リメイクモンスターも複数体存在し、OCG的には禁止経験のあるカオス・ソルジャー -開闢の使者-が最も有名だろう。
なお、登場こそごく初期にまで遡るが、正式なカテゴリとなったのは第9期の「ディメンション・オブ・カオス」パックであり、カテゴリ化まで実に16年余りの歳月を要した。
また、その際に原作由来か暗黒騎士ガイアとの関わりも深くなった。
概要
決闘者の王国編における孔雀舞との一戦で、「カオスの儀式」によって攻撃力1500以下のモンスター2体を生贄に暗黒騎士ガイアが変化した最強の戦士。
アニメではオリジナルストーリーの際に再登場し、スカルビショップを倒したほか、究極竜騎士の融合素材として使用された。
効果は持たない。攻撃名は「カオス・ブレード」。
OCGにおいてはステータスは高いが、バニラ儀式なので儀式召喚されるケースは稀であった。
アニメよろしく究極竜騎士の融合素材として用いられることの方が多かっただろう。
(もう一方の融合素材が融合モンスターの青眼の究極竜だったため、このカード+融合素材代用モンスターで出すのがセオリーだったからである)
第9期にはサポートカードが多数登場したため、専用デッキを組む意義も十分に見いだせるようになった。
特にこのカードに効果を付与できる「開闢の騎士」「宵闇の騎士」は画期的であり、実質的にバニラではなくなったと言える。
ちなみにこの2枚のカードを両方使用して儀式召喚した場合、1ターンにモンスターをノーコストで2体除外でき、なおかつ同一ターンに連続攻撃及び相手の手札1枚を一時的に除外できるという、とんでもなく攻撃的なモンスターと化す。
なお、遊戯王における「カオス」のイメージと反して、光属性でも闇属性でもなく暗黒騎士ガイア同様地属性である。
カオスの力を得てはいるが、あくまで基本的には暗黒騎士ガイアであるということだろうか。
リメイク
カオス・ソルジャー -開闢の使者-
最初のリメイク。同時に登場した混沌帝龍-終焉の使者-と対を為すカードであり、後にどちらも禁止化される(現在は双方とも無制限)。
アニメでは『遊戯王デュエルモンスターズGX』に登場し、「十代VS神楽坂」戦で神楽坂が使用した。
攻撃名は「開闢双破斬」「時空突刃・開闢双破斬」(2回目の攻撃時)。
墓地の光属性と闇属性を1体ずつ除外して特殊召喚できる、いわゆる特殊召喚モンスター。
墓地に送る手間を考えても通常のアドバンス召喚より遥かに容易である。
攻撃を破棄する代わりにノーコストで相手モンスターを除外する効果と、モンスターを破壊した場合もう1度だけ攻撃できる効果を備える。
1ターン内でどちらかしか適用できないが、どちらも非常に強力な効果となる。
コストも何もなく、表示形式やステータスを問わず、しかも破壊せずに除外するという性能は現在でも十分に通用する凶悪な除去手段でありシンプルに強い。
連続攻撃の方も劣らず強力で、3000打点のこのカードが2回攻撃するようものならLPの4000~5000程度は軽く吹っ飛ぶ火力になる。
そこにオネストでも絡めようものなら1ターンキルも容易で、実際当時はこのカードがフィニッシャーと化す光景が日常茶飯事であった。
とにかく生まれる時代を軽く10年は間違えたとしか思えないローリスク・ハイリターンなパワーカードであり、2003年10月に制限化、次いで2005年9月に禁止カードに指定される。
そのまま永久に戻らないかと思いきや、このカードが眠る間に環境はインフレを繰り返し、「そろそろ帰ってきてもいいのでは?」という声も上がるようになった。
そしてついに2011年9月、6年ぶりに制限カードに復帰し、大きな話題になる。
そればかりか2016年10月には準制限、2017年7月にはとうとう無制限カードになってしまうのだった。
極限まで高速化したデュエル環境においては「墓地に光と闇を用意する」「サーチ手段に乏しいこのカードを手札に確保する」という行為は遅く、このカードが出る前に決着がつくことが普通になっており、それを踏まえた上での制限解除となったようだ。
逆に言えば、出せさえすれば往年と同様の鬼のような性能で大暴れできることには違いはないため、光属性や闇属性を無理なく用意できるデッキでは十分に採用の価値は残っている。
超戦士カオス・ソルジャー
儀式モンスターとしてのリメイク。名前は原作の台詞である「超戦士の力」からだろうか。
戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える効果と、条件付きで暗黒騎士ガイアの名を持つモンスターを手札・デッキ・墓地から特殊召喚する効果を持つ。
オリジナルと同様のステータスであり、単体性能で考えればオリジナルの上位互換となる(あちらはバニラなので当然だが)。
…だが、専用儀式である「超戦士の儀式」が「カオスの儀式」と異なりリリースのレベルを8ちょうどに合わせなければならなかったり、その「超戦士の儀式」にカード名が記されていないせいで「儀式の下準備」に対応していなかったりと、サポートカードの関係でオリジナルに見劣りしているという欠点がある。
また、あちらはバニラといっても上記の通りサポートカードで効果を付与できるので実質バニラとは言えず、なおさらこのカードを採用する意義を薄くしている。
このカードの効果自体も登場時期を考えればさほど強力なものでもなく、上記の理由で取り回しのよいオリジナルの方が優先されるという悲しいケースが多発している。
一応「超戦士の萌芽」で出す前提ならば使い勝手が大幅に改善されるので、そちらとの併用がベストだろう。
効果テキスト
市販品
儀式モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
「カオスの儀式」により降臨。
プロモカード
GB版『遊戯王デュエルモンスターズ』の全国大会の優勝者に贈られた、世界で1枚しか無いカード。
B・W・Dとはブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン=青眼の白龍のこと。
通常モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
B・W・Dと同等の能力を持つ最強の戦士。
リメイク
カオス・ソルジャー -開闢の使者-
効果モンスター(制限カード)
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
カオス・ソルジャー -宵闇の使者-
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターの数が同じ場合に、
その内のどちらかの属性を全て除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの属性は「光」としても扱う。
このカードが特殊召喚に成功した時、
特殊召喚するために除外したモンスターの属性により、以下の効果を発動できる。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
●光:フィールド上のモンスター1体を選択して除外する。
●闇:相手の手札をランダムに1枚選び、相手のエンドフェイズ時まで裏側表示で除外する。
超戦士カオス・ソルジャー
儀式・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻3000/守2500
「超戦士の儀式」により降臨。
自分は「超戦士カオス・ソルジャー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「暗黒騎士ガイア」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
聖戦士カオス・ソルジャー
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
「聖戦士カオス・ソルジャー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
除外されている自分の光属性または闇属性のモンスター1体と
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その自分のカードを墓地に戻し、その相手のカードを除外する。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、
自分の墓地のレベル7以下の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。