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概要

単に「三清」とも呼ばれ、彼らが住まう三つの至高の天界のことも指す。

彼らが祭られた道教寺院を「三清殿」という。


世界の始原より存在する上仙であり、「無」より生じた「一」がさらに混洞太無元、赤混太無元、冥寂玄通元の三つに分かれた。

これらは「三元」と呼ばれ、それぞれから天宝君(元始天尊)、霊宝君(霊宝天尊)、神宝君(太上老君)が化生した、とされる。


ただし、宗派や経典によっては三清に先だって存在する神格が信じられている。

神霄派やそのテキストでは元始天尊を生み出した存在である夫婦神「浮黎元始天尊(三清のほうの元始天尊は『玉清元始天尊』と呼ばれる)」「玉清神母元君」が説かれている。

神怪小説『封神演義封神演义)』の影響を受けた派においては、本作オリジナルの神仙で元始天尊らの師である「鴻鈞道人(こうきんどうじん)」が実際に祀られて信仰対象となっている。


中国江西省に聳える「三清山」三清が座すかのような峻厳な景観から名付けられた。

道教の霊山であり「三清宫」をはじめとする道教関連史跡も存在する。


メンバー

太清境大赤天の主:道徳天尊(太上老君)

上清境禹余天の主:霊宝天尊(太上道君)

玉清境清微天の主:元始天尊


『九天生神章経』では三者は一体であるとも説かれる。


三清と三洞

『雲笈七籤』では道教経典を「三洞三十六部」と「四輔」に分類しており、このうち「三洞」とは「洞真」「洞玄」「洞神」の総称である。


洞真に分類される経典は「大乗」とも呼ばれ、元始天尊の教説とされる。

洞玄に分類される経典は「中乗」とも呼ばれ、霊宝天尊の教説とされる。

洞神に分類される経典は「小乗」とも呼ばれ、太上老君の教説とされる。


創作において

神怪小説『西遊記』では高位の神仙として言及される。第7回では天界で暴れていた斉天大聖を鎮圧した後に「安天大会」という宴が開催される事が決まった際にその場に居合わせている。

ただし具体的な登場人物として物語に登場するのは太上老君のみである。

第44回では、虎力大仙、鹿力大仙、羊力大仙の三大仙が妖怪としての正体を隠して宗教者として活動する三清観が登場。

孫悟空猪八戒沙悟浄はそこに潜入し、それぞれが三清の神像になりかわり供物を美味しく頂いた。

なりかわった像(本物)が寺院の者達にバレるとマズいという事で悟空が八戒に便所まで運ぶように指示し、八戒は持ってきた像をあろうことか糞が溜まった便槽の中に放り込んでしまった。

猪八戒が像をボットンする際には三清をおちょくるような祈りをつぶやき、最後に「臭氣的天尊」などとおかしな尊号までつけている。


『封神演義(封神演义)』には元始天尊と太上老君が登場するが霊宝天尊(太上道君)は出てこず、そのかわりオリジナルの神仙通天教主が登場する。この三名は鴻鈞道人の弟子ということになっている。

『封神演义』の影響を受けた派では通天教主が霊宝天尊と同一視され三清の一柱として祀られている。


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