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道教護法神

どうきょうごほうしん

道教護法神(道教护法神)または道門護法神(道门护法神)とは、道教における武神である。
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概要

仏教における護法神(ダルマパーラ)、護法善神道教版とも言える武神。

高位の護法神は「元帥」の号を持つ。道教研究の場において元帥号を持つ武神は「元帥神」とも呼ばれている。

媽祖の脇侍の千里眼順風耳のように主尊の護衛となるほか、紫微大帝配下の「北極四聖」のように、主の役職の補佐をする事もある。


仏教の護法神には梵天など戦闘要素が薄い天部もいるが、道教の護法神は更に戦闘方面に特化したメンバーとなっている。


戦い以外の分野も神徳として担当し信徒に頼られたり、四大護法元帥像が四天王像のように寺院や祭壇の四方に配置されたりと、仏教の護法神とは共通点が少なくない。

実際、哪吒太子のように仏教神話をルーツに持つ神格もいる。


護法神たち

四大護法元帥

『道法会元』巻三十六「正一馬趙溫關四帥大法」によると、馬元帥(華光)、趙元帥(趙公明)、温元帥(温瓊)、関元帥(関羽関聖帝君)からなる。


関羽が突出した信仰を集めるようになると、メンバーから関元帥が抜け、かわりに周元帥(周廣澤、廣澤大王、風輪元帥)が入る等のバリエーションがみられるようになった。

関元帥以外も入れ替わりの対象となり、そこに入るメンバーとしては殷元帥(殷郊)や王元帥(王霊官)、岳元帥(岳飛岳武穆王)等が候補に入る。

北極四聖

天蓬元帥天猷元帥、翊聖(黒煞将軍)、佑聖(真武、玄天上帝)の四人。


主君の北帝(紫微大帝)をトップとし、不正をなした魑魅魍魎を罰する天界の政庁「北極駆邪院」の中核メンバーであり、天蓬元帥と玄天上帝はさらに三十六の神将を部下とする。


雷部二十四正神

「雷部」の神々のトップ九天応元雷声普化天尊に仕える。神怪小説『封神演义封神演義)』を出典とする枠組みであり、同作が道教信仰そのものに影響を与えた事で寺院にも祀られるようになった。

三十六神将、三十六天将

「三十六」という数字は道教において特別な位置を占めており、様々な神仙神祇が三十六人の部下、将軍を率いていたり、その筆頭であるとされている。

  • 哪吒太子

『三教源流捜神大全』によると、玉皇大帝は数多の怪物を退治した哪吒太子を「彼を三十六員第一総領使(三十六人からなる天界の将軍の筆頭)」に任じた。

  • 天蓬元帥

『道法会元』巻一五六「上清天蓬伏魔大法」によると、彼は三十万の兵隊を率い、三十六の天将を配下とする。

上清派の聖典『真誥』巻十の「北帝煞鬼之法」解説では、破邪の呪文として重要視された「天蓬神咒」を構成する三十六の句は彼に仕える三十六人の将軍の名前であるとされる。

『道法会元』卷之一百五十六「上清天蓬伏魔大法」の「三十六将化身主事」の箇所ではそれぞれの句の後に「大将」や「力士」をつけた名称の将軍達についての解説がなされている。

  • 玄天上帝

三十六の将軍の例として、

「康元帥 高元帥 伍靈官 李元帥 馬龍官 殷元帥 馬枷羅馬 劉聖者

張聖者 蕭聖者 連聖者 虎枷羅 金舍人 枷大將 捉大將 縛大將

鎖大將 康舍人 趙元帥 鄧元帥 岳元帥 楊元帥 辛元帥 王真君

必大將 紀仙姑 何仙姑 勤仙姑 李仙姑 龍大將 黃仙官 倒海大將

吞精大將 食鬼大將 移山大將 江仙官」がある。

この他の神将リストのバリエーションを記した文献として、『摘自玄天上帝全集』『北遊記』がある。

  • 保生大帝

台湾の台北保安宮などでは保生大帝と共に三十六官将が祀られる。

伝承では保生大帝に仕える三十六官将はもともと玄天上帝に仕えていたと語られている。

『白礁志略』『台北保安宮専誌』に神将リストの記載がある。

  • 王霊官

道教護法三十六天君というグループのトップとされ、玄天上帝の三十六将軍のように複数のパターンがある。

例えば、道教の宗派「正一教」では「雷部三十六天君(各メンバーは「天君」とつけて呼ばれる)」「正一三十六天君(各メンバーは「元帥」号で呼ばれる)」という異なる枠組みで語られている。

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