概要
一年戦争末期、コロニー落としの被災地となったオーストラリアを舞台として、主人公マスター・ピース・レイヤー率いる地球連邦軍ホワイト・ディンゴ隊の活躍を描いた作品。
それまで一年戦争期で描かれてこなかったオーストラリアを舞台としている。
前作で突っ込まれた「ジムゲーだと思ったら半分以上ガンダムじゃねーか」というツッコミを受けたのかどうなのか、従来『やられ役』とされてきたジムが大活躍するまさに「ジムゲー」となっている。
……何? 一番強くて便利なのは量産型ガンキャノンだって? それをいっちゃあおしまいだよ。
また、前作の問題点であった「味方が全く役に立たず、実質救助対象である」という問題点も解消しており、味方を指揮して戦うことが重要となっている。
2014年にPS3ソフト機動戦士ガンダムサイドストーリーズにおいてリメイクされた。
キャラクター
地球連邦
ジオン公国
- ヴィッシュ・ドナヒュー
- マヤ・コイズミ(小説版のみ)
- ニアーライト (小説版のみ)
- ウォルター・カーティス
メカニック
地球連邦
ジオン公国
専門用語
- ホワイト・ディンゴ
地球連邦軍オーストラリア方面軍遊撃MS小隊。主人公の部隊である。
連邦軍オーストラリア方面軍ではレッドポッサム、グリーンエキドナ、イエロークオッカ等、と部隊や方面軍の名前に色とオーストラリア大陸およびその周辺の棲息する動物の名前を組み合わせたものが使用されている。
- マッチモニード
キシリア直属の局地戦戦技研究特別小隊で隊長はニアーライト少佐。ドムのみで構成されている。
しかしその局地戦戦技研究特別小隊と言う肩書は名ばかりに過ぎず、戦技研究なんて全くやっておらず実際の仕事は連邦軍やジオン軍内部の反ザビ家派への諜報や謀略と言うザビ家の目としてジオン軍の監視である。
ニアーライトを始めとする隊員たちはサイド3の下層階級の出身であり、彼らは有能ではあるが蔑まれ虐げられながら生きていたがザビ家がサイド3を支配してからは彼らの支持者となり、反対派の弾圧を行い、後に軍へと編入されたと言う経緯がある。
ただしこの部隊、ニアーライトを始め隊員全員がお互いを「利用価値がある道具」としているため隊の体を成しているような有様で、軍隊としての規律も倫理観も無きに等しいゴロツキ集団であり、ヴィッシュからは「装備は一流、腕は二流、人間としては三流」と酷評されている。
キャリフォルニアベースから脱出する際に生物兵器アスタロスを持ち出し、友軍の潜水艦にシージャック同然で乗り込んで打ち上げ基地のあるオーストラリアへ上陸した。
- アスタロス
ジオン軍北米キャリフォルニアベースにて開発された環境破壊用生物兵器。
元々は過酷な閉鎖空間であるコロニーでも生育できる植物としてジオン・ズム・ダイクンの指示で研究・開発されていたものである。しかし研究が行き詰まり始め、研究チームは開戦後に地球へ降下、キャリフォルニアベースにてスムーズに進んだがその副産物としてサンプルの中に繁殖力の強すぎる個体が出来てしまう。そしてジオンはそれを南極条約に抵触しない生物兵器として使用する計画を思いついた。
もしこれが散布されれば地球上の植物がアスタロスに食い潰され、大規模な環境破壊が起きてしまうのである。