概要
地球連邦軍が開発した試作型陸戦用モビルスーツ。
任務に応じてある程度の武装選択が出来たガンダムや陸戦型ガンダムなどとは違い、重力下での白兵戦を主観に置いて開発されており、特にインファイトで威力を発揮するビームダガーや90mmサブマシンガンを装備する。
装甲は対実弾兵器用のものが使用され、コア・ブロック・システムや宇宙空間用装備を取り除くことで機体重量をそぎ落とした結果、細身の体格となっている。更に各部にアポジモーターが増設されたことで地上での瞬発力はガンダムを上回り、一年戦争当時は地球圏最速の機体と評されている。
主なパイロットはボルク・クライ(死にゆく者たちへの祈り)、コルテス(オレら連邦愚連隊)フレッド・リーバー(ミッシングリンク)。
全3機が生産され、1号機はベルファスト、3号機はアフリカに配属された。
ボルク・クライの運用した2号機は本来ホワイトベース隊の元に届けられ、アムロ・レイの乗機となる予定であったが、輸送任務を受けたアルバトロス輸送中隊がオデッサへ向かう最中にゴビ砂漠においてジオン公国軍の特殊任務班ウルフ・ガーなどの複数の部隊から再三攻撃を受けた為、届けられる事はなかった。
フレッド・リーバー機はドリス・ブラントによって偽造された書類により手配された機体である。
ウルフ・ガーとの戦闘の後にボルクの2号機を回収したものを手回しして運用しているとも、1号機を裏工作で横取りしたとも言われている。
ゲームでの扱い
クロスディメンション0079(初出)
第一部であるホワイトベース隊編からガンダムのレベルを引き継いでの参入となる。
ゲームソフトについてはアムロ編を入れた結果、容量不足となり、さらに続編はΖで製作されてしまったため日の目を見ることはなかったが、オリジナルストーリーでは、3機のピクシーがそれぞれの戦いの末宇宙に上がり合流するという流れになるはずだった。
機動戦士ガンダムバトルオペレーション
キャンペーン限定配布機体として登場。
連邦サイドのMSでは初となるステルスを搭載している。そのため、アッガイのような敵の裏を取っての奇襲が非常に得意。アッガイと違い、高性能バランサーを持っているためダッシュからの格闘も行える上、格闘連撃制御も初期からLV2まで持っているなど、他の格闘機に近い感覚で操縦が可能だということだ。
弱点を挙げてしまうと、射撃武器がマシンガンしかないことと、基本性能の低さとフルアーマーガンダム並に高いコスト。格闘機の生命線であるスラスターもイフリート改を下回っており、全MS中スラスター値ワースト1だという点。
戦場の絆
ガンダム(RX-78-2)同様格闘カテゴリーで登場。
威力・弾数共に優秀なマシンガンをばら撒きつつ、格闘カテゴリーの華である格闘攻撃のラッシュで一気にダメージを奪って行く機体。ちなみに戦功ポイントを溜めると、そのマシンガンも廃し、武装がサブ射撃のバルカンとビームナイフのみと言う、漢のロマン溢れる機体へと変ぼうすることも出来る。
同コスト帯に比べ耐久値が低いと言う欠点はあるものの、他の格闘機体に比べてメイン射撃の恩恵が大きいと言う事もあり、Ver.アップを重ね時代遅れ感がある現状でも愛用する上級プレイヤーが多い。
2015年に後述の『愚連隊』のカラーリングが「北米戦線カラー」の名称で登場。
機動戦士ガンダムオンライン
強襲機として登場。
この機体の特徴はフレッド機のとんでもない機動力である。
武器のビームダガーを振り回して忍者のような動きをする。
漫画での活躍
月刊ガンダムエースで連載していた『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』ではウェイン中将よりネメシス隊抹殺の命を受けた戦闘狂、コルテス中尉が乗る機体として登場。
作中に登場した唯一のガンダムタイプでもある。
カラーリングは緑色(北米戦線カラー)に塗装されている。何号機かは不明。
武装はビームダガー×2 頭部バルカン
作中ではラスボスとして現れ、アルカナ中尉を除いたネメシス隊、スレイプニール隊の連合部隊をたった一機で全滅させた。(パイロットは全員生還している)
アルカナ中尉と戦った際には割り込んできたジオン部隊を一瞬で壊滅させるなど化物じみた性能を見せた。
最後はキャリフォルニアベースにてアルカナ中尉のジム・ストライカーにコクピットを殴り潰され大破、爆散した。
結果的に「ジムvsガンダム」の戦いになるという奇妙な構図になった。
なぜかボルクを除くと戦闘狂に縁のある本機である。