概要
「暴れ者のダンターグ」の異名通り、七英雄一の乱暴者。語源は山手線の五反田である。
七英雄の目的である「古代人への復讐」には全く興味が無く、ただひたすら自身が強くなる事のみを追い続け、ナゼール地方の各洞窟でモンスターを吸収し続けている。
獣のような四肢を持ち、七英雄の中でも最多の4形態を持つ。
形態変化にも他の七英雄にはない特徴があり、他の七英雄が「皇帝の最大HPが700になるか」が形態変化の分かれ目であるのに対し、ダンターグは年代経過に伴って周辺のダンジョンへ遠征し、実際にそのダンジョンのボスモンスターを吸収する形で進化する。その為、該当ダンジョンに先回りしてボスを倒しておけば進化を食い止める事が可能。ちなみに先回りに失敗して吸収を許した場合、ダンターグは代わりに違うボスモンスターを置いていき、襲撃の事実を偽装する等、乱暴者のイメージからはあまり想像のつかない賢さも見せたりする。
全体に及ぶ強力な体当たり攻撃の「ぶちかまし」や、時間差を付けて地震攻撃する「グランドスラム」が脅威。
特に第3形態はこの両方を使用する可能性があるので、かなり危険。
第4形態になると盾と槍を装備するようになり、単体に即死級のダメージを与えてくる「活殺獣神衝」が強力。
進化する前にさっさと倒しに行こうにも、育っていない皇帝では返り討ちに遭う程に強く、レア武器である「デストロイヤー」を落とすのも第3形態以降と言う困った人である。
脳筋のイメージが強いが、第3形態のみ毒の術である「ポイゾナスブロウ」を唱える……とは言え、知能の無さそうなスライム系でも使える術ではあるが。
他の七英雄と違い、最後まで誓いを破る事は無く、一般人に危害を加える事も無いので、七英雄の中では割と無害な方かもしれない。
ただ、それでも目の前を横切ろうとする皇帝を見逃してはくれないので注意。
復讐には興味がないと言っているが、彼が待ち構えている地域の南には七英雄の本体が眠る大氷原があり、氷海をスービエが、陸路をダンターグが塞いでいるようにも見える。
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』にも登場。
カード裏のフレーバーテキストによると、以前の職業は傭兵で世界チャンピオンになるのが夢だったようだ。また、これはエンペラーズサガ・インペリアルサガのイベントとも連動するが、どうやら元々獰猛な性格だったようであり、吸収の法をノエルから授かった際も、吸収によってモンスター側の性格に影響されるリスクをしっかり理解しており、自分と同じような性質のモンスターに絞って吸収する事でリスクを回避すると、賢い立ち回りをしている。復讐に興味を持たない点も加えて考えると、七英雄の中では最も精神的に変化のなかったメンバーと言える。
コミカライズ版では、彼が巨大な獣と同化した事が、七英雄が一族から恐れられる発端となったとされている。
尚、ゲーム中に登場する古代人(七英雄含む)の中で頭髪が確認できる者は、皆髪が水色をしていると言う共通点があるが、ダンターグだけは赤毛である。設定的に何か意味があるのかどうかは不明。
バグ
スーパーファミコン版及びバーチャルコンソール版では、あるバグ技を使うとデバッグルームに行けるが、何故かこのデバッグルームには第2形態のダンターグが配置されている。
セリフも何もなく、倒しても何も起こらない。
後に『LOV』にて花園を背景にしたダンターグのイラストカードが登場したが、デバッグルームを意識した…わけではなく、ヴァルハラの楽園をイメージしたものとのこと。
外部作品への参戦
同社のアーケードカードゲームロードオブヴァーミリオンⅡにてVer2.0、ロードオブヴァーミリオンIIIのVer3.1Rでゲスト使い魔として参戦。
ロードオブヴァーミリオンⅡでは種属は魔種、コストは25、HP460、ATK55の闇属性複数攻撃、DEF50、移動速度3、スキルはリペアの大型使い魔として参戦、特殊技は移動速度低下効果が付属している闇属性のトラップ「グランドスラム」
この当時は特殊技、スキルを含めて「暴れ者」の名に似合わずテクニカルな使い魔だった(当然、通常戦闘も強力だった)
ロードオブヴァーミリオンIIIでは種属は魔種、ジョブはアタッカー、タイプは「七英雄」、コスト60、ATK90、DEF80という中型使い魔として扱われている
比較的バランスのとれたステータスであり、超覚醒時にはアビリティとしてダンターグの代名詞といえる「ぶちかまし」が発動する
このアビリティの効果は「自身のATK上昇+ダッシュアタックの際に対象の敵使い魔ごと周囲の敵使い魔にもダメージを与える+更にダッシュアタックでダメージを与えると同時に敵使い魔を弾き飛ばす」という極めて豪快なアビリティであり、超覚醒時のステータスはHP650、ATK230、DEF180になる
これにより一度のダッシュアタックで複数の敵を同時に倒すことも可能であり更に弾き飛ばす効果は相手のマナタワー制圧やアルカナストーン破壊の妨害にも役立ち、ディフェンダーが少ない魔種にとっては最終防衛線として機能させられる
しかし、この弾き飛ばす効果は同時に弱点も内包しており無闇に相手を弾き飛ばすだけでは相手の撤退の支援や見方の戦闘の妨害にも繋がるので、そういう局面ではダッシュアタックを使わずに通常攻撃での戦闘で立ちまわった方が賢明である。