概要
広大な宇宙に進出した人類による多数の星間国家、その大半を実質的に支配するタイタニア一族の第8代無地藩王。銀灰色の髪をした彫刻的な容姿を持ち、冷徹な切れ者として知られる。
星暦446年、宇宙都市国家エウリヤのさる若手士官によってタイタニア軍が撃退してしまい、この戦いを機にタイタニアの覇権を快く思わない人々が動き始めたことで4公爵と共にこれに対処していく。
注:ここからは壮絶なネタバレを含みます。
藩王の真意
最終巻にて、ぼく自身が英雄になりたいんだ!願望を患っていたことが発覚する。
だが、無地藩王という至上の座に就いてしまったが故に自分のやることなすこと「タイタニアの業績」になっていることへ鬱屈としていた。
しかし、ファン・ヒューリックがパックス・タイタニアーナ(タイタニアによる秩序)に亀裂を入れたことで変なスイッチがはいった。
涼しい顔をしながら全ての物事をタイタニアの利益にならない結果に誘導・暗躍し、結果として一族を二つに割った大戦乱に陥れていった。
平たく言えば、今作の騒動が加熱していった最大の原因はこいつの厨二精神の暴走と解釈せざるを得ないのだ。
…色々と考察がされているが、30年近く待ち望んだ銀河英雄伝説に並ぶ大傑作の結末に初めて触れたファンの多くが示したリアクションが
(・_・)……ハア!? であった。