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T-ウイルスの編集履歴

2019-02-04 00:28:59 バージョン

T-ウイルス

てぃーういるす

映画・ゲームになっている『バイオハザード』シリーズに登場する、世界的製薬会社「アンブレラ社」が極秘裏に開発したウイルス。 正式名は「タイラントウイルス」である。

概要

世界的製薬企業・アンブレラ社が極秘裏に開発したウィルス。正式名称は「タイラント・ウィルス」。


性質

感染した生物の代謝を異常促進させ、死んだ細胞も強引に活動するするほどの強大な生命力、胸等の急所に銃弾を何発も受けても死なない耐久性を与える代わりに、促進された新陳代謝のためにエネルギー消費が激しく、大脳皮質の壊死を起こして知能低下を引き起こす。


その他に、感染した生物によっては異常な巨大化、体の一部分異様な発達を起こす。また、異種間での遺伝子交配の成功率を上げる性質もある。


これらの性質を利用して、強力な生物兵器を作り軍需産業で巨大な利益を上げようというのがアンブレラ社の狙いであった。しかし、総帥であるスペンサーには別の思惑が……。


感染対象と主な症状

これに感染した生物、特に人間の場合は理性的な思考・記憶を失い、本能的な欲求(生存欲求に伴う捕食)にのみ基づいて行動するようになる。(この状態を便宜的にゾンビと呼ぶ。)

加えて、死滅した細胞をも無理矢理動かす程の激しい代謝活動を大量のエネルギーで賄うべく、胃酸の濃度が上昇しており、食物を素早く消化吸収出来るようになっており、大量のエネルギーを摂取しやすい肉を優先的に求める。


ゾンビ化に至るまでには遅くても数日、あるいは数時間など即日と個人差があるが、怪我等で体力が衰えた者は特に進行が早い。


初期症状として発熱・嘔吐感・倦怠感といった風邪のようなものが表れ、まだウィルスが侵食を始めて間も無いこの間に後述の抗体を投与すれば、ほぼゾンビ化を免れる事が可能。

続いて皮膚の痒みの症状が表れ、次第に知能低下や皮膚の壊死を経てゾンビ化。皮膚の痒みはT-ウィルスによる新陳代謝の異常向上による顕著な特徴で、この症状が出た時点でほぼ手遅れである。


更には植物すら感染・変異を促し、巨大化以外に一定の知能を獲得した例も存在する。


ゾンビ化した人間への主な対処方法は脳や脊椎、首へダメージを与えること。

殆ど死体だが一応生物であるため、運動を司る神経系を破壊してしまえば殺せる。


ラクーンシティでは多数の機動隊や警察が対処に当たっていたが、当時は脳関連へのダメージが有効ということが知られていなかったため、本来の急所である胴体に撃ち込む等して浪費してしまったのが被害が拡大した一因とされる。


感染ルート

本編ではウイルスを摂取したネズミやゴキブリを媒介し、生活用水から拡大していった。


汚染水などの経口摂取、あるいは感染した生物などの血液経由で感染するので、感染者に噛まれたり引っかかれたりすれば即感染する。

一方で変異性が強いために、拡散・流出直後を除き空気感染の危険性は低い。しかし、ウィルス汚染が深刻な地域では、長時間居続けると感染する。


その他情報

ベースはアフリカの奥地で発見された未知のRNAウィルス『始祖ウィルス』。

当初の開発目的は現在とは異なっており、人間を超人に作り変え、常人を遥かに凌ぐ戦闘力を有した不死身のスーパーソルジャーを量産するための手段として研究が進められていた。

やがてヒルを用いた実験でT-ウイルスが完成した。

ただし、完成したのは人間をゾンビに作り変え、深刻なバイオハザードをもたらす制御不能の危険物でしか無かったため、実は兵器としては失敗作である。


しかし、前述通り感染体によっては異常な巨大化、体の一部分の異様な発達を促す、異種間での遺伝子交配の成功率を上げる危険な性質を利用して、より高い完成度を持つ生物兵器の開発を模索され、それにより軍需産業で巨大な利益を上げようというのがアンブレラ社の狙いであった。

