概要
有栖川有栖・創作塾の塾頭でもある。
2のキャラクターである有栖川有栖たちについては、
作風は敬愛するエラリィ・クイーンの影響を色濃く受けた、
ロジックの完成度に重きを置く本格ミステリ。
大阪育ちで同志社大学卒の為、著作の舞台は大阪と京都を中心にした関西圏であることが多い。
主な著作
単発作品やエッセイ、他作家と共著のアンソロジー等幅広い執筆活動を行っているが、
最も人気が高いのは、以下の2シリーズである。
学生アリスシリーズ
英都大学ミステリクラブ、通称EMCの面々が旅行先で必ず災害人災諸々に見舞われ、
脱出不可能の舞台で不可思議な事件に立ち向かうクローズド・サークル物。
EMC所属の英都大生有栖川有栖が語り部となり、
カリスマ的存在である江上二郎の謎めいた過去、
織田先輩や望月先輩の激論や馬鹿騒ぎ等、
下記の作家アリスシリーズに比べて青臭く、文系的青春の香りが楽しめる。
作家アリスシリーズ
有栖川有栖の看板作品といえるシリーズ。
推理作家有栖川有栖が、親友である犯罪学者火村英生のフィールドワークに同行し、
二人で刑事事件の謎を解くという形式の本格ミステリ。
四天王寺在住の推理作家有栖川有栖(30代前半)がワトスン役を務め、
北白川在住の英都大学助教授火村英生(同齢)が探偵役として活躍する。
刊行数が多い為、二人の性格、生活環境、サブキャラクター達が十分に掘り下げられ、
魅力的な世界を形作っている。
おっさん二人がメインで、現実的な事件が多いが、
火村が暗い過去持ちで若干中二病な為、
学生アリスシリーズより大人びた作風かと言えばそうでもない。
この2大シリーズは、学生アリスが作家アリスシリーズを書き、
作家アリスが学生アリスシリーズを書いているという入れ子構造になっている。