曖昧さ回避
- 蜃気楼の一種、本項で説明。以下の由来でもある。
- 『ProjectDIVA』の鏡音リン専用のモジュール→陽炎(モジュール)
- 『カゲロウデイズ』のこと
- 旧日本海軍の駆逐艦の艦名。初代は東雲型、二代目は陽炎型のネームシップ。
- 『艦隊これくしょん』の登場キャラクター(艦娘)の一人。上記陽炎型駆逐艦をモチーフとする→陽炎(艦隊これくしょん)
- 『風魔の小次郎』の登場人物
他、漢字表記などに関しては「かげろう」記事を参照。
関連タグ
pixpediaで分割された項目 かげろう カゲロウ 蜉蝣 蜻蛉
陽炎(自然現象)
主に、夏などの暑い日に景色が揺らめいて見える現象のことを指す。蜃気楼の一種。
地表の温度が急激に上がった時に発生するといわれる。地面に触れて熱せられた空気は上に昇るが、温度の高い空気は光の屈折率が変わるので、その向こうの景色が揺らめいて見える。
夏はもちろん、日差しが強ければ冬でも観測できることがある。
背景などで陽炎が描かれたものは多いはずだが、中々主題にしづらいため、タグとして使われる例は少ない。
駆逐艦「陽炎」
日本海軍の駆逐艦。陽炎型の1番艦であり、先代は東雲型5番駆逐艦「陽炎」。
舞鶴海軍工廠で1937年9月に起工。1939年11月に竣工し、同型艦「不知火」、朝潮型「霞」「霰」と共に第18駆逐隊に編入された。
太平洋戦争開戦時には第17駆逐隊と共に機動部隊の警戒隊に属し、真珠湾攻撃、ラバウル攻撃、ポートダウィン攻撃、ジャワ南方機動作戦、セイロン沖海戦に参加した。
ミッドウェー海戦の攻略隊の護衛として参加後、整備と補修のために呉にて入渠。だがその間に属していた第18駆逐隊が米潜水艦「グロウラー」に壊滅的打撃を与えられたため、解隊。偶然入居中で無傷だった「陽炎」は陽炎型4隻(黒潮、親潮、早潮、夏潮)からなる第15駆逐隊に、撃沈された「夏潮」の補充として編入された。
ガダルカナル島の戦いでは陽炎型6隻(嵐、萩風、陽炎、浦風、谷風、浜風)と共にガダルカナル島上陸作戦を支援。その後、駆逐艦5隻(旗艦/睦月、弥生、江風、陽炎、磯風)でガダルカナル島ヘンダーソン飛行場基地を砲撃。ただしこの砲撃の成果は殆どなかったとされている。またこの時、米潜水艦1隻の撃沈を報告している。
その帰路において第二水雷戦隊の旗艦「神通」が米爆撃機の攻撃によって大破。二水戦司令官「田中頼三」少将は傍に居た「陽炎」に移乗し、「陽炎」を一時的な第2水雷戦隊旗艦とした。その後「陽炎」は燃料不足の「海風」を率いてショートランド泊地へ向かい、そこで二水戦旗艦を重巡洋艦「衣笠」に移した。
その後は第三次ソロモン海戦やルンガ沖夜戦、ガダルカナル撤収作戦、鼠輸送などに参加した。
コロンバンガラ輸送に参加し、その第1、3、5陣として輸送部隊を護衛した。だが1943年5月7日の5陣の時点ですでに航路は米軍に察知されており、ブラケット水道に機雷を敷設されてしまう。そしてそれに気づくことなく、「陽炎」「黒潮」「親潮」の第15駆逐隊3隻は触雷。「黒潮」はそのまま沈没し、残る二隻は航行不能に陥る。そこに米軍の航空攻撃部隊が殺到したが、荒天のためにこの時は損害軽微ですんだ。
しかし二隻はその後漂流し、ブラケット水道の西口にて相次いで沈没。第15駆逐隊はその日の内に全滅してしまった。
生存者はコロンバンガラ島の陸軍によって救出され、死者18名を除いた海軍兵618名と陸軍兵153名が生存したという。