その後、「G-ウィルス」や「T-ヴェロニカ」「T-アビス」など、様々な亜種が開発されている。


ちなみに、10人に1人の割合で生来完全な抗体を持つ者(主に本編の主人公達)がいるが、それでも高濃度のウィルスを直接体内に注入され感染するケースもある。

更に、1000万人に1人の割合で知能低下などを起こさずウィルスを制御出来る完全適合者も存在する。


なお、アンブレラ内やその他の研究機関などにおいて様々なウィルス抗体が開発されており、特に「デイライト」という特効薬は投与後も体内に抗体が維持され感染を防ぐ事が可能。これはT-ウィルスによって変異したイレギュラーミュータント、または生産された対B.O.W.兵器としても有用で、感染体やB.O.W.らの活動源となるウィルスを即座に死滅(=即死)させるため非常に強力。

また、『アウトブレイク』ではシリーズでお馴染みの回復アイテムであるハーブ類に、傷の治療や解毒作用以外に、T-ウィルスの侵食・症状の進行を僅かながら抑制する効果がある事が判明している。


ゲーム版ではウィルスは緑色だが、映画版では青色に変更になっている。


T-ウィルスによる主な生物兵器

ゾンビ

「バイオ」を語るに欠かせない代表的キャラクター。

厳密には兵器ではなくケルベロス同様に副産物である。

T-ウィルスの効果によって、食欲のままに動き回る怪物と化した人間達である。

恐怖の定番クリーチャーとしては勿論だが、彼らも元々は人間であり、「生物災害」に真っ先に巻き込まれた被害者である事を考えれば、この物語が如何に悲劇性を帯びているかが解る。

「1」で飼育員の残した日記、所謂「かゆい うま」はあまりに有名。

今でこそこのフレーズはネットスラングとしてネタっぽさが付きまとうようになってしまったが、ゲーム発売当時は、ゾンビ化していく飼育員の心境を描いた不気味な文章として人気を博していた。


耐久力などは感染した人間の身体能力にある程度左右され、特に警官や軍人といった訓練を受けていた者は耐久力以外に歩行速度なども僅かに早い。

また、外部からのダメージで一度休眠期間に入り、その間に体組織の再構築や活性化を促す『V-ACT』という作用を引き起こす事があり、これによって通常のゾンビとは比較にならない俊敏性と身体能力を獲得した『クリムゾン・ヘッド』に進化する。これを事前に防ぐには通常のゾンビ同様に頭部を破壊する、または他の部位を破壊するか休眠期間中に焼却してしまう事が挙げられる。


その他、十分なエネルギー吸収を維持する事に成功したゾンビは、リッカーに変異する事も確認されている。


ケルベロス

警察署で飼われていたドーベルマンが感染したもの。

腐敗しても変わらぬ俊敏な動きとウイルスによる凶暴性によって苦しめてくる。


ハンター

異種間の遺伝子交配の成功率を上げるというT-ウィルスの性質を利用し、人間に爬虫類の遺伝子を組み込んで作られた、人型巨大爬虫類(後に両生類バージョンなどの亜種も)。見た目はリザードマンみたいなトカゲ人間。

ドアの開閉以外に、簡単な命令(「遭遇した者を全て排除せよ」など)ぐらいなら実行できる程度の知能と、爬虫類の優れた感覚・運動能力・凶暴性を備え、しかも製造は容易で安価という傑作生物兵器。

「1」での初登場シーン、プレイヤーが辿った経路を猛スピードで辿り追跡してくるハンターの視界を描いたムービーは、多くのプレイヤーを恐怖させた。


タイラント

アンブレラ社が開発した中でも最も完成度の高い生物兵器。

人間の成人男性をベースに、T-ウィルスを感染させた上でさまざまな肉体強化を加えて作られた強化人間。

ハンター以上に優れた思考能力を持ち、複雑な命令も遂行できるほか、対象の武器の仕組みを理解して回避行動を取るなど、耐久力や戦闘能力においてもハンターを凌駕する。暴走というリスクを伴うが、リミッターを解除する事で更なる強化も可能。

「1」をはじめとして、いくつかの作品でボス級キャラとして登場する。

基本的には「T-002型」と呼ばれるものが有名だが、試作品である「プロトタイラント」、寄生生物を植えつけた「ネメシス」のほか、「タナトス」「テイロス」などさまざまな亜種が存在する。


その他

詳細⇒B.O.W.


関連タグ

バイオハザード ウイルス ゾンビ

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