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ラヴズオンリーユーの編集履歴

2021-11-07 13:27:44 バージョン

ラヴズオンリーユー

らゔずおんりーゆー

日本の競走馬。日本調教馬として初めてブリーダーズカップを優勝した。

データ


性別
生年2016年(5歳)
血統父:ディープインパクト/母:ラヴズオンリーミー/母父:Storm Cat(ストームキャット)
主な勝利レース優駿牝馬/QE2世C(香港)/BCF&Mターフ(米)

概要

ディープインパクトは言わずもがなの名馬。母ラヴズオンリーミーは北米リーディングサイアーを2年連続で取った大種牡馬ストームキャット産駒の輸入牝馬。母父ストームキャットの馬はファレノプシスロードカナロアキズナラキシスなどがおり、自身の全兄には海外G1勝ちのあるリアルスティールがいる。


馬主のDMMドリームクラブは2017年開設のDMM.comのクラブ法人。

当馬は新規参入と同時に2017年1歳馬セレクトセールにて1億6000万円で購入され、1万口を3万円ほどで募集するといういままでにない超大口のクラブ馬として話題になった。


戦績

デビュー前

2歳となり順調に育ったラヴズオンリーユーは、全兄リアルスティールを管理していた栗東の矢作芳人厩舎に入厩。初夏にはデビューが可能な状態だったが、矢作調教師はかつてのリアルスティールの様子などから成長が遅いと判断し、デビューを遅らせることをDMMに進言し、DMMはこれを受け入れた。


デビュー~2歳シーズン

デビュー戦は11月の京都競馬場で行われた芝1800m。

クリストフ・ルメールを鞍上に迎え、2番人気に推された。

本番ではやや出遅れるが中団のいい位置に付け、最後の直線に入った所で内ラチ沿いを強襲。

1番人気アーデンフォレストを差し切り、1と1/4馬身差をつけてゴール。デビュー戦勝利を掴んだ。

2戦目は桜花賞を見越して岩田康誠鞍上で芝1600mの白菊賞に出走。

ここでも出遅れて後方からのスタートになるが、最後の直線で大外から他馬を一気に抜き去って一着。大レースでも勝てる予感を感じる勝利となった。

しかし、体重を大きく落としたことが気にかかり、阪神ジュベナイルフィリーズは使わず休養に入った。


3歳シーズン前半

年が明けて2月に差し掛かる頃、矢作調教師は2月に1戦を叩いてから桜花賞に向かうプランを立てていたが、ラヴズオンリーユーは帰厩直前になって細菌性の疾病を発症。

獣医からはトレーニング期間を考慮すると3月の復帰は難しいと診断が下され、桜花賞出走はは断念となった。


陣営は優駿牝馬オークス)を想定に切り替えるが、出走資格を得るために1戦を何処かで走らせる必要があった。当初はフローラステークスを考えていたが、オークスとの間隔が近いのとめまぐるしい輸送で負担をかけかねない事から白紙となる。

陣営は悩んだ末、かなり急なスケジュールではあるが、4月に阪神競馬場で行われるリステッド競走・忘れな草賞に出走する事となった。

休養明けのラヴズはあまり調子が上がらず、鞍上のミルコ・デムーロ騎手は「60%ぐらいの仕上がり」と評するほど状態は良くなかった。

しかし、本番ではスタート不利となるものの、第三コーナーで徐々に前に出てくると最後の直線で大外からの追い込みを見せ、3馬身差をつけて圧勝。事前の不安を払拭する走りを見せ、オークスにも期待がかかった。


オークス

短期放牧を挟み、いよいよオークス出走。鞍上は前と同じくデムーロ騎手。

桜花賞馬グランアレグリアがオークスを回避しNHKマイルカップへ向かったこともあり、ラヴズオンリーユーは単勝4.0倍の一番人気に推された。

他の人気上位は2番人気は桜花賞3着のクロノジェネシス、3番人気はフラワーカップから直行のコントラチェックと続く。


レース本番ではスタートからスムースに走り、中団外側の位置に付ける。

序盤はジョディーが1000mを59.1と速いペースで逃げ、3コーナー付近でそれを追うカレンブーケドールやコントラチェックがペースを上げてゆく。

ハイペースの消耗戦となり、カレンブーケドールは勢いそのままに先頭に立ち続ける。

しかし、最後の直線で外に出していたラヴズオンリーユーはジリジリと差を詰め、ゴール直前で抜け出したカレンブーケドールを捉え、クビ差で競り勝ち見事に一着。

馬主のDMMは馬主として重賞初勝利がG1勝利となり、デムーロ騎手はこれでクラシック5競走を制覇。更にラヴズオンリーユー自身も無敗のままオークスを制覇し、2006年のカワカミプリンセス以来5頭目の記録となった。


