「士別三日,刮目相看」
(「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」)
概要
呂蒙(りょもう)は、中国の後漢末期の武将である。字は子明。
呉を支えた名将である。周瑜、魯粛の後を継いで大都督となり、長年の懸案であった荊州問題で、蜀の関羽を破り、呉の領土と化している。関羽を征伐したのち、ほどなく病死する
若いころはどちらかと言えば猛将で、知性の欠片もなかったとされるが、主君の孫権に諭され一念発起し、知性を兼ね備えた将となり「呉下の阿蒙に非ず」という言葉を生んでいる。
日本では「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言う言葉で例えられている。
呂蒙の死については「演義」ではこれを関羽の呪いとし、祝宴の最中に立ち上がった呂蒙は、孫権を口汚く罵ったのち「我は関羽!」と叫び、体中の穴と言う穴から血を噴出して死んだとしている。
武将として強かっただけでなく、占領軍の指揮官としても公明正大であったとされ、荊州を占領した際は微罪であっても罪を犯した自軍兵士を処刑したほどである。(ここは演義ですら記述があるほど大事)。
蜀びいきの横山三国志ですら頁を割いて、呂蒙が兵士が同郷の者であったことを思い出すセリフを描き、同郷同姓の者はなるべく殺さないという誓いも語らせたうえであえて断罪するシーン、さらにそのもたらした効果の大きさを描写している。また死についても吐血シーンが1コマ描かれたのみで、前述した演義の狂った描写はなく、周囲が関羽の死の直後だったため「関羽の呪いではないか?」と噂する程度にとどめている。
登場作品における呂蒙
呂蒙(真・三國無双)を参照
蒼天航路
呉の将たちが呂蒙を弁護するシーンがあり、武術は拙く荒っぽい、三つ以上のことを同時に考えると鼻血を吹く、など若さが語られている。しかしそれでも一緒に戦うとも言われており、士心を得ていることが描写されている。
三国志大戦
恋姫†無双シリーズ
真名は亞莎。リンク先参照。
ちなみに初登場は二作目の真・恋姫†無双だが、前作のいわゆる無印版でも登場しなかっただけで存在していたようである。(亞莎自身ではないだろうが)
一騎当千
こちらを参照。
関連タグ
三国無双 三國無双 真・三国無双 真・三國無双 無双 無双OROCHI
余談
『人形劇三国志』における呂蒙と呼ばれる何か
ていうか人形劇三国志に呂蒙は登場しない
と言いたくもなるような改悪ぶりである。敵軍に対しても公正明大な指揮官であったことは先に記述した所であるが、この作品における「呂蒙と呼ばれる何か」のような存在の武将は、ヒヒ爺であるうえ関羽を捕らえるために荊州の民衆を捕らえて関羽の前で虐殺し、関羽を騙し打ちにして嬲り殺す、しかも欲得丸出しの行為を行って自滅して死んでしまうという、重ねてかけばこれは「呂蒙と呼ばれる何か」と呼ばれる存在によって行われた国営放送による捏造である(大河ドラマでも演出上悪役として捏造された人物は枚挙に厭わない)
元々演義は蜀びいきで、呉将は引き立て役にされることは多かったが、これは特に酷い例で、名作と呼ばれファンが多い『人形劇三国志』ではあるが、この一点に関してだけ言えば擁護のしようはなく、かえすがえす残念な作品となり果てている。