「ジャッカー電撃隊行動隊長、番場壮吉。・・・よろしく。」
演:宮内洋
出演作品
・『ジャッカー電撃隊』第23話~第35話(最終回)
・『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』
1978年春公開の映画。本作では、鯨井長官と共演している。
・『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
2001年夏にリリースされたVシネマ。歴代戦隊メンバーから選抜された「ドリーム戦隊」のリーダーとして登場、ガオレンジャーを支援した。
・『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』
2011年6月11日に公開された映画。本作では、アカレンジャーと共にレジェンド戦隊のリーダー格として登場。
概要・人物
第23話より登場した、ジャッカー行動隊長。年齢は32歳とされる。それまでの指揮官だった鯨井大助長官(ジョーカー)がニューヨークに栄転、後任として隊長に着任した。
神出鬼没かつ変装の名人で、「白い鳥人」の異名をとる。性格はキザそのもの。
番場の着任と共に現れた姫玉三郎とは、仲がよく、彼が作るカレーやラーメンが好物である。
ジャッカーの4大エネルギー、核に電気に重力、磁力を併せ持ち、手にした武器ビッグバトンで
必殺技ビッグワンフィニッシュを炸裂させる。他のメンバーとは違い、強化カプセルがなくても任意に変身出来る。
劇中での活躍
OP/EDとアイキャッチ
ビッグワンが登場する23話よりOP/ED映像とアイキャッチが変更。それまでは、放送開始と共にタイトルロゴが現れていたが、23話より「ビッグ,ワン!」「ジャッカー!!」の掛け声からロゴと主題歌がかかる。これは、『大戦隊ゴーグルファイブ』から始まるタイトルコールの元祖といえる。
OP映像では、随所に番場のシーンが挿入される。なお、彼だけテロップは赤字になっている。
OPのラストシーンでは、カードの中で4人が歩くシーンの後に番場の決めポーズで終わっている。
EDは、胸に挿した薔薇をジャッカー4人に投げつけるシーンが追加された。
アイキャッチは、Aパートでは、ビッグワンのマスクに4人が映るイラスト(黄色の部分には、ピンクのハートクイン)。
Bパートでは、ビッグワンの下で駆け出す4人のイラストで、「ビッグワンとその手下」という構図になっている。
戦力
ビッグボンバー
ジャッカー後期の必殺技。ジャッカーコバックが効かなくなった侵略ロボット軍団をこの武器で倒していく。
ビッグワンの「ビッグ,ボンバー!!」の掛け声で4人が大砲を組み立てる。
ダイヤジャックが右車輪、クローバーキングが左車輪、ハートクインが砲架、スペードエースが砲身を合体させる。
28話より組み立て時に、J「セット1」K「セット2」Q「セット3」A「行くぞコンバイン!セーット,オン!!」の掛け声が入る。
そしてビッグワンが砲弾を持って現れ、「ジャッカー必殺武器!」の掛け声と共に砲弾を込め、「ビッグ,ボンバー!!」の掛け声で発射する。その威力は、侵略ロボットのボディを貫通するほど強力。
25話より敵を倒した後に「ビッグ,ワン!」「ジャッカー!!」の決め台詞を言う。
また29話からは、前作のゴレンジャーハリケーンのように、砲弾が敵の苦手なものに変形するようになる。詳細は下記参照。
ビッグボンバーの変形
29話「行くぞ七変化!鉄の爪対ビッグワン」
変化:蜘蛛の巣攻め 相手:カマキリ大酋長
断末魔:「蜘蛛の巣怖いわ~、あら~!!」
特殊な念力で通常ビッグボンバーの直撃に耐えたカマキリ大酋長も、蜘蛛は嫌いなようであっさりやられてしまった。
30話「死を呼ぶ暗号!猛毒コブラツイスト」
変化:アフリカゾウ 相手:コブラ大神官
断末魔:「アフリカゾウ嫌ぁい!!」
砲弾がなんと、アフリカゾウ(の着ぐるみ)に変化。コブラ大神官に抱きついて倒れこんで爆発した。
31話「赤い衝撃!スパイは小学四年生」
変化:トウモロコシ 相手:シャチラ汗(カン)
断末魔:「きょほー!美味しそう!(ガブッ)ぎゃあああ!!」
トウモロコシに変化した砲弾にかぶりついた途端に爆発。前作のタマゴ(54話)やトリガラスープ(62話)を踏襲している。
32話「どっちが本物?あやうしビッグワン」
変化:嘘つき退治(巨大ペンチ) 相手:カメレアン大隊長
断末魔:「これじゃ宇宙へカメレア~ン!!」
カメレアン大隊長が子供に化けてビッグボンバーの照準を狂わせた。最終的にビッグワンに嘘を見破られ、巨大ペンチで舌を挟まれたまま爆死した。
33話「電撃隊全滅か!?クライムのお料理教室」
変化:ビッグアロー(巨大な矢) 相手:バッファロー提督
断末魔:「ぎゃあああ!!」
知略家のバッファロー提督も、強大な攻撃力を持つビッグボンバーには叶わなかった。
35話(最終回)「大勝利!さらばジャッカー」
変化:どぶねずみ 相手:戦士・鉄の爪
断末魔:「おあああああ!!」
最後の敵を倒した技が「どぶねずみ」とは・・・
映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』
変化:ゴレンジャーハリケーンと合体 相手:四天王ロボ
断末魔:なし
ゴレンジャーハリケーンとビッグボンバーを大砲の中で合体させた超強力な砲弾で強敵・四天王ロボを倒した。
変装
劇中では17種類の変装を披露した。中でも29話は、鉄の爪との変装合戦だ。
24話:奇術師 26話:クライマー(戦闘員) 27話:アドルフ・ヒトラー 28話:老科学者
29話:ホテルのボーイ→眼帯をつけた運転手→虚無僧→紙芝居屋さん→清掃作業員
30話:インドの蛇使い 31話:女神輿の担ぎ手 32話:老婆→クライマー→カメレアン大隊長→ビン底メガネのお巡りさん
33話:姫玉三郎→カウボーイ 35話:シャイン(ボス)
VSゴレンジャー:釣り人 VSガオレンジャー:修行僧
以降の作品での活躍
『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』(1978年)
前半は、鯨井と共にデスクでの捜査がメインとなる。後半は四天王ロボに苦戦する2大戦隊を救うために登場。
最後は鉄の爪を倒すために一芝居打って、美味しいところをかっさらっていった。
「すりかえておいたのさ!」
『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』(2001年)
23年ぶりの登場となる今回は、レッドファルコン・メガピンク・ギンガブルー・ゴーイエローからなる「ドリーム戦隊」のリーダーとして登場、ガオレンジャーに「戦士の魂」を伝授した。
「一度倒された者など、我々の敵ではない!」
『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』(2011年)
10年ぶりの登場となる今回は、アカレンジャーと共にレジェンド戦隊のリーダー格として登場。12人のサポート戦士を率いて戦った。
今回は、変身後と残留思念のみで変身前のアクションシーンはなかったが、熱い正義感はいまだ衰えておらず、他のレジェンド戦士と共に若き戦士たちを激励した。
エピソード
演じた宮内洋は丹波哲郎とは師弟関係にあり、息子である丹波義隆から主演作を奪った形になったため、「やりづらさを感じた」と述懐している。
「TVBros」平成23年6月11日号によると、ビッグワンという役については、「少々の恥ずかしさはあるが、自分にしかできない」と語っている。