アスカ「そっか。私、笑えるんだ」
シンジ「僕はもう、誰とも笑えません」
マリ「……そうやっていじけていたって、何にも楽しいことないよ」
概要
ヱヴァンゲリヲン新劇場版の第二作目。
前作である『序』が公開された段階では、2008年初春に公開が予定されていたが、実際に公開されたのは2009年6月27日公開。
略称として「破」がよく使われる。
内容
基本的な話のベースは、TV版第八話~第拾九話までの流れと同一であり、この作品からエヴァンゲリオンにおけるもう一人のヒロインであるアスカが加わる。
しかし、従来作では**惣流**・アスカ・ラングレーと呼ばれていたアスカは、新たに**式波**・アスカ・ラングレーへと名称が変更され、それに伴ってキャラ造形も髪の色や性格等、細かな設定についてやや従来作から変更が加わえられている。
更に、新キャラクターである真希波・マリ・イラストリアスや新しい使徒、エヴァなどが次々と登場し、新たな謎も加わり、本作から新劇場版独自のストーリーが本格的に展開され始めた。
また、英語サブタイトルであるEVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.は、『序』と同じく、BD・DVD版には新作カットが追加され、タイトルも「2.22」と変更されている。
興行収入
最終的な興行収入は40億円となっており、これは前作よりも二倍も多い収入となっている。
評価
新劇場版の人気を決定づけた作品。
初期公開予定から一年延期されたが、それにもかかわらず前作よりも多くの興行収入をたたき出した。
本作における最大の特徴は、テレビアニメ版から登場するキャラクターに変更点が加えられたことである。
キャラクター造形の変更それ自体は、序の段階でも行われていたが、本作においてはそれが顕著に行われており、特にアスカは名前まで変更されており、この変更点が物語の要所要所でキャラクターにテレビアニメ版とは異なる行動を取らせることにつながっている
そしてそれが、本作における最大の評価ポイントになっている。
特に、テレビアニメ版のゼルエルとの戦いに当たる第10の使徒との戦いでは、テレビアニメ版では見られなかった碇シンジの熱い言葉とその姿から、シンジさんの異名をとるとともに、テレビアニメ版からのファンにとっては、溜まりに溜まったフラストレーションを爆発させる最大の名シーンとなった。
また、テレビアニメ版のキャラクターデザインを担当した貞本義行氏による漫画版にのみ登場したキャラクターである真希波・マリが、真希波・マリ・イラストリアスとして登場したことで、新劇場版の世界観が、テレビアニメ版・漫画版・旧劇場版までの今までのエヴァンゲリオン作品を包括した内容の作品であることが暗示され、より深い考察がされるようになった。
関連タグ
新世紀エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 カシウスの槍
今日の日はさようなら 翼をください…挿入歌
レイとシンジを取り込んだまま、凍結されるエヴァ初号機。
廃棄される要塞都市。
幽閉されるネルフ関係者。
ドグマへと投下されるエヴァ6号機。
胎動するエヴァ8号機とそのパイロット。
遂に集う、運命を仕組まれた子供達。
果たして、生きることを望む人々の物語は何処へ続くのか。
さぁて、この次も、サービスサービスぅ!