概要
オーストリアの音響メーカー、AKG(アーカーゲー)社製のヘッドホン。そのフラッグシップ機として君臨する機種である(ただ最近、「Q701」という後継機種も発売された)。
白と銀、臙脂を基調としたポップな外観とは裏腹に、原曲の音を忠実に再現するポテンシャルを秘めており、極めてフラットで高解像度の、艶っぽい音を鳴らしてくれる。オーディオマニアやスタジオミュージシャン達の間では、かねてより愛好者の多い定番の一機である。
その特性からどちらかというとボーカル入りの歌曲よりも、ジャズやクラシックといったインストゥルメンタル系の音楽に向いたヘッドホンと言われる。
ただし、インピーダンス(電気抵抗値)が62Ωと高く、そのためiPodやウォークマンといった携帯音楽プレイヤーの内臓アンプ程度ではまともに音量が取れない。その性能をフルに活かすためには、相応の性能を持ったヘッドホンアンプに繋ぐ必要がある。
また、ハウジングは密閉型ではなくオープン型なので、使用中は音が外部に非常に漏れ易く、同時に外部からの音も混入しやすい。屋外で用いるのは避けた方が無難だろう。
価格帯
メーカー希望小売価格はオープンだが、大体¥75,000~¥85,000前後が相場。
しかし、海外から直接輸入を行っている一部のショップの中には、(昨今の円高の影響もあって)¥30,000を切るような安価で販売を行っているところもある模様。
『けいおん!』効果
『けいおん!』第五話にて、同作の人気キャラ・秋山澪が自宅で使用していたヘッドホンとしても有名
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(その後も何度か劇中に登場しており、また他のキャラクター達がこれを装着している公式イラストも存在する)。
恐らく、その小洒落た外観が彼女のイメージとマッチするため採用されたものと思われるが、放映されるや否やこのK701は「澪ホン」と呼ばれ、熱烈なファン達がこれを求めてショップに殺到。上述のように決して安くない機種にも関わらず、一時売り切れる店が続出した。
カタログスペック
形式 | ダイナミック型 |
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タイプ | 開放型 |
再生周波数帯域 | 10~39,800Hz |
インピーダンス | 62Ω |
感度 | 93dB/mW |
ケーブル長 | 約3m(着脱不可) |
プラグ形状 | 6.3mmステレオ標準(3.5mmミニステレオ変換プラグ付属) |
重量 | 約235g(ケーブル除く) |