概要
フランケンシュタインと言われて、われわれ日本人が真っ先に思い浮かべるのはツギハギだらけの巨漢の姿だろう。しかしながら、この男には名前が無い。
フランケンシュタイン博士は、創り出した人造人間に名を付けることが無かった(作中ではただ単にモンスターと呼ばれている)ため、こいつはそのまんま「フランケンシュタインの怪物」と呼ばれている。
『怪物くん』『ゲゲゲの鬼太郎』などの二次創作では、生命力が高くパワーはあるもののやや鈍重な怪物とされることが多い。
また日本の巨大ロボット物の元祖である『鉄人28号』について作者の横山光輝は、映画版のフランケンシュタインの怪物にヒントを得たと後に語っている。なお『鉄人28号』では、悪役キャラとして「不乱拳博士」が登場している。
来歴
フランケンシュタイン博士は、墓場から死体を盗み出して繋ぎ合わせ、遂に長年の夢だった人造人間を作り出した。しかしその醜い外見に絶望した博士は怪物から逃げたいという気持ちが芽生え、怪物を見捨ててスイスに逃走した。
残された怪物は次第に知恵を付けていき、博士を追いかけてスイスに向かい、「こんな醜いオレには恋人などできるわけもない、オレの伴侶を作ってくれ」と博士に懇願する。
しかしもしこいつに生殖能力が有ったら世界は怪物だらけになると危惧した博士はこれを拒否して逃走。生みの親からお前など子ではないと言われた怪物は、怒りに任せ博士の家族や恋人をその怪力で殺してしまう。博士は恐怖したまま北極海まで逃げるが、無理がたたって船上で死んでしまう。
博士が死んでしまったことを知った怪物は、博士の遺体を引き取った北極探検隊の隊長に「やり残すことはない」と告げると、不死身の肉体を滅するために北極点へ向かい、自らの身体を火中に投じるのだった。
派生キャラクター
フランケン(『怪物くん』、『悪魔城ドラキュラ』、『ゲゲゲの鬼太郎』他)
改造巨人フランケンシュタイン(『フランケンシュタイン対地底怪獣』)
ビクトル・フォン・ゲルデンハイム(『ヴァンパイア』シリーズ)
フランケン・シュタイン(『ソウルイーター』)※バケモノと科学者両方のデザインが取り入れられている
フランケンシュタイン(Fate)(『Fate/Apocrypha』)