概要
CV:小野大輔
アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンの義兄。
元は幼少期のアルトリアが預けられた家の子どもであり、以降義兄妹として育ってきた。そのためアーサー王の性別も最初から知っていた。
「Fate/stay night」で存在は匂わされていたが、人柄が言及されたのは「Fate/hollow ataraxia」の「しすたーくらいしす」にて。
また、『Garden of Avalon』では、彼の口からアルトリアやマーリン、周囲の人々について語られており、また、彼自身の人柄等についても伺うことができる。
真名
先王ウーサー・ペンドラゴンの騎士エクターの嫡男。
アルトリアの教師として任命されたエクターに「弟として世話をしろ」と命じられ、その通りに接し、彼女が選定の剣を抜いた後も側にあり続けた円卓最古参の騎士。
モードレッドの謀叛の際も、口では「馬鹿げた内輪揉めに付き合う義理はない」と言いながら結局最期まで付き添い、ローマ遠征から帰ってきたアルトリアがブリテンに上陸するため、モードレッド軍の足止めをして死亡した。
人物
金髪の整った容姿を持つ、常に不機嫌そうな態度の青年。
「火竜すら呆れて飛び帰る」と謳われる程の毒舌かつ弁舌家で、本人も「巨人の首だって口先一つで斬り落とす」と豪語する程。
軽薄な口調で周囲が言いにくいようなことも口に出し、円卓の騎士たちやアルトリア相手でも容赦なく現実を突きつける。
一方で上記の経緯故、他の皆が「アーサー王」に多かれ少なかれ盲信を抱く中で、最後までアルトリアを一人の少女として見続けていた人物。
義妹の非人間性を理解し心の底から辟易していながら、「あんなのはただの小娘が性に合ってる」「人の忠告を無視しやがって」と王となったアルトリアを口悪くも案じていた。
私心を殺して理想の王になろうとする彼女に「目に見えない王の証より、手勢や金、力で量る方が人間的」「誰だって全てを救う神の代弁者なんてものを、見たくもなければ為りたくもなかった」とそのあり方を否定しており、彼女にその責務を背負わせたウーサー王やマーリンのことも嫌っていた。
その皮肉だらけの言動から周囲との折り合いは良くなかったようだが、本気で身内を見捨てる事は出来ないという緑衣のアーチャーにも似たツンデレじみた苦労人。
事実幼少期床に伏せったアルトリアのためにライオンの木彫りを作り、ブリテン崩壊の戦いにおいても「適当な理由をつけて退散させてもらう」「船を出して適当な土地でのんびりする」と言っていたにも関わらず実際にはアルトリアを逃がすために犠牲になるなど、本心では妹想い。
細かいことに気がつき、「一本の釘すらも無駄にしない」と例えられたこともあり、矢銭の管理や兵站などの裏方仕事で人知れず奮闘していた模様。
能力
剣の腕前はランスロットやガウェインには劣るが、上記のように弁舌や屁理屈が得意技。
アルトリアと手合わせをした時も、試合に負けても色々小理屈で言いくるめてうやむやにし、絶対に「負け」にはカウントしなかったとか。
ただし「円卓の中では」弱いほうなのであって、一介のサーヴァントとしては申し分のない実力を有している。
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』にて変則召喚された際は、振るう剣技は巧み、軽口を叩きながらも数多の敵を斬り伏せていた。
また泳ぎの技術は超人的レベルで、嵐の川を渡ってみせると豪語するガウェインやドーバー海峡を横断してみせると言い切ったランスロットを含めた円卓全員が「円卓一の水泳の名手」と言い切った模様。(「あれは変態的だ!」とも言われていた。)
これは恐らく、6日間水中に潜っていられる、という逸話から来ている話だと思われるが、その他にも、機嫌がいいと背が伸びる、掌で洗濯物を乾かせる、鮭に乗る等の一風変わった逸話が残されている。
『GoA』では、「鮭と泳いでる方がマシ、いや、鮭よりは女と泳ぐ方が〜」とぼやくシーンがあるが、これらの逸話がどれほど設定に用いられているかは不明である。
ファンからはこれらの人外じみた逸話から「実はケイ兄さんはセイバートロン星からやってきたトランスフォーマーなのでは?」とネタにされる事も(「トランスフォーマー 最後の騎士王」がアーサー王伝説をモデルにしている為)。
宝具
儚くも忘れじの城(キャメロット・イマージュ)
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で披露した仮想宝具。
霧によって作られた麗しの城壁キャメロットが、ケイを取り巻く型で聳え立つ。
そして、このキャメロットの城壁を大嫌いだったと叫ぶ彼の宝具に防御の力は宿らない。実際防御力はさして高くなく、対城宝具を数秒だけ押し留めてあっけなく砕け散る程度。
だがこの宝具の本質は霧の城壁による防御ではなく、城壁を破壊した攻撃を取り込み、反転射出するというイカサマじみた性質にある。
本来は泳ぎの逸話に関連する「水にちなんだ宝具」を所持しているらしいが、劇中における現界が正規のものでは無かった為、本来の形で表せている訳では無い模様。
本人曰く「ギャラハッドの真似事」で、発動には右手を上げて疑似展開し、宝具設定、偽装登録の手順を踏む。細かいパラメータ設定は抜き。
関連人物
主君であり、幼少期を共に育った義理の妹。アルトリアもケイには頭が上がらなかったとか。
口では色々と言うものの、妹として大事に想っていた。
アルトリアの剣の師匠兼宮廷魔術師。ケイとしては二度と思い出したくないのに、インパクト強すぎて忘れることができない忌々しい夢魔。
アーサー王修行の旅の同行者でもあり、アルトリアが問題の発端を作り、マーリンが話を大きくして、ケイが尻拭いをするのがいつものことだったとか。
かつての同僚たち。「円卓の騎士」と書いて「あほども」と読む。
自分の人格のコピー(アッド)が宿っている、『最果てにて輝ける槍』の影の封印礼装の持ち主。
訳あってアルトリアに瓜二つの顔を持つが、ケイに言わせれば顔はともかく性格はアルトリアとは全く似ていないとのこと(どちらかというとアルトリアの姪と気が合いそうだと述べている)。アッドを通じてグレイのことも気にかけている。
ちなみにアッドの人格のモデルにケイが選ばれた理由は、「ケイの人格なら、王の復活を願ったり槍の封印を解いたりしないだろうから」とのことらしく、本人もそういう意味なら適任なのだろうと渋々認めている。
シナリオ内で背が高いという噂からパロミデス、トリスタンと並んで是非会ってみたいと言われている。