概要
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qに登場する、NERV所有のエヴァンゲリオン。
……なのだが、このエヴァはヒトの形をしていおらず、複数のタイプが存在する。
大まかな外見
劇中では3種類登場するが、いくつかの共通項が存在する。
- EVAの肩ユニットに似た形状のパーツが最低2つ付いている。
- 『破』の使徒のコアに似たパーツが最低1つ付いている。
- 上記のパーツが装着されたコアブロックなる円盤状のパーツがあり、どうやらここが弱点らしい。
- センサーの識別では「パターン青」(使徒と同じ)を示す。ただし、厳密には「ニアリーイコール」と表示されている。
各タイプについて
コード4A
封印柩に納められた初号機強奪を目的としたヴィレによるUS作戦時、封印柩に接近した改2号機を迎撃したタイプ。
このタイプはコアブロック下部にエヴァンゲリオンの下半身に酷似したパーツを装着しており、このパーツの脚部に当たるパーツは先端がさらに別れ、二対のツメ状になっている。この下半身に似たパーツを回転させることで、敵のATフィールドに干渉、突破することが出来る。
肩パーツを4つ、コアを2つ持ち、さらに特筆事項として、コアブロックにヱヴァンゲリヲン新劇場版:破に少しだけ映った劇中組織IPEAのロゴに似たタッチのエヴァに似た人型の上半身が2つ、コアブロック上面を囲う様に描かれているのが特徴である。
さらに、この人型にはEVA4のマーキングもなされている。
ちなみに、『Q』公開前に金曜ロードSHOW!内で放送された冒頭映像に登場するコード4Aにはこの人型、EVA4のマーキング両方ともされておらず、ソフト化に伴い追加されたもの思われる。
コード4B
封印柩に取り付いた改2号機を攻撃すべく、あらかじめ封印柩に潜んでいたタイプ。
肩パーツが2つ、コアは1つというシンプルな構造であるが、フィールド反射膜を展開し、改2号機を追い詰めていく。
最終的には、数秒のみであるが、原因不明の再起動を果たした初号機の破壊光線により殲滅された。
コード4C
3タイプの中では最大級の大きさを誇り、「ネーメズィスシリーズ」とも呼称されていたタイプ。
光の柱を展開、艤装作業中のAAAヴンダーに襲い掛かる(このときコアブロックは擬装コクーンなる場所に隠していた)。
コアの数は16、攻撃手段はコアブロック中央上下から展開する無数の触手である。
2013年5月には、エヴァ関連グッズ専門ショップ「EVANGELION STORE」において、このコード4Cの壁紙が無料ダウンロードできた。
浮かび上がる謎
Mark.04という名前である疑問が浮かび上がる。「4」の名称が付く4号機との関連性である。
ちなみに、新劇場版では3号機の所属は北米第3支部、4号機は北米第2支部所属となっている。
関連タグ
以下、「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」のネタバレ注意!
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||ではさらなるネルフの戦力として別の機種も追加。
一部の機体には機首にサキエルの頭部の仮面と酷似した仮面を被っているという異形ぶりを増した外見となっている。
EVA-44A 航空特化タイプ
読みは「エヴァ フォーツーエー」
大の字に固定された量産型EVA2体を背中合わせに貼り付けた形状をしており、恐らく二体分の肉体を使用していることから「4(+)4」のコードが与えられた(このルールは以降の関連機も同様)。手足に接続された4基のローターで飛行する。サキエルに酷似した仮面がついた頭部からはロンギヌスの槍のコピーの穂先が出ている。このタイプは槍による突撃が主体らしく、遠距離武装は無い。
本機の詳細な情報を知っているのかマリには「使徒もどき」と呼ばれている。
鳥のような単縦陣を形成し接近してくる様子から劇中ではリツコに「自ら群体を形成するその行動様式はもはや新たな生物」と言われている。
第1~第4波に渡り8号機攻撃の為に膨大な数が投入されるが全て殲滅された。
劇中では北上が「やっぱり来ました!」「作戦通り44Aは8号機に釘付けです」と言っている事から既にヴィレは44Aと交戦した経験がある事、リツコらが劇中の44Aの膨大な機体数に特に反応が無かった事から44AはNERV側の量産機的な立ち位置の機体である事が推察される。
行動パターンは「突撃」か「移動」の2つしか見られず、隊列が攻撃を受けても回避行動を取る様子も無かった事、迎撃してきた8号機をスルーし何機か作業員へ特攻すればヴィレ側の作戦を阻止できた可能性があったにも関わらず、迎撃に回った8号機に全ての44Aが反応し引きつけられた事から非常に単純な動きしか出来ないと思われる。
ATフィールドは展開できるものの劇中では8号機のマシンガンによる攻撃も防げず、蹴りや打撃でも突破されており防御力はそこまで高くは無い。
攻撃方法が突撃しか無い事から偵察機、または一種の特攻兵器として設計された可能性が高い。
EVA-44B 電力供給特化タイプ
読みは「エヴァ フォーツービー」
リツコ曰く後述の4444Cと共に「EVAの軍事転用を禁じたバチカン条約違反」だという機種。
EVA-4444Cの陽電子砲へのエネルギーチャージのみの機能しか無く自衛装備は確認されなかったが、何分複数体が整列してパレードの行進よろしく大股上げて迫ってくるのでその光景はかなりシュール。
量産型EVA2体が電力供給ユニットを挟む形で接続されているが、本来の上半身部分が欠損している。
EVA-4444C
読みは「エヴァ フォーフォーシー」
陽電子砲を装備した陸戦用。
ドリルと触手を混ぜたような脚部を有する量産型EVA4体が力場のリングに捕まる形で1群を形成し、その4体が神輿のような形で陽電子砲を担いだ姿となっている。
相変わらずATフィールドの他に自衛機能は存在せず、これも単純に陽電子砲を撃つだけの移動砲台として活動している。前述のEVA-44Bとの連携によって、かつて運用された陽電子砲よりも信じられない速度で陽電子砲を連射することが可能。
これら量産型EVA Mark.04シリーズは頭部が無く、首にサキエルの仮面のようなパーツがケーブルで繋がっているという異様な姿をしており、陽電子砲発射の際には使徒が光線を発射する時の動きと効果音がする。