解説
市民が自らの価値観・信念・関心に基づき、自分たちの生活の向上やコミュニティへの貢献、環境の保全、思想的営為の達成などを目標として自発的に団結し、社会の上層部などに訴えかける事により社会を動かす、すなわち社会運動を目的とした団体。
ここで言う『市民』とは「ある特定の市(自治体)に属する人々」という意味の他にも、「ある特定の考えを持っている民間の人々」という意味合いも含んでいる。特に昨今では後者の意味合いのほうが大きく、前者を指す場合は『住民団体』と呼ぶこともある。
その活動内容や組織形態から非政府組織、非営利団体とも重なる点が大きく、NPOやNGOとして法人化に発展する所、政治団体に発展する所もある。
特に声の大きい団体(特に政治関係)の悪目立ちぶりから「何かと政治的圧力や横槍を入れたり、利害の衝突する団体同士で罵り合ったり殴り合ったりしてる胡散臭い連中」とイメージされがちだが、飽くまでもそういう団体は氷山の一角に過ぎない。認知度の低い特定の病気の患者の団体、自治体の改善を求める団体も多く、広義的にはいわゆる町内のボランティア集団や趣味のサークルなども含まれる。
興味があるならば、試しに自分の住んでる自治体のホームページなどで調べてみよう。
有名な市民団体
()は団体の主な活動目的
- 頑張れ日本!全国行動委員会(草の根保守の結集、反中華人民共和国など)
- ギャンブル依存症を考える会(ギャンブル依存症への警鐘、ギャンブル規制)
- グリーンピース(環境保護)
- SEALDs(反戦、反安全保障法案)
- 県立柏原病院の小児科を守る会(小児科医療保全、病院の適切な利用推進)
- 黒人差別をなくす会(反差別、表現規制推進)
- 世界自然保護基金(自然保護、動物愛護)
- 原水爆禁止日本協議会・原水爆禁止日本国民会議(反核兵器・平和運動)
- 在日特権を許さない市民の会(在日韓国人排斥、反・反核運動)
- レイシストをしばき隊(反人種差別)
- 首都圏反原発連合(反原発)
- ダルク(薬物依存患者の社会復帰支援)
- 日本会議(改憲、歴史修正主義・国家主義教育の普及・啓発など)
- 日本消費者連盟(消費者運動、平和運動)
- 日本野鳥の会(鳥類の研究、自然保護)
- 主権回復を目指す会(反米、反中国、反韓国)
- 体罰の会(教育における体罰の推進)
- イクオリティ・ナウ(表現規制推進、反ポルノ)
- ポルノ・買春問題研究会(キリスト教矯風会系、反ポルノ、反天皇制)
- 朝日新聞を糺す国民会議(朝日新聞の廃刊、日本・日本人の国際的な名誉回復)