概要
1991年放送開始。
15分程度の短編映像作品を放送するオムニバス構成の番組。
現在は不定期のスペシャル番組として継続。
『奇妙』というタイトルの通り、低予算ながらも実験的な試みが為された作品が多く、そのジャンルもホラーからギャグ、感動系からシュールまで、多種多様である。
OPの影響もあってか、一般的にはホラー系番組としての印象が強く、事実、長編映画化された「急患」をはじめとして、短編ながら優れたホラー作品が多い。
ストーリーテラーを務めるタモリの不気味なキャラクターも、奇妙な世界を演出するのに一役買っている。これはヒッチコック劇場でのストーリーテラーであったヒッチコックがモチーフらしい。
また、配島邦明によるメインテーマ『ガラモン・ソング』も、わざと不協和音を多用することで、夜中に1人では絶対に聞きたくない不気味な曲となっている。(後述)
が、あくまでこの番組のテーマは『奇妙』であり、ホラー系に限らず傑作短編がいくつも存在する。
この番組は若手脚本家の登竜門ともされており、中には『奇妙』の解釈や番組の(主にOP)のイメージでホラー系のシナリオばっかりが集まってしまい、多種多様さを持つ奇妙を演出したいのに困った事になった時期もあったらしい。
使用曲
『ガラモン・ソング』配島邦明(コーラス 音羽ゆりかご会)
『ストーリーテラー』配島邦明
余談
pop'n music12 いろはでは版権として『ガラモン・ソング』が収録されていた。
ジャンル | キミョウ |
---|---|
該当キャラ | ミミ |
アーティスト | ♪♪♪♪♪ |
曲コメントを見る限り、収録を(無理やり)成功させたのはwac。
本人曰く、「結構昔(それこそポップン7くらい)から入れたい」と思っていた。
しかしAC16にて削除。現在プレイするにはCS10でしか不可能
またAC12ではタモリ繋がりで「笑っていいとも」テーマも一緒に収録されていた。
なお、このガラモン・ソングであるが意外な事をする事で不気味な印象が薄れるのである。
それは「手拍子を不協和音部分に入れる」事である。これによって不協和音が打ち消される為だという。なお、不協和音を多用しているこの楽曲だからこそ成り立つものである事も判明。
これは同じフジテレビの番組トリビアの泉で判明したものである。手拍子で不気味さが薄れるとはまさに奇妙である。
タイトル一覧
ハイ・ヌーン(原作:江口寿史)
昨日公園
思い出売ります
面(原作:永井豪)
自分を信じた男(原作:石川雅之)
地縛者(原作:伊藤潤二)
密告ネット※1
懲役30日※2
常識酒場(飯田譲治脚本・後のNIGHT_HEADシリーズの原点)
過去からの日記
昨日の君は別の君明日の私は別の私
時の女神
冷やす女
おばあちゃん※3
耳かき(原作:泉昌之※4)
かっこいいスキヤキ(原作:泉昌之)
まる子に会える日※5
BLACK ROOM
23分間の奇跡
殺し屋ですのよ(原作:星新一)
クリスマスの怪物(原作:朱川湊人「薄氷の日」)
※1…丁度インターネットが普及していた時期だった為、放送後に本当に密告ネットを立ち上げる現象が(ジョークか本気かは不明で)あった。なお、このサイトは世にも奇妙な物語ならびフジテレビとは一切無関係である。なお、ある意味では「学校裏サイト」と呼ばれた社会問題を予言したともいえる。
※2…死刑制度が廃止された架空の未来。この作品は世にも奇妙な物語を語る上で複数あるトラウマ話の一つであり、本放送ではゴールデンタイムで放送されたものの現実的には人道的に見て結構えげつない内容である。その為かリバイバル放送は深夜になったほど。
※3…当作の主演の少女は後にジブリ映画主人公の中の人になる。
※4…泉昌之原作「かっこいいスキヤキ」は後の「食の軍師」のモデルとも言い切れる。
次いで「耳かき」、原作漫画とはちがい浅野忠信主演で贈る大胆なブラックコメディに脚色された
※5…一口で言えば、公式が病気とも言い切れる。