1977年から1992年まで毎年夏に開催されていた一般人参加型の超大規模クイズ番組。
毎年11月に木曜スペシャル枠で放送された。死ぬ気でジャンケンをし、泥んこを避け、ばら撒かれたクイズを拾いハズレに絶叫し、さらに恥ずかしい絶叫フレーズを叫び、通せんぼされつつ紐育を目指す。
歴史
初期
番組開始は1977年であるが、77年、78年の大会ではまだ試行錯誤の部分が多く、我々の知るアメリカ横断ウルトラクイズの形ができたのは1979年の第3回大会以降と言っていい。この第3回大会からメインテーマ曲がメイナード・ファーガソンの「スタートレックのテーマ」になり、放送回数も増え基本の形が整った。その後第6回大会から回答権獲得時のSEが今世紀最後まで使われた電子音になり、罰ゲームの過激度も上昇して80年代に知られたウルトラクイズが完成する。
中期
1983年の第7回大会、1984年の第8回大会は多くの名挑戦者を輩出した。特には第7回は歴代ベストの回と呼ばれ、泥んこクイズをドロップキックで通過した者(7位入賞)、罰ゲームで不自由の女神と化した者(3位入賞)など名キャラクターが多かった。第8回大会は唯一、後の大会に再度本選出場を果たした挑戦者を出した大会であり、2名の挑戦者が第12回でアメリカ大陸再上陸を果たしている。また、5位に入賞した挑戦者は第9回予選においても、成田突破前から福留に名前を呼ばれるなど目立っていた(突破したかどうかは不明)。
後期
この時期の大会はひたすら規模の拡大が続き、いろいろな意味でスケールの大きな大会が続いた。1985年第9回大会ではパリを決勝地とし二大陸を制覇、1986年の第10回記念大会では中盤で南北二ルートに分かれ、南北を制したチャンピオンがニューヨークで対決するという趣向が施された。翌1987年の第11回大会は全大会唯一決勝進出者三名という大盤振る舞いがなされ(準決勝の敗者にも最後の贐として勤務先の東武デパートの社歌が演奏された)、さらに昭和最後の大会となった1988年の第12回大会では第7、第10回を超えてついに南北アメリカ大陸を縦断し、実に5万5千キロの旅路を旅することになった。前述の第8回メインランド到達者の一人がメインランド再上陸を果たしたのみならず、複数の記録を樹立したことを筆頭に記憶に残るエピソードや名挑戦者、名台詞(二人については代名詞となった)も多数輩出した。そして平成最初の大会・1989年の第13回大会ではオーストラリア・ニュージーランドにまで上陸した。
名勝負も多く、中でも第13回の準決勝ボルチモアはウルトラクイズ史上最大の名勝負として名高い。
末期
1990年代に入るとバブル経済の崩壊、司会者交代などのスタッフの入れ替わり、それに伴うルール改悪などもあり目に見えてパワーダウンし、1992年の第16回大会を最後にレギュラー放送は終了する。
その後
1998年、今世紀最後として一度だけ復活したものの、アメリカの内政不安から出発が大幅に遅れ、予定のルートをほぼ半分に短縮せざるを得なくなったうえ挑戦者に多数の辞退者と予算に大赤字を出す結果に。
以後『ウルトラクイズ』としては復活することは一切無かったが、ウルトラクイズの弟分にあたる『高校生クイズ』第34回(2014年)大会では多少形式は違えど、『泥んこクイズ』や『バラマキクイズ』『マラソンクイズ』が復活するなど、『ウルトラクイズ』を模倣する形で大会が行われた。
使用楽曲
メインテーマ曲
第3回-第15回・“今世紀最後”
『スタートレックのテーマ Theme From Star Trek』(メイナード・ファーガソン)
アルバム『Conquistador』に収録。最初のファンファーレ部分と、最後の部分に『Zach's Fanfare #2(ザックのファンファーレ#2)』(MFSBのアルバム『Philadelphia Freedom』収録)、『The Cheshire Cat Walk(チシャ猫のウォーク)』(メイナード・ファーガソン、アルバム『Primal Scream』、『ベスト・オブ・メイナード・ファーガソン』に収録)が編集されてつなげられている。 第16回ではこの曲のリニューアルバージョンが使用された。
提供スポンサー紹介BGM(第9回以降)
『Clef Club No.2』
ランディ・ニューマン作曲、 映画『ラグタイム(Ragtime)』より。第6回成田で初めて使われた。
東京ディズニーランドの中にあるワールドバザールのBGMにも使用されている。
ルート紹介BGM