3歳シーズン後半

夏は休養に費やし、直行で秋華賞へ向かう予定だったが、直前になって右前足の蹄に炎症が起こり回避。代わりに秋初戦はエリザベス女王杯が選ばれた。

ラヴズオンリーユーはここでも一番人気に推され、本番は大きく逃げたクロコスミアを馬群を連れて追う形となるが、直線に入ってラッキーライラックが最内から足を伸ばし、抜け出しを許してしまう。更には粘るクロコスミアを捉えきることが出来ず3着。5戦目にして初黒星となった。


4歳シーズン

エリザベス女王杯以降は休養し、ドバイで行われるドバイシーマクラシックを想定に調整。招待を受けた他の馬たちとともに現地入りするものの、新型コロナウイルスの影響で直前になって開催休止が決定。無念の帰国となった。

帰国後はヴィクトリアマイルを選択するが、輸送の疲れからか直線で伸び切ることが出来ず7着。続く鳴尾記念では直線から上がってきたパフォーマプロミスをしのぎ切ることが出来ず2着と惜敗した。


休養を挟んで秋は府中牝馬ステークスから始動。しかし、雨の影響で馬場状態が悪かったことが響き、8頭立ての5着に終わる。

続く二度目のエリザベス女王杯は直線で外目から追い込み3着に入線するが、次走の有馬記念では全く冴えず10着と大敗。4歳シーズンは無冠に終わった。


5歳シーズン前半

5歳初戦は阪神開催の京都記念から始動。

鞍上は川田将雅騎手に乗り替わり、本番では道中4番手に位置し、直線で粘るステイフーリッシュを差し切って一着。1年9ヶ月ぶりに勝利を飾った。

2戦目からは海外遠征を敢行。昨年挑めずに終わったドバイシーマクラシックに再挑戦した。

日本からはクロノジェネシスが参戦し、他国の馬は昨年のフランスダービーの勝ち馬ミシュリフ香港ヴァーズの勝ち馬モーグルなど強豪が出揃った。

レースでは中団後方に位置し、クロノジェネシスをマーク。最終直線でミシュリフ、クロノジェネシスと競り合うが、あと一歩及ばずクビ差で3着となった。


QE2世カップ

3戦目は香港へと転戦し、クイーンエリザベス2世カップへ挑む。

日本からはデアリングタクトグローリーヴェイズキセキが参戦。地元香港からは古豪エグザルタントが出走した。


レースでは序盤から4番手に付けてデアリングタクトらを追走。そのまま順位をキープしながら直線で外に寄せてラストスパート。グローリーヴェイズらを振り切って一着を勝ち取り、G1の2勝目を挙げた。

また、2着以降はグローリヴェイズ、デアリングタクト、キセキと入線し、日本馬が上位4着を独占するという結果になった。


5歳シーズン後半

香港での戦いを終えて帰国したラヴズオンリーユーは休暇を挟み、秋にアメリカで行われるブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを目標とする。

早めに現地入りし、前哨戦を使うプランもあったが、最終的に夏の札幌記念で一戦してから遠征することに決まった。

迎えた札幌記念では、桜花賞を制した白毛馬ソダシと人気を分け合い、最終オッズはラヴズオンリーユーが1.9倍、ソダシが3.8倍、その他の馬のオッズは全て10倍を超えるという2強の様相となった。

レースでは大外から先行したソダシを中団から追撃するが、最後の直線で粘りを見せたソダシを差し切ることが出来ず2着となった。

しかしながら内容は上々の様子で、矢作調教師はこのままでも問題はないと判断し、予定通りアメリカへ向かうと表明した。


ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ

渡米して迎えたBCF&Mターフではまずまずのスタートを切り、3番手でレースを進めると、最後の直線で先頭集団を鋭い脚で突き抜けて差し切り1着。自身のG13勝目、シーザリオ以来となる日本調教馬の米G1勝利であり、同日のBCディスタフを勝ったマルシュロレーヌと共に日本馬のブリーダーズカップ挑戦の歴史上初となる快挙であった

次走は12月の香港カップが予定されている。


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