毒蛇神ヴェノミナーガは TACTICAL EVOLUTIONに封入されたカードで、同パックで登場した「ヴェノム」の名を持つモンスター群の最上級モンスターである。
「プランBに移行する!」
概要に移行する!
アニメ遊戯王GXでプロフェッサー・コブラが切り札として使用したカード。
「毒蛇王ヴェノミノン」の破壊をトリガーに「蛇神降臨」を発動することで特殊召喚できる。
アニメでは戦闘ダメージを与えた3ターン後に無条件で勝利するという凶悪な効果を持ち、戦闘破壊されながらも十代を苦しめた。
カードゲームで牙をむけ!
攻守はともに0。しかし、自身の効果で、墓地に爬虫類が存在すればするほど強化される。
特筆すべきはその能力で、「モンスター・魔法・罠の効果の対象にすることはできず効果を受けない」というすさまじい効果耐性を持ち、実質戦闘による破壊しか受け付けない。その戦闘破壊についても、上記の通り攻撃力をある意味無尽蔵に強化できる上、戦闘破壊されても墓地の爬虫類を除外することで復活できる。そのため場に出せればほぼ詰むことができる。
・・・出すことができれば。
上記のように最初の召喚に「ヴェノミノンの破壊」と「蛇神降臨の発動」が必要であり、伏せ環境の圧迫された昨今ではそこまでつなげることは難しくなりつつある。また「蛇神降臨」はダメージステップに発動できないため、アニメのようにヴェノミノンの戦闘破壊にチェーンすることができないのも痛い。
とはいえ出してしまえば優秀な耐性と高火力で攻めることができるため、戦術のメインに据えるのもアリ。
爬虫類自体が割とマイナーな種族であることもあり、採用率はさほど高くないが、一概にロマンとも言い切れないスペックを誇っており、総じて優秀なカードである。
またこのカードの効果耐性は原作における本家神のOCG版をはるかに凌駕している。
アニメの「戦闘ダメージを与えた3ターン後に勝利」と言う効果は、戦闘ダメージを与えた時に発生する「ハイパーヴェノムカウンター」という形で残っているが、あまり使うことはないだろう。
ちなみにDSの遊戯王シリーズではこの効果による勝利に特別な演出がある。
墓地にモンスターを送らせない「マクロコスモス」等は天敵。他にも要注意カードは多く存在する。
効果テキスト
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
このカードは「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外のモンスター・魔法・罠の効果の対象にする事はできず効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地のこのカード以外の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、このカードにハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
長い
どれほど長いかと言うと、OCG登場当初は驚きの342文字。
当時における最長テキスト。
その後、アニメでNo.6先史遺産アトランタル等のカードが登場するものの、これらはテキストがOCGにおいて大幅削減されている為、現在もなお長きにわたりその座に君臨し続けている。
また当初はフォーマットや文体の関係で文字が非常に小さくなっており、判読が困難(英語版ではもはや判読不可能)となっていたが、再録に当たってそれらは改善。少しでも読みやすくはなった。
また、英語版では名前が「Vennominaga」となっている。これは、このモンスターが「ヴェノム」に属するカードであると同時に名前に「ヴェノム」を持たないためで、本来の綴り「Venom」に強引に「n」の文字を足して差別化を図るという苦心の跡が見て取れる。