ラビリンスという言葉自体は、なんとなく意味深な印象を与える名称としての使い勝手の良さから
あらゆるジャンルにおいて使用されている。小説やドラマ、CD、映画のタイトル、バンド名まで
実例を挙げれば枚挙に暇が無い。(かのD・ボウイが出演したファンタジー映画もこのタイトルである)
pixivでの他の利用例は最下段の関連タグの項にまとめ、以下「管理国家ラビリンス」について記す。
概要(『フレッシュプリキュア!』)
『フレッシュプリキュア!』においてプリキュアが戦うことになる敵組織。自分達の世界だけではなく、全パラレルワールドの支配を目標にしている。
従来のプリキュアシリーズの敵と大きく違うのは、これまでの敵が「人の姿をした化け物」であったのに対し、ラビリンスに所属している者は我々と住む世界が違うだけで、一部の幹部を除きほとんどの者は「人間」である。つまり、イースを初めとしたラビリンスの刺客たちは、総統メビウスの理想を信じて戦っている戦士(彼ら自身は“しもべ”と名乗っている)なのである。
彼らは地球の人間たちを苦しめることで生まれる「不幸」のエネルギーを収集することを目的としている。プリキュアと無関係な一般人が敵の犠牲者になるということは前作までの敵組織と大きな違いであるが、悪役として描くには分かりやすい特徴である。
本作以降の敵組織もプリキュアと無関係な一般人をひどい目に合せるのを基本的な行動指針とするようになった。
この不幸のエネルギーがある一定以上集まると「無限のメモリー」なる存在が顕現すると言われている、無限のメモリーはすさまじい能力をもつ演算装置であり、どんなことでも可能にする。ラビリンスはそれを入手して、すべての平行世界を管理する力を得ようとしている。
管理国家と呼ばれているとおり国民はあらゆるものが管理されており、それは寿命とて例外ではない。完全なディストピア社会が構築された世界である。イースなどの幹部クラスはある程度の裁量を認められているようだが、その与えられた権限も目的達成のための意味合いが強い。
ラビリンスの主な登場人物
4人の幹部の本名と偽名の名字は方角が由来。また3人の幹部の下の名前はせつな(刹那)、隼、瞬と速さを現すものになっている。
それとは対照的に最高幹部ノーザの偽名那由他とは、「一」や「万」などの単位の中で3番目に大きい単位の名前(その上は「不可思議」と「無量大数」という単位しかない)である。クラインの名前であるクラインの壺やメビウスの名前の由来であるメビウスの輪は終わらないものを示すものであり、それぞれの名前の由来の違いに最終的な結末の違いが示唆されている。