『火の鳥 Magic Bird Of Fire』(サルソウル・オーケストラ)
第3回-第12回、"今世紀最後"で使用された。アルバム『Magic Journey』と、サルソウル・オーケストラのベスト盤CD(共に輸入盤)で入手可能。
『The Electric Future』(窪田宏)
コナミゲーム『F1スピリット』F3000のBGMより。第13回。
出発(コナミ矩形波倶楽部)
アルバム『交響詩グラディウスIII』より。第14回。ステージ8のBGM「Cosmo Plant」のアレンジ部分を使用した。第一次予選○×クイズの考慮時間(45秒・30秒)BGM
『ファンタジー Fantasy』(ジェームス・ラスト (James Last))
アルバム『Seduction』より。1980年には、当時フジテレビ系で放送されていた『プロ野球ニュース』の『今日のホームラン』で使われていた『VIBRATIONS』と一緒にシングルカットされた。
第一次予選○×クイズのシンキングタイム(15秒・10秒)BGM
『びっくり日本新記録』の出場選手紹介BGM
『クイズオンクイズ!!』(1973年、日本テレビ)のシンキングタイムBGM
後楽園球場および東京ドームグラウンド上での○×走りクイズの考慮時間に、アレンジを加えて使用された。
成田空港までの勝者を載せたバスの出発BGM
『Murder she says』(Ron Goodwin作曲)
機内ペーパークイズBGM
『Orgasmachine』(Ose)
アルバム『ADONIA』より。第3回以降。第13回メンフィスのアヒルタイムレース(ここで登場した鳥は実際にはカモである)、第14回ソルトレークの『空席待ち列車タイムショック』にも使用された。
ドーバー横断○×クイズ
『Most Wanted Theme』(Lalo Schifrin)
第9回。今世紀最後”のサンフランシスコ合流○×クイズでも使用された。
勝ち抜け時ジングル
『Mardi Gras』(ファーディ・グローフェ)
『Mississippi Suite(ミシシッピ組曲)』より。第3回以降。
『Huckleberry Finn』(同)
第3回以降。なお、ファンファーレはこれ以外にもハワイアン、カントリー風の曲など数多くの楽曲が使用されている。
勝ち抜け時のバンザイ(○○に向かってバンザイ)BGM
『Crazy Rhythm』(Meco)
罰ゲームBGM
『Trouble Spot』
第3回以降ジングルとして使用された。
「今年も数多くの敗者が去っていった」BGM
『All of you』(杏里)
第13回。
『Desperado』(Eagles)
第14回・第15回。アルバム『DESPERADO』より。今世紀最後”のハワイでも敗者の日記を紹介するときに使用された。
『Can't Get Over You』
第16回。『オリジナル・サウンドトラック』より。
決勝戦・決勝進出者紹介BGM
『Old James Bonded Bourbon』
『ジェイムズ爺さんのバーボン』。映画『グレート・スタントマン(Hooper)』より。第3回-第15回・“今世紀最後”で使用。
『US Final Battle』
『オリジナル・サウンドトラック』より。第16回で使用。
優勝のファンファーレ(楽団による生演奏)
スーパーマン・マーチ
第3回・第6回・第11回。
スター・ウォーズのテーマ
第4回・第5回・第7回・第8回・第12回-第15回。
ラ・マルセイエーズ
第9回。
Chees, your Victory
第16回。『オリジナル・サウンドトラック』より。
エンディング
『スタートレックのテーマ Theme From Star Trek』(メイナード・ファーガソン)
オープニングとはアレンジが異なる。
『You Are My Sunshine』(『ユー・アー・マイ・サンシャイン』、ジミー・デイビス、チャールズ・ミッチェル)
第13回3週目。客船アーンスロー号乗客の演奏とレコード版が流された。
外部リンク
情報サイト『みんな、ニューヨークへ「行きたかった」か!?』
初回から最終回まで構成作家として関わったtsutomu氏の回顧ブログ『今だから話せるウルトラクイズ裏話』
第16回大会優勝者の体験記『アメリカ横断ウルトラクイズ体験記』
wikipedia<番組本編>
wikipedia<本番組の派生ゲーム>
関連タグ
相田さやか(女性声優。Twitterの紹介文に『愛してる』と書くほどに、本番組が好きらしい。⇒そのTwitter アカウント)