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横溝正史の編集履歴

2021-05-22 19:03:01 バージョン

横溝正史

よこみぞせいし

日本の小説家、推理作家。

概要


日本の小説家、推理作家。本名は同字で「よこみぞまさし」と読む。1902年〈明治35年〉5月24日兵庫県神戸市東川崎に生まれる。金田一耕助を主人公とする探偵小説の作者として名高い。


元は薬剤師だったが、才能を見込んだ江戸川乱歩に映画製作会社設立をネタに「トモカクスグコイ」割と無理矢理上京させられ、彼の担当編集者になった。

戦時中は父親の故郷でもある岡山県に疎開しており、そこで体験した出来事が金田一シリーズを育んでいった。シリーズの中でも「岡山もの」とされる、「八つ墓村」や「悪魔の手毬唄」等、岡山を舞台にした作品は特に名作揃いである。

晩年、映画化された「犬神家の一族」「悪魔が来りて笛を吹く」「病院坂の首縊りの家」等にゲスト出演している。

1981年(昭和56年)12月28日、結腸ガンで死去。


エピソード


・繊細さと頑固さを併せ持つ人物であり、普段は温和だが、探偵小説のことになると「鬼」と化し、憑りつかれたように原稿に向かっていたとされる。

着物の帯がほどけたのにも気づかず、散歩をしまくって作品の構想を練り、近所の子どもに「きょうてぇよぉ」(怖いよ)と怖がられることはしょっちゅうだったと言う。


・愛憎渦巻く一族の因縁が背景にある作品が多いが、本人も相当複雑な家庭で育っている。

両親が配偶者と子どもを捨てて駆け落ちした先で生まれ、実母が亡くなった後、継母とその子、引き取られた実父の子と暮らしていた。実母・実兄と死に別れ、異母兄に段々疎まれるようになり、家では肩身の狭い思いをしていた。

悪魔の手毬唄では、異母兄と同名のキャラクターを活躍させている。氏の作品の根幹はこの家庭環境が大きいと考えられる。


・中学の時に探偵小説を語り合う友を得るも、中学卒業後亡くなってしまう。その後親友の兄と交流するようになったが、その人に紹介されたのが江戸川乱歩だった。

以来乱歩と正史は長年の親友兼好敵手となった。


・船乗りの叔父、器用な姉の影響もあって、特技は編み物。

かなり複雑な模様編みもやってのけ、子どもたちには手製のセーターを着せていた。

この特技を作品に生かしたのが女王蜂である。


閉所恐怖症及び乗り物恐怖症であり、電車には恐ろしくて乗れない。このため都心に中々出かけられず、探偵小説家達の交流会などにはあまり行けなかったものの、訪ねてくる後輩達には暖かく接していた。

高木彬光などはその恩から氏を「育ての親」とまで呼んでいる。


作品

駆け出しの頃のペーソス風味の短編から、愛憎渦巻く耽美、捕物帳に本格と、非常に幅広い作風で知られる。気に食わない短編を中編・長編に書き直す改稿癖があり、中にはトリックや犯人が変更されているものもある。ネタバレを食らうこともあるため、初心者にはまず有名な長編を読んでから、短編を読むことをお勧めしたい。


蔵の中

鬼火

由利麟太郎シリーズ

真珠郎

仮面劇場

蝶々殺人事件

金田一耕助シリーズ

本陣殺人事件

八つ墓村

獄門島

悪魔が来りて笛を吹く

犬神家の一族

悪魔の手毬唄

仮面舞踏会

病院坂の首縊りの家

人形佐七捕物帳シリーズ

羽子板娘

舟幽霊


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