「バカ…メ……ヤクタタズドモメ……マタ…シズンデシマエ…」
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』2016年冬季イベント『出撃!礼号作戦』に初登場した深海棲艦。艦級は重巡洋艦で、人型の深海棲艦はこれまでに何種類か確認されたが、姫クラスとしては初登場となる。
同イベントは小規模の作戦の為、最終海域も含めて三つの海域しかないイベントであるが、その最終海域となるのE-3『捷四号作戦』の侵攻部隊 旗艦艦隊の旗艦として登場する。
デザイン
白髪金眼、額に非対称な二本角(左の方が大きい)を備えた美女。
特徴的なのは白いウツボを思わせる巨大な艤装であり、合わせて二本(二頭?)が胴回りから生えているように見える。艤装の頭部からはそれぞれ二門の砲が突き出ており、さらに腰にも両側に一基ずつの連装砲を備えている。
最終形態では蛇体のような艤装の各所がひび割れ、朱色のオーラが噴き出しているような描写になっている。
両手には黒いグローブが確認でき、また、左足はイタリア艦のそれによく似た赤白ストライプ柄のソックスで覆われている。
性能
耐久値は400前後ほどあり、装甲も厚く生半可な攻撃ではまともなダメージも与えられない。また、火力も並の戦艦娘を上回る数値であり、厄介な事に最終形態時には開幕雷撃まで放ってくる。開幕雷撃する重巡洋艦とか怖い・・・
錚々たる顔ぶれ
そんな彼女が随伴艦として従えているのは、ボス旗艦への攻撃をことごとく吸収し、幾度となく海域クリアを阻んできた戦艦棲姫。しかもダブルで。難易度が甲作戦だと、更に空母棲姫も1隻護衛についてくる。あのメガダイソンや駆逐艦詐欺ですらやらなかった暴挙である。
つまりは今回のイベントのラスト、甲難易度に挑む提督は、総勢4隻もの姫クラスの深海棲艦を相手取る事になる。全力の決戦艦隊支援を出したとしても、第一艦隊のみでこれらの姫クラスを昼間戦までに撃沈するのは実質不可能に近いので、第二艦隊に夜戦で旗艦を撃沈してもらうのをただただ祈るしかない・・・
考察
史実でのモデルは明言されていない。
ただし、主砲が四基八門であること、左足のソックスなどから2016年冬季イベントで同時に実装された新規艦である重巡「ザラ」との関連が推測できる。
一部では同回のイベントモチーフとなった作戦が礼号作戦であることから、同じく重巡であり礼号作戦で重要な役割を果たした「足柄」と何か関係があるのでは?と推測する提督も存在したが、史実で足柄が戦没したのは礼号作戦より後のことであるなど、疑問符も多い説である。
また、重巡棲姫が登場した最終マップの作戦名称が「捷四号作戦」であること(史実での『捷号作戦』とは、マリアナを失った日本軍の対米決戦計画である。予想される決戦海域に応じてそれぞれ番号が割り当てられ、このうち捷一号は米軍のレイテ島侵攻を受けて実際に発動された)、敵主力艦隊が「重巡を旗艦とする水上艦隊」であることなどから、史実において栗田艦隊の旗艦を務めた重巡「愛宕」との関係を疑う説も存在している。ただし重巡棲姫の台詞にある「バカメ」が台詞として実装されているのは愛宕ではなく高雄であるなど、こちらもまた確度は高いとは言えない。
いずれにせよ過去にも複数の元ネタを推測できる深海棲艦が存在した以上、単独の艦をモチーフにしたわけではない可能性もある。今後の研究が待たれるところである。
余談
彼女が実装される以前には、オリジナルの重巡棲姫のイラストをpixivに投稿するユーザーもいた。
「ヤクタタズドモニ…コノワタシガ……ムネンダ…コンナ……イヤ…ムシロ…ココロガ…カラダノ…コレハ…ソウイウコトナノ? 私は、本当は」