mほどと狭小なもので、屋根すらなかった。また安全上の理由から停車列車の発着時以外はホーム上に立ち入ることができず、列車到着直前時のみ係員の誘導に従ってホームに入ることができた。このような狭小ホームはかつては阪神本線春日野道駅の旧ホーム(2.6m)、現役では東京モノレール昭和島駅(2.3m)、阪急中津駅(3m台)、同・春日野道駅(3m未満)などの例があるが、昭和島駅と阪急春日野道駅は可動式ホーム柵が設けられている。
1駅名鉄岐阜駅寄りの二ツ杁駅に待避線が設けられ、緩急接続や待避をそちらへ漸次移管した結果、西枇杷島駅での待避は2019年のダイヤ改正で全廃。程なくして待避線を撤去、ホーム拡幅により現在の単式・島式の複合2面3線の駅に改良され現在にいたる。
駅構造
4両編成対応の単式ホームと島式ホームを1面ずつ持つ地上駅で、6両編成の列車が停車するときは後ろ2両がドアカットされる。3番線は上りホーム裏にある側線。
上り、下りそれぞれのホームに直結する駅舎が建設され、新駅舎改札内で互いのホームの行き来はできなくなった。北口新駅舎から上りホームに向かうには、新設された構内踏切を渡る必要がある。
岐阜方面を東海道本線と東海道新幹線の跨線橋、名古屋方面を愛知県道67号名古屋祖父江線・愛知県道190号名古屋一宮線(旧・国道22号)の踏切に挟まれ、ホームの拡張余地はほとんどない。
現在は普通のみの停車駅だが、過去には準急停車駅となった時期もある。
利用状況
移動等円滑化取組報告書によると、2020年度の1日平均乗降人員は493人である。
停車本数自体が少ないこともあり、二ツ杁駅(同年度の1日平均乗降人員は2,663人)と比べても5倍以上の開きがある。