概要
ラグビーやアメリカンフットボールで、パスまたはキックし終えた選手にタックルする反則プレイ。反則があった地点、またはボールが落ちた地点でのペナルティーキックが相手側に与えられる。レイトタックルを仕掛けたプレイヤーはレッドカードで一発退場である。
補足
ラグビーやアメフトにおいて細かいもの含めれば数多く存在するファールの中でも、最も最低最悪なファールなのが当タグであるレイトタックルである。
なぜ最低最悪なファールなのか、それは下記の理由である。
- パスやキックし終えたプレイヤーは、敵プレイヤーが自分のところにタックルなどを仕掛けたりはしない…だろうと油断する。
- 油断したプレイヤーの意識は攻守から自然に離れ、集中力が完全にゼロになる。
- 集中力が完全にゼロになると、隙だらけな完全無防備状態になる。
- ジャパンのラグビーやアメフトのプレイヤーの体重は100キロ前後が多いが、イングランドのプレミアシップやアメリカのNFLなどは100キロオーバーなプレイヤーがゴロゴロ存在する。
- そんな完全無防備状態で、背後から猛烈と突進してくる重量クラスな敵ディフェンダーのタックルを喰らうのは意識が守備に回っている状態で喰らうよりも受けるダメージが全く計り知れないものがある。
以上のようにレイトタックルが発生すると、タックルを受けたプレイヤーは脳震盪を起こしたり、身体が半身不随になったり、最悪な場合即死することもある。
場合によってはレッドカードを通り越して、殺人傷害事件として刑事告訴される案件にも発展する。
そういう背景もあってなのか、ラグビーやアメフトの指導者はプレイヤーたちには「レイトタックルだけは絶対にするな!」と常に口酸っぱく指導している。
もし、レイトタックルがそれでも絶えないとしたら、主力プレイヤーを故意に潰すためにそれを仕掛けたのだろうと周りに勘ぐられても仕方あるまい……。
余談
伝説な熱血ラグビードラマ・スクールウォーズ(1984年~1985年)でも、不良ラガーマン(内田勝/宮田州)が後輩ラガーマン(森田光男/宮田恭男)にそれを仕掛けた後、市立川浜高校に赴任したばかりの体育教師・滝沢賢治(山下真司)に「レイトタックルなんかやりやがって!」と叱責される一幕があった。