ケンタッキーフライドチキンとは、KFCコーポレーションを母体とするフライドチキンを扱ったファーストフードチェーン店を展開するアメリカの企業である。
概要
本国 | アメリカ合衆国 |
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業種 | 飲食業 |
創業 | 1970年 |
創始者 | カーネル・サンダース |
略歴
創始者はカーネル・サンダーズ(本名:ハーランド・デーヴィッド・サンダース|1890年–1980年)で、元はサンダース氏が経営していたガソリンスタンドの副業として始めた小さなカフェが原形となっているという。
その後、店の向こう側に新しい自動車道が建設されたことで客足が遠のき、ガソリンスタンドの事業が停滞してやむなく廃業。
しかし、唯一手元に残った秘蔵のフライドチキン製造法を武器に逆転の勝負に出たことで、国内に600店舗以上を構える一大企業へと返り咲くこととなる。
日本には1974年、'70年の大阪万博で屋台を出店したことを契機に、名古屋で第一号店をオープンさせたことからスタートする。
はじめはアメリカ本国と同じ道路沿いに店を構えるスタイルの店舗を出したことが災いし、売れ行きは低迷したものの、その後は繁華街を中心に店を構えたことで盛り返しに成功している。
特徴
ファーストフードといえば『ハンバーガー』というイメージから、『フライドチキン』という未知の領域に踏み込んだという意味では珍しい企業である。
KFCは企業として初めてフランチャイズ商法を展開した飲食店であり、これがのちに多くの飲食店業界に影響を及ぼすこととなっていく。
そして、何といっても有名なのは"カーネル・サンダース秘伝の11種のスパイス"を利かせたオリジナルチキンであろう。
この調味料は配合こそ時代に合わせているものの、使っている香辛料には現在も変わらず、企業の最重要機密として非常に大切にされている。この調味料の中身が少し知られるだけでも、本国では重大事件として扱われる。
大げさに思うだろうが、企業の生命線ゆえに致したかなしである。
看板にはサンダース氏の顔と、氏をかたどったプラスチック製の像を掲げている。
その他
呪いのカーネル人形
今や大阪名物の一つとされる、道頓堀川に沈んでいたカーネル・サンダース像。
またそれにまつわる都市伝説。
事の発端は、1985年10月16日に、21年ぶりのリーグ優勝に歓喜した日本のプロ野球球団、阪神タイガース(以下阪神)のファンが、ケンタッキーフライドチキン道頓堀店の店頭に設置されていたカーネル・サンダース像を道頓堀川に投げ入れたというもの。
店員や警備員の制止を無視して担ぎ出し、周りの熱狂に任せて道頓堀川のヘドロに沈んだ像だったが、これを機に実に18年ものあいだ阪神は絶不調状態となり、2003年の星野仙一監督を迎えてのリーグ優勝までその低迷は続くこととなった。
現在は2003年に不発弾の処理の際に偶然見つかった上半身が存在し、甲子園のリニューアル工事とともに出展されたKFC甲子園店に、復元されて存在する。
※なお、この伝説を広めたのは、何を隠そうあの『探偵!ナイトスクープ』であり、しかも記念すべき第1回目の以来の一つ『道頓堀川のカーネル像を救い出せ!!』によって伝播したという。