※アメリカ車に限らず自動車は非常に奥深いカテゴリーなので、詳細は専門誌や専門サイトを参照していただきたい。
メーカー
ゼネラルモーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラーの大手3社を総称してビッグスリーと呼び、これらがアメリカの自動車産業をリードしている。
かつては他にもハドソン・モーターやパッカード、スチュードベーカー、カイザー・フレーザー、アメリカン・モーターズ、デロリアンなどの多くのメーカーが存在した。
しかし徐々に淘汰や吸収合併を繰り返し、1980年代以降はビッグスリー体制が続いている。
2008年に現在電気自動車の開発で知られるテスラ・モーターズが初の量産車を投入し、米国自動車製造業界に参入した。
一般的な特徴とイメージ
米国で一般的に使われる距離と速度の単位は旧宗主国のイギリスと同じくマイルであり、アメ車のスピードメーターにはマイルと世界で圧倒的に主流であるキロメートルが同時表記されているものが多い。
ただし左通行基本右ハンドルの英国と異なり、右通行基本左ハンドルである。
広大な国土と人口密度の低さ(市街地や集落の広がりの小ささ)を誇る米国では、国民全体的に自動車は生活上なくてはならない必需品であり、満16歳の高校生以上から運転免許を取得できるほどの車社会である。
そのため長距離や、管理の行き届いていない砂漠や寒冷地等の悪路の走破性が強く求められている。
様々な要因で大柄や恰幅の良い国民が多い事から乗用車には広いキャビンが好まれ、大規模な農林業や鉱業とそれらの加工・運送業が盛んな事からトラックや農機、重機等の作業車にはひときわ強大なパワーが好まれてきた。
産油国である米国はガソリンや軽油価格が比較的安く安定してきた時期が長く、馬力や燃料タンクの大きさが重視されていた事もあってか、アメ車は日本車や欧州車と比べると燃費で劣るモデルが多い。
大柄なボディや悪路対策の強力で堅いサスペンションは、国土的に山地や狭い市街地が多く路面整備が全体的に行き届いた日本や欧州市場での低評価につながっている。
ただしジープなどのオフロード用乗用車の評価は高く、日本でも山間部での作業用や市街地でも富裕層の趣味用としてたまに見かける存在である。
また大きな荷物の輸送や林野での作業や娯楽などでよく用いられるピックアップトラックも、アメ車を代表する車両タイプであるといえよう。
近年は日本車や欧州車の影響を受けた市街地向け乗用車も増えてきてはいるようであり、ダウンサイジングのターボやスーパーチャージャー、全自動運転等の装備化や研究開発が盛んである。
その一方でアメリカには旧車を長く大切に乗り続けるという文化もかなり発達しており、旧車の博物館や多くの旧車が集まる祭りが全米に多数存在する。
主なブランド
ゼネラル・モーターズ系
フォード・モーター系
FCA(フィアット・クライスラー)系
